原文
"I felt sorrier than ever for the poor man. He didn't seem to be in his
proper sphere at all. I had heard of henpecked husbands and now I felt
that I saw one. It was on my lips to say, 'Mr. Blair, if you'll give
us a subscription for the hall I'll mix up your cake for you.' But I
suddenly thought it wouldn't be neighborly to drive too sharp a bargain
with a fellow creature in distress. So I offered to mix the cake for him
without any conditions at all. He just jumped at my offer. He said he'd
been used to making his own bread before he was married but he feared
cake was beyond him, and yet he hated to disappoint his wife. He got me
another apron, and Diana beat the eggs and I mixed the cake. Mr. Blair
ran about and got us the materials. He had forgotten all about his apron
and when he ran it streamed out behind him and Diana said she thought
she would die to see it. He said he could bake the cake all right . . . he
was used to that . . . and then he asked for our list and he put down four
dollars. So you see we were rewarded. But even if he hadn't given a cent
I'd always feel that we had done a truly Christian act in helping him."
語彙など
- proper:適切な
- sphere:分野,領分
- henpecked husband:かかあ天下,恐妻家
- lip:唇
- subscription:寄付(金)
- mix up:よく混ぜ合わせて作る
- neighborly:隣人にふさわしい
- drive a bargain:自分に有利な取引をする
- sharp:厳しい
- in distress:困って
- condition:条件
- jump at:飛びつく,喜んで応じる
- offer:申入れ
- beyond:〜には歯が立たない
- disappoint:落胆させる,失望させる
- beat the eggs:卵を強くかき混ぜる
- run about:走り回る
- material:材料
- reward:報酬を与える,〜に報いる
「今まで以上にブレヤーさんを気の毒に思ったわ。あの人は自分に合った場所にいないみたい。恐妻家というのを聞いたことはあるけどまさしくそれに出会った感じ。『ブレヤーさん、ホールに寄付していただければ代わってケーキを作りましょう』という言葉がのどまででかかったわ。でも突然思ったの、困っている人の足元をみて取引するのは隣人に相応しくないって。だから何の条件もつけないでケーキを作りましょうかと言ったのよ。その申し出にブレヤーさんは飛びついたわ。結婚する前は自分のパンを作る事には慣れていたのだけど、ケーキ作りは手に余ると心配していたし、妻をがっかりさせるのは嫌だと言うのね。ブレヤーさんが私にエプロンを持ってくると、ダイアナが卵をかき混ぜて私がケーキを作ったのよ。ブレヤーさんは走り回って材料を持ってきたわ。自分のエプロンのことをすっかり忘れていてね、走るとそれが後ろでひらひら舞うの。それを見てダイアナは死ぬかと思ったというのよ。ブレヤーさんはもうケーキは作れると言ったの……もうお手のものだって……それからブレヤーさんは私たちのリストを見せて欲しい言って4ドル寄付してくれた。ね、わかるでしょ、私たちの行為は報われたのよ。でもね、ブレヤーさんが1セントも寄付してくれなくても、手伝ってあげることで私たちはキリスト教徒らしいことをしたとずっと思えるわね」
「今まで以上にブレヤーさんを気の毒に思ったわ。あの人は自分に合った場所にいないみたい。恐妻家というのを聞いたことはあるけどまさしくそれに出会った感じ。『ブレヤーさん、ホールに寄付していただければ代わってケーキを作りましょう』という言葉がのどまででかかったわ。でも突然思ったの、困っている人の足元をみて取引するのは隣人に相応しくないって。だから何の条件もつけないでケーキを作りましょうかと言ったのよ。その申し出にブレヤーさんは飛びついたわ。結婚する前は自分のパンを作る事には慣れていたのだけど、ケーキ作りは手に余ると心配していたし、妻をがっかりさせるのは嫌だと言うのね。ブレヤーさんが私にエプロンを持ってくると、ダイアナが卵をかき混ぜて私がケーキを作ったのよ。ブレヤーさんは走り回って材料を持ってきたわ。自分のエプロンのことをすっかり忘れていてね、走るとそれが後ろでひらひら舞うの。それを見てダイアナは死ぬかと思ったというのよ。ブレヤーさんはもうケーキは作れると言ったの……もうお手のものだって……それからブレヤーさんは私たちのリストを見せて欲しい言って4ドル寄付してくれた。ね、わかるでしょ、私たちの行為は報われたのよ。でもね、ブレヤーさんが1セントも寄付してくれなくても、手伝ってあげることで私たちはキリスト教徒らしいことをしたとずっと思えるわね」