<代表作> デスシリーズ
マクグレガーシリーズ
Three Sister's Island trilogy
その他
時代は21世紀後半らしい。 主人公はニューヨーク警察のイブ・ダラス。彼女は究極の法執行を行える らしいのだが、そうした執行を行った結果かどうか、悪夢にうなされるよ うだ。 そうした彼女に殺人事件の調査がまわってくる。殺されたのは娼婦だが、 実は上院議員の孫でもある。現場には犯人がわざと残した凶器である旧式 の銃しかない。またイブのところには殺害時のビデオが送られてくる。犯 人はイブのことを何もかも知り、挑戦してきているのだろうか? 有力は容疑者としてあがってきたのがロアーク。物凄い金持ちであり、 それにしては若い彼は、古い凶器を収集しており、今回使われた銃も同タ イプのものを所有している。また、彼に言わせれば、イブと自分は似たも のどうしだとういう。 デスシリーズの第一巻だからであろう、イブの生い立ちが精神科医との 会話の中でそれとなく語られる。そこで児童虐待に対するイブの異常なま での感情の理由が明かされる。また、ロアークがイブに感じた心の奥深く にあるものの本体を垣間見ることが、いや、垣間見たような気がする。 さて、この時代21世紀後半は、コンパニオンというのが認可されている らしい。sin taxというのを払う必要はあるようなんだけどね。だからそち らに向いている人はそういったものを職業に選ぶみたいです。 2000.4.13〜2000.4.17 : 1回目
デス・シリーズ第二作目。 有能な女性検察官がニューヨークのダウンタウンの危険と誰もが考える地区 で殺される。真夜中に電話を受け、人目につかないようにこの検察官は出かけ たらしい。しかもその電話の記録を彼女は消去していたのだ。 元夫、息子、それに娘の婚約者はいずれも金銭的に問題を抱えていることが わかる。そうこうしているうちに第二の殺人が起きる。今度は有名な女優であ る。二人に共通しているのは何か。共通の友人であるのがロアークであるのを 別にすれば、女性であること、成功していることの2点ぐらいしかない。そこ でイブは自分をおとりに使うことを思うつく。 連続殺人が本筋ではあるものの、読者としてはイブとロアークの関係がどう 進展していくのか興味のあるところである。それだけこのロマンス作家の腕が いいということであろうか。今回の殺人の被害者はそれぞれ深い家族の絆とい うものを持っており、それを持たないイブが親の愛というものに新たな意味を 感じ始めるというのも面白いし。 2000.4.23〜2000.4.28 : 1回目
デス・シリーズ第三作目。 イブが使っている垂れ込み屋が殺害される。たいした事件ではないが、イブ が担当することとなった。ピーボディを助手にして捜査を始める。そうこうす るうちに、トップモデル殺害事件が起きる。親友であるメイビスが殺害現場か ら電話してきたのだ。彼女が第一発見者であると同時に第一容疑者ということ になり、イブは苦しむ。すべての証拠はメイビスが犯人であると指し示してお り、イブはメイビスを逮捕しなくてはならない。 垂れ込み屋殺害とトップモデル殺害の2件の事件を担当しているイブは、そ この共通性を見出す。未知のドラッグが関与しているらしい。 ロアークとはいよいよ結婚ということですね。その衣装を頼んだ相手がメイ ビスの恋人。その恋人の以前の相手が殺害されたトップモデルという関係になっ ています。シリーズものにはありがちな、周囲の人間が順番に事件に関わって くるというやつですね(^o^; 2000.4.30〜2000.5.6: 1回目
デス・シリーズ第4作目。 ロアークとの新婚旅行中、彼の技術者の一人が自殺をする。その死に顔に なにか割りきれないものを感じるイブであった。旅行から帰るとニューヨー クは相変わらずで、ホッとしたのもつかの間、弁護士Fitzhughが自殺をする。 その弁護士は、どう考えても自殺をするような人間とは思えない。イブは他 殺の可能性を考えて捜査を続行するが、物的証拠はどこからも出てこない。 面白い。ある程度想像しながら読んでいると、ハラハラどきどきですね。ビ デオをみたりゲームを試したりするたびに心配します(^^; これまでの サブリミナル効果とはちょっとちがってたのね 驚いたことに、スタートレック同様のホロデッキが出てきますね。ちょっ と時代的には無理があるような気もするのですけどどうでしょう?ホログラ ム程度なら可能だけど、実体化というのはまだ無理ですよね。 いずれにせよ、お薦め作品です 2000.5.10〜2000.5.19: 1回目
デス・シリーズ第5作目。 現職警官が死亡。違法な薬物を服用していた可能性があるとして、イブに 内部調査の指令が下る。葬儀のとき、その警官の孫娘がイブに接近。祖父 は殺害されたという。その娘も一見単なる事故とも思える不可思議な死に 方をした。 事件の背後にあるのは何か?黒魔術、カルト。そして現実は? 日本でもカルトが横行してますが、そういうときにこの本はちょっと不気 味ですね。最後の方の話の展開はやや不満が残ります。もう少し意外性が 欲しかったな。 2000.5.23〜2000.6.1: 1回目
デス・シリーズ第6作目。 平穏な日々が続くある日、イブが署をでようとしたとき連絡が入る。殺人 犯からの挑戦である。現場に到着したイブを待っていたものは、これまで にないほど凄惨な殺人現場。犯人は被害者に異様なほどの苦痛を与えてい る。 イブから事件を聞いたロアークは、被害者が彼の昔の知人であることを知 る。どうやら、彼の過去と深い関わりがあるらしい。 さらに、最初の殺人現場となったビルでは、ビデオにサマーセットの姿が 写っていた。 ちょっと面白いことに気づきました。この時代では売春婦が認可制になって いるのですが、乞食も認可制になっているのですね(^^; この作品、シリーズのうちでも特にお薦めかな(^o^; 2000.6.6〜2000.6.11: 1回目
デス・シリーズ第7作目。 前回の事件での傷が癒えないうちにまたもや殺人事件です。殺人が2件続けて 起きるのだが、その2件をつなぐものは何か?職業も、生活も全く異なる2人 なのだが、彼女たちをつなぐものがひとつ。それは恋人紹介所。 そして次の日またもや殺人が起きるが、今度はなんと男性である。手口は同じ、 ということは犯人は両刀使い? 今回はクリスマス直前とあって、誰もがクリスマスプレゼントを考える時期ら しい。イブも嫌々ながら買っているのだが、以外と嫌いではないような気もす る。それにしても、Nadineに、あなたにもプレゼントを買わなくちゃいけない の、とイブが直接聞いているのは思わず笑ってしまった。プレゼントを買うな んてことをしたことがないイブが可愛く思えるね(^o^; ところで、Yeatsの初版本を買ったら、これから先のクリスマスプレゼントは一 体どうなるのでしょう。 2000.6.15〜2000.6.21: 1回目
デス・シリーズ第8作目。 浮浪者の心臓が切り取られる事件が起きる。臓器移植を目的としたものか? だが、検死によると、被害者の体は殺害される以前に、既に使い物にならな いほどひどい状態であり、切り取られた心臓も一目で移植には適さないこと がわかるものという。 データを調べるうちに、6週間前同様の事件が起きていたことがわかる。さ らにシカゴで、またパリでも同じような事件が起きていた。一体犯人の目的 はなにか? 今回はこの切り取り事件と同時に、警察内部の妬みが絡んでくる。犯罪捜査 に真剣でない警官に対して、イブはどうも我慢がならないらしい。そこで厳 しい非難をするのだが、誰もが警官であることを天職と考えているわけじゃ ないのですね。 それにしても自分のアイデンティティというのでしょうか、拠り所をなくす というのは辛いものです。停職になったイブの精神状態はひどいものでした。 2000.6.29〜2000.7.3: 1回目
デス・シリーズ第9作目。 Cookeが恋人であるBransonをドリルで心臓を貫き殺害。その場で警察 に連絡し、犯行を自供したため、第1級殺人罪ではなく、2級殺人罪の 適用となりそうだ。だが、イブは、Cookeが殺人を犯したにも関わらず 落ち着き払ってワインを飲んでいることに不信を抱く。Cookeが言うと ころの不実がどこにも見当たらない。つまり殺人の動機が分からない のだ。 一方、垂れ込み屋からFixerが何かの事件に絡んで殺されたという情報 を得る。爆弾を依頼されて作っていたらしいのだが、その後Fixerらし からぬほど脅え、行方をくらましていたのだが、川に遺体となって発見 された。 この2件の殺人が交互に語られていくのだが、どこでどういう風に交錯 するのか。デスシリーズでは新しい手法かな。 さて、今回、事件は極めて大掛かりになってます。心配なのは今後のデ スシリーズです。ここまで事件が大きくなると次回はどうするのかな? 2000.7.8〜2000.7.14: 1回目
デス・シリーズ第10作目。 さしたる事件もなく、のんびりロアークと演劇鑑賞をしているイブ。 殺人をテーマにした劇であり、最後には怒りに駆られた女性が夫を短 剣で刺し殺してしまうというものだ。だが、その短剣は偽物のはずが 本物であり、夫を演じていた男性は死亡。調査に乗り出したイブは被 害者の俳優が誰からも嫌われていたことを知る。 調査が進むに連れ父娘の関係が明るみに出る。それがイブの過去の記 憶を剥き出しにしイブは苦しむ。以前にもありましたが、まさに涙が 出そうになるところです。うまい! PeabodyとMcNabの仲が進展か?また、Trueheartは今後イブのチームに 加わっていくことになるのだろうか? 前作の大掛かりな事件のあと、このシリーズは一体どうなるのかと心 配してましたが、なるほどこういう風に読者を惹き付けるものなので すね。 2000.7.21〜2000.7.29: 1回目
デス・シリーズ第11作目。 夫Roarke所有のストリップバーで警官Kohliが金属バットでめった打ちされ 殺害された。おとり捜査というわけではなく、いわゆるアルバイトとして バーテンをしていたのだ。つまりは、捜査の手が及んで殺したというわけ でもない。 Kohliの財政調査が進むとき、内部調査部から捜査中止の圧力がかかる。 一方捜査線上に浮かんできたのがかつてRoarkeとも取引をしていたRicker。 極めて危険な人物であり、政治家にもコネがあり警察内部にも情報網を もってるらしい。 かなりのお薦め作品。今回の読みどころはEveとRoarkeの愛情の深さかな。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Whitney:commander Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter Detective Taj Kohli murdered Mavis Freestone: Eve's friend Rue MacLean: bar manager Michelle Ricker:元Roarkeの取引相手、大物 難易度 ★★☆ 2001.4.23〜2001.4.30: 1回目
デス・シリーズ第12作目。 EveとRoarkeはRoarke所有のホテルのパーティに出席していた。丁度時を 同じくしてそのホテルで殺人が起きる。被害者は部屋係の女性。レイプ 殺人だ。犯人は大胆かつ冷静に殺人を犯している。どうやらプロの仕業 らしいが、そうだとすると、プロを200万ドルもかけて雇い、メイド を殺害するはずもない。目的はRoarkeか? 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke: Mick Connelly: old friend of Roarke Whitney:commander Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter Darlene French: murdered Jonah Talbot: murdered Magda Lane:actor Vincent lane: Magda's son Sylverster Yost(James Priory:Giorgio Masini):murderer 難易度 ★★☆ 2001.4.30〜2001.5.6: 1回目
デス・シリーズ第13作目。 ビルから転落した死体。だが転落したときにはすでに死亡していた。 誰かが殺害したあと窓から放り投げたのだろう。被害者Brynaは極めて まともな女性で、そのとき初デート。その相手がどうやら違法な薬を 彼女に飲ませたのが死亡の原因であり、自殺に見せかけようとしたの である。建物にその男が出入りする姿ははっきりと映っている。事件 は単純、簡単に犯人は捕まると思えたのだが? このシリーズとしてはまずまずの出来ではないでしょうか?ただ、 事件が事件なだけに、イブの過去と重なって、彼女には辛い事件にな りましたね。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Whitney:commander Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter Louise Dimatto: Dr. run the Canal Street Clinic Cahrles Monroe: licensed companion Bryna Bankhead: 23, murdered CeeCee Plunkett: friend La Belle Dame: Dante Kevin Morano: 22 Lucias Dunwood: 難易度 ★★☆ お薦め度★★★ 2001.9.18〜2001.9.27: 1回目
デス・シリーズ第14作目。 休暇から戻ったEve。とくに事件もなく手持ち無沙汰のためか 未解決の事件調べることにし、それをPeabodyに担当させる。 そうこうしているうちに殺人事件発生。犯人は以前夫殺しで 刑に服していたが最近出所してきた人物。彼女の逮捕にEveが 関与しており、Eveに挑戦状を叩きつけたものだろうと推測さ れる。 デスシリーズの中ではトップクラスに入る作品ではないでしょう か。Eveが過去の自分と対決するところは凄い。 もっともそれが今回の事件解決にどれだけ役だったかは明らか ではありませんけど。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Whitney:commander Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter Cahrles Monroe: licensed companion Julie Dockport: Julianna Dunne, murderer 難易度 ★★☆ お薦め度★★★☆ 2002.5.10〜2002.5.16: 1回目
デス・シリーズ第15作目。 普段は大人しく目立たない薬の売人が突如暴れだし、止めに 入った警官のスタンガンで死んでしまう。本来死ぬはずがな いのになぜ死んだのか?警官が嘘を言っているのか、それと も裏に何かがあるのか。イブは落ち着かないものを感じる。 亡くなった売人の部屋では、コンピュータのスイッチが入っ ており、"Absolute Purity Achieved"のメッセージが残され ていた。 今回はちとミステリー的要素が少ないです。死亡の原因がSF らしいと言えますが、犯人はあっさり見つかってしまう。と はいえ、その裏にいる人物との対決はかなり面白かったです。 欲を言えば、もう少し緊迫感が欲しかったね。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Whitney:commander Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter 難易度 ★★☆ お薦め度★★★ 2002.10.7〜2002.10.11: 1回目
デス・シリーズ第16作目。 うっとうしいSummersetが珍しく2週間ほどいなくなるのでご機嫌の Eveだったのだが、猫に足をとられて彼は骨折。自宅療養。楽しく 始まるはずの朝が一転して暗くなる予感。そんなときレポーターの Nadineから殺人犯からのメッセージがあったという報告を受ける。 今回は何と言ってもRoarkeの過去と、Eveと彼との関係が微妙になる ところでしょう。結婚生活における夫婦の関係大切さ彼らは改めて 知ることとなります。 さて、ミステリーの方はというと、これもまたなかなかのものです。 謎解きというミステリーではありませんが、犯人の心理がよく書か れていると思います。輝きを放っている人の、その輝きを永遠に留 めたいがために、殺してイメージを残そう、そして自分の中で生か せようということなんですね。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter 難易度 ★★☆ お薦め度★★★★ 2003.03.31〜2003.04.7: 1回目
デス・シリーズ第17作目。 売春婦がのどを掻っ切られて殺害される。そこにはEveへの挑戦 状が残されていた。事件は過去の切り裂きジャックを真似た連 続殺人と思われたのだが、第二の殺人は、Boston Stranglerと して知られる殺人を模倣したものだった。 最初の殺人での挑戦状に使われた紙はアメリカでは禁止されて いるもの。再生紙ではなかったのです。したがってこれを購入 できる人物は限られており、容疑者は当初から4,5人に絞ら れていた。なぜこんなに珍しい紙が使われたのか疑問であった が、あとできちんと説明はされていましたね。 RoarkeとEveの過去、特に母親との関係が所々に挿入され、読者 の気持ちをぐっと惹きつける手口はなかなかのものです。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nadine Furst: reporter Leo Fortney: Pepper Franklin: Fortney's wife Carmichael Smith: pop music king Niles Renquist: UN Delegate Marshall Evans Elliot Hawthorne: more than 70 Darla Hawthorne: wife of Elliot Thomas A.Breen: writer of criminal 難易度 ★★☆ お薦め度★★★★ 2003.10.05〜2003.10.11: 1回目
デス・シリーズ第18作目。 夫Blairが浮気をしているという情報を手にしたRevaは、怒りに 燃えて浮気現場に直行する。浮気の相手は友人のKade。セキュリ ティをかいくぐってKadeの部屋に侵入するが、そこで見たものは 二人の惨殺死体だった。 今回の話はスケールが大きい。テロ対策用に昔設立した政府組織 HSO、そしてテロ組織のDoomsday Group、政府から依頼された Roarkeの研究も絡んで、話は複雑になっている。おまけにRoarke 父とEveの父親の出会いも明らかになる。 かなりのお勧めだね。RoarkeとEveの対立がこれほどまでに深刻化 したのは、シリーズ初ではなかろうか。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Reva Ewing: former Secret Service Blair Bissel: husband of Reva Caro: Reva's mother Felicity Kade: former friend of Reva Chloe MeCoy: running gallery, girlfriend of Blair Carter Bissel: Quinn Sparrow: Assistant Director of HSO 気になる表現 難易度 ★★★ お薦め度★★★★ 2004.10.01〜2004.10.5: 1回目
デス・シリーズ第19作目。 深夜公園で女性が襲われ、レイプされた後目をくり貫かれるという 事件が発生。だが今回の事件では、その現場をサイキック能力で 見たという人物が登場する。サイキックに疑問を感じるEveだが、 利用できるものは利用しなくてはならない。残念なことに、肝心の 犯人の顔はサイキックと言えども、暗がりで見ることができない らしい。 ちょっと珍しい状況。サイキックが登場するからどんなのかと 期待したけれど、あっさりと犯人が割れて一件落着ではデスシリ ーズとは言えませんね。実際の捜査に協力するとしても、こんな ものかという感想しか途中まではもてませんでした。が、さすが はRobbです。最後の最後に意外な結末が。。。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Louise Dimatto: doctor Charles: licensed companion Celina Sanchez: psychic 気になる表現 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2005.04.01〜2005.04.07: 1回目
デス・シリーズ第20作目。 やや保守的で裕福な家庭が襲われる。一家惨殺だ。もっとも両親と 兄は殺されたものの、娘Nixieだかは偶然に助かる。その夜泊まりに きていた友人が身代わりになったのだった。 犯人との関係がわからない。恨みを買うようなこともしていなし、 薬に手を出すような家庭でもない。にも関わらず、一人残った Nixieが狙われている。 この作品は生存者が少女ということもあり、Eveの過去が再び出て きます。Roarkeの過去も。精神的肉体的に虐待を受けた彼らにとって、 Nixieの経験は人事ではありません。殺害現場の目撃者であり、かつ 狙われていることからも、EveはNixieを自宅に匿うことにします。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Nixie Swisher: 気になる表現 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2005.10.01〜2005.10.05: 1回目
デス・シリーズ第21作目。 美容整形外科の世界では頂点に立つIcoveが何者かに殺される。 セキュリティもしっかりしている建物内部での出来事からし て、反抗は内部の事情に詳しいものか。調査を進めるうちに、 EveはIcoveの研究に不審なものを見つける。それはまた、Icove ジュニアも絡んでいるはず。予想は的中し、ジュニアも刺殺さ れる。 21世紀半ばともなると、遺伝子工学も半端じゃないですね。こう いう事件は起きても不思議ではないです。 事件は一応落着したものの、その事後処理をどうするのだろう、 なんて考えてしまいます。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2006.03.05〜2006.03.13: 1回目
デス・シリーズ第22作目。 今回はまたもやEveの周辺人物が対象です。しかし、親しい人物が、 というわけではなく、Eveの過去からの、思い出したくない人物が 登場します。これでまたひとつ、Eveの過去が明らかになったわけ ですね。 アメリカにはfoster制度といって、親がいない子供とかを預かって 育てる制度がありますが、それはよく小説に取り上げられています。 つまり制度を利用して行政からお金をもらおうという人がいるわけ なんですね。現実にどれほどいるかはわかりませんが、小説に出て くるということは、あり得る、と考えてもいいでしょう。 Eveの養母もまたそういう人物であったわけです。父親から解放され たら、次には養母に苦しめられる、という過去が明らかになりました。 初めて養母が尋ねてきたときのショックは想像にあまりあります。 そして、彼女が殺害されたとき、いつもなら感じる犯人への憎しみが 感じられないという経験をEveはすることになります。 犯人探しというよりは、Eveの心の動きを楽しむ巻でした。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2006.08.01〜2006.09.03: 1回目
デス・シリーズ第23作目。 Eveの親友Mavisの出産間近。過去のトラウマからか、Eveにとって 出産、子どもの誕生というのはどうやら忌避すべきものらしい。 しかし、親友なので無視することもできず、うろたえるわけです ね〜。 そんなおり、殺人事件が発生。捜査にでかけてちょっとホッとする Eve。一方でMavisの出産仲間の一人が失踪する。彼女を心配する MavisはEveに捜してほしいと懇願する。 嫌とはいえないEveは二件の事件を同時に扱うはめになるのだが、 果たして体がもつのやら? 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2007.06.01〜2007.06.11: 1回目
デス・シリーズ第24作目。 今度の殺人犯は今までミステリーでもお目にかかったことが ないようなタイプです。 作者も、不気味な犯人を持ってきたものです。 さて、今度の殺人には、いわゆる動機というのがありません。 ただ、殺人を芸術的にすることが究極の目的なのか? 芸術的というのは、被害者の苦痛をできる限り長引かせる ことなのですね。 何年か前にも現れ、そのときはFeeneyとともに捜査に 当たっていたEveです。 当時と違って今回は、犯人があるパターンをもとに 行動しているらしいこと、つまり、最終目標がEveらしい ことです。その結果からか、被害者はRoarkeの会社に 務めている女性ばかり。 二人を巻き込んだ連続殺人はどのようになっていくのか? Eveにいつ隙ができるのか? 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2008.05.01〜2008.05.05: 1回目
デス・シリーズ第25作目。 極めて裕福な男が、性倒錯かと思われる殺され方をした。 彼を知るものは、真面目で好感の持てる男だと言う。 その妻は友人と共に旅行中だったが、Eveは彼女が犯人 だと直観する。 なにしろ、夫殺害の連絡を受けたあと、ゆっくりと食事を したのがおかしい。 しかし、夫人には動かしがたいアリバイがある。 Eveがアリバイを崩して行く過程、また今回は以外にもEve の頭痛が語れてません。ひょっとして頭痛はしなかったの かも。それよりは怒りの方が強かったのかな? 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Anders, Thomas Aurelius: murdered Ava Anders: wife of Thomas Benedict Forrest: nephew of Thomas 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2008.09.18〜2008.09.28: 1回目
デス・シリーズ第26作目。 教会で大々的な葬儀が行われているまさにそのとき、神父 が死亡する。用意されていた水の中に毒が入っていたのだ。 なぜ、公然とこんな場所で殺害する必要があったのか? 極度の恨みからとすると、神父にどのような恨みを抱いて いたのだろうか? 神父の過去を調査していくうちに意外な事実が判明する。 今回はかなり複雑な構成を取っていますね。 コピーキャットを持ってきたのは、読者の予想を裏切るため かもしれません。芸が細かいです。 犯人もまた、被害者というのがちと辛いところでしょうか。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab:: Electoronic Detective Division Anders, Thomas Aurelius: murdered Ava Anders: wife of Thomas Benedict Forrest: nephew of Thomas 難易度 ★★★ お薦め度★★★☆ 2009.07.01〜2009.07.12: 1回目
デス・シリーズ第27作目。 女性刑事Amaryllisが殺される。Eveほど仕事に命を かけていたわけではないが、緻密な仕事ぶりだった 彼女が、簡単におびき出されて殺されたのはなぜか? Eveの調査は、Amaryllisの同僚にまで及んでいく。 一方で、既に逮捕し惑星外の留置所に終身刑にした 男の息子が、ニューヨークに滞在しているという事 実も出てきた。 人を巧に操り利用してきた男の息子が、この事件に どのように絡んでくるのか? デスシリーズではかなりのお薦め作品です。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Amaryllis Coltraine: detective Morris: chief medical examiner Alex Ricker: Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab: Electoronic Detective Division 難易度 ★★★ お薦め度★★★★ 2009.12.09〜2009.12.25: 1回目
デス・シリーズ第28作目。 警察官MacMastersの娘Deenaが何者かに殺害される。 MacMastersの希望もあり、この事件がEveの担当に なった。 被害者は16歳の若さで、抵抗する術を奪われ、レイプ されて殺された状況は、Eveの過去を連想させるものだ。 そのためか、Eveは捜査途中にもフラッシュバックを 乗り越えなくてはならなかった。ま、Roarkeの支えに よって無事乗り越えはしますね。 被害者Deenaの性格は真面目でシャイ。夜遅く、見知ら ぬ他人を家に入れるはずもなく、当然顔見知りの犯行 ということになる。 彼女にはボーイフレンドがいたのか? 果たして恨みからの犯行なのか? 相変わらずEveの徹底した調査には驚きますね。 事件の真相は、ふ〜ん、なるほどね。意外だがあり得る な、と思いました。 これもかなりのお勧めの作品でした。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Amaryllis Coltraine: detective Morris: chief medical examiner Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab: Electoronic Detective Division Deena MacMasters: Jonah MacMasters: father of Deena Carol MacMsters: mother of Deena Anna Whitney: Karlene Robins: 難易度 ★★★ お薦め度★★★★ 2010.05.01〜2010.05.05: 1回目
デス・シリーズ第29作目。 密室殺人が起きる。殺されたのはゲームメーカーのBart。 人気のあるゲームメーカーの創設者4人のうちの1人だ。 Bartはホロゲームの部屋で一人ゲームをしていたことが 分かっている。そして彼以外に部屋に出入りしたものも いない。犯人はどうやって侵入し、そして殺害したのか? 何しろ、Bartは首を剣のようなもので切断されて死亡し ていたのだ。それほどの剣を被害者に知られることなく 持ち込めるはずもない。 相変わらず冴えた筆致ですね。時代は2060年とあって、 テクノロジーがどこまで進んでいるかというところで しょうか。 密室殺人で、被害者がホロゲームをやっていたことを考え ると、ある程度その手段が想像できますが、予想は若干異 なっていました。 今回は家族、友人といった人間関係がテーマになっている ようです。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Amaryllis Coltraine: detective Morris: chief medical examiner Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab: Electoronic Detective Division Bart Minnock: Benny Leman: work with Bart Cilla Allen: Levar Hoyt: Var 難易度 ★★★ お薦め度★★★★ 2010.09.01〜2010.09.14: 1回目
デス・シリーズ第30作目。 休暇から戻ったイブを待ち受けていたのは相変わらずの 殺人事件。 珍しい武器を使った殺人だ。そして万全と思われている セキュリティが破られていた。 続いてもう一つの殺人が起きたが、これもまた珍しい武器 を使用している。同じようにセキュリティが破られていた。 2つの相次ぐ殺人と、その関係者にイブは同一の臭いを感 じる。完全なアリバイと傲慢さ。 イブはその直感に基づいて、関係者二人の周囲と過去を調 べていく。 タイトルにあるように、Indulgence。金持ちの家に生まれ それが当然と思っている男達の話。その超エリート意識が 生み出した殺人とも言えますね。 イントロ当たりの、イブの休暇の話は必要ないような気も しますが、30作目ともなると、こうしたちょっとしたイブ やロアークの身内の話もいいのかもしれません。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Morris: chief medical examiner Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab: Electoronic Detective Division Sylvester Moriarity: Winston Dudley: 難易度 ★★★ お薦め度★★★★ 2011.05.01〜2011.05.15: 1回目
デス・シリーズ第31作目。 体力不足を指摘されたPeabody。一念発起してジムに行くもの の、どうも気に入らず、人のほとんど行かないジムに行って トレーニングをする。 人がこないものだから、怪しい会話もあろうというものだ。 そう、たまたま聞こえてきた危険な会話。なんと警察署内の 犯罪の話であった。 見つかればたちまち身が危険にさらされるだけではなく、こ の手の処理の仕方も難しい。そこでPeabodyはEveに相談する。 会話に出てきた名前から、相手はEveと同じLieutenant。1つ の課を率いている女だった。 話に出てきた情報屋の始末から、その現場に行っていると、 やはりその情報屋は死亡していた。 Eveは事件を重く見て、あらゆる可能性を考慮し捜査を進めて いく。 今回は警察内部の不正の問題です。刑事ものでは時々あるの ですが、デスシリーズでの扱いはこれまでの刑事ものとは違っ ているようです。 これまでの刑事もので、内部不正を扱う場合、密かに個人で 不正を暴いていくか、あるいは、個人的に不正を法の外で裁く といったものが多いです。 しかしEveは信頼されているのでしょう。上司に報告し捜査の 許可を得、IABにも信頼できる人物を一人選択して協力を促す。 自分の部下はもちろん信頼できる、ということで、密かにで はあるが、大掛かりに包囲網を作り上げていきます。 Eveの怒り、というのも今回の読みどころでしょう。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke:Eve's husband Morris: chief medical examiner Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective Ian McNab: Electoronic Detective Division Renee Oberman: William Garnet: Rickie Keener: victim Carl Bix: Webster: 難易度 ★★☆ お薦め度★★★★ 2011.09.01〜2011.09.12: 1回目
ロマンス作家4人の作品を集めた物。 第1部 "Out of This World" by J.D.Robb Roarkeを引き渡せばCaptainにしてやるとEveに持ちかけた人物がいる。 今は伝説ともなっている元commanderだ。無論Eveは拒んだし、彼の ボディガードを叩きのめしてしまった。その叩きのめしたボディガード が何者かに殺される。 登場人物 Eve Dallas:NYPSD Roarke: Feeney: Electoronic Detective Division Delia Peabody: Detective 第2部 "Kinsman" by Susan Krinard これはまあまあかな。 第3部 "Immortality" by Maggie Shayne かなり面白い。短編でなく長編でこの作者の本を読んでみたくなります。 第4部 "Magic Like Heat Across My Skin" by Laurell K. Hamilton 面白いとみるかどうか、短編では判断が難しい本ですね。ちょっと 短編の割には描写がくどいような気がしますが、本来はシリーズもの なんでしょう。 難易度 ★★ お勧め度 ★★ 2001.08.25〜2001.09.8: 1回目
大牧場の持主Jackが亡くなったため、その牧場で育った娘、 前妻、前々妻の娘などが牧場に呼ばれ、遺書が読み上げられる。 その内容は、現に牧場の経営に深く関っているWillaには非情な ものだったが、キャリアを積んでいる長女Tessにも厳しいもの であった。それは娘が三人とも、一年間この牧場で過ごさなく てはならない、という内容であった。都会で暮らしている女性 が果たして、牧場の暮らしができるか? 一方で、次女のLilyは遺言の内容にほっとしている。家庭内暴力 のために離婚したが、その後も元夫の暴力から逃げている彼女に とって、牧場は格好の避難所に思われた。 末娘Willaの苦難は、しかし始まったばかりであった。牧場内で 誰かが動物を惨殺し始めたのだ。 三人の娘の葛藤と、ロマンス。そして牧場内で起きる殺人がそれ に緊張感を与えております。うまい構成ですが、Robertsならこれ ぐらいはあたりまえ、というところでしょうか? 登場人物 Willa Mercy: Adam Wolfchild: half brother Lily Mercy: second daughter of Jack Jesse Cooke: ex-husband of Lily, violent Tess Mercy: first daughter of Jack Bess: housekeeper Jim Brewster: Pickles: Ham: Louella: Tesse's mother Ben McKinnon: Three Rocks Ranch Zack McKinnon: brother of Ben Shelly: Zack's wife Nathan Torrence: lawyer, neighbor Jimmy Stewart: 難易度 ★★☆ お勧め度 ★★★ 2007.04.03〜2007.04.15: 1回目
・Nora Roberts/J.D.Robb "Remember When"(Berkley Books 2003 P483)
ISBN:0-425-19547-3Remember When(アマゾン) 小さな町でアンティークショップを経営するLaine。ある雨の 日、見知らぬ男が店に入ってきて連絡してくれと彼女に名刺 を渡すが、店から出てすぐ車にはねられて死亡する。 男が息を引き取る直前に、Laineは、彼が父親の相棒だった ことを思い出す。20年ほど前の、微かだ懐かしい記憶が蘇る。 男は謎の言葉をLaineに残して亡くなった。数千万ドルもの 宝石盗難に関わっているらしい。 Nora Roberts と J.D.Robbの共作。第一部がRoberts、第二部 がRobbの作品となる。もっともこの二人は同一作家で、ロマンス とSFロマンスでペンネームを使い分けているだけです。 第一部は2004年頃の話で、宝石強盗とその後のダイヤを巡る物 語とロマンス。第二部をどうつなげていくかが読みどころでも あるわけですが、うまくまとまったようです。登場人物 Laine Tavish: Elaine O'Hara Max Gannon: Jenny: Vince Burger: cop, Jenny's husband William Young: ex-con, killed Big Jack: Laine's father Alex Crew: Miles Alexander Samantha E. Gannon: author Chad Dix: ex-boyfriend Andrea Jacobs: dead Tina Cobb: Cleaning lady Bobby Smith: Tina's boyfriend Judith Crew: Westley Crew: Steven Whittier: Patricia Whittier: wife Trevor Whittier: son 気になる表現 難易度 ★★☆ お勧め度 ★★★☆ 2004.05.31〜2004.06.09: 1回目
・Nora Roberts "The MacGregor Serena〜Caine"(Silhouette Books 1985 P505)
ISBN:0-373-48388-0マクレガー・シリーズ第1作目。初版は1985年だが、この本は1985年に出版され た"Plyaing the Odds"と"Tempting Fate"の2つを合わせて1998年に再版。 "Plyaing the Odds" 豪華客船(?)のカジノのディーラーとなったSerena。彼女はこの船のディーラー となって1年、この職を辞めて新しい人生をまた始めようと考えている。 そこにやってきたのがギャンブラーであるJustin。Serenaは一目で彼を ギャンブラーだと見抜くが、なぜか惹かれる。JustinもまたSerenaに惹かれ るが、やがてこの出会いそのものがSerenaの父であり彼も知っているマクレ ガーが仕組んだものだと分かる。 ロマンスとしては出だしは平凡だが、二人のやりとりは両者ともにギャンブラー だけあって緊迫感があり面白い。最後は一気に読ませますね。 "Tempting Fate" SerenaとJustinが結婚したあとは、CaineとDianaの番。 幼い頃分かれた兄Justinとの再会は楽しいものではなかった。嫌なもの というのでもない、心を乱すもの。Comancheの血を嫌う叔母に育てられ たDianaは、叔母に見捨てられないようにと優等生の生活を送ってきたの だが、それがJustinと再会することでかき乱されることを恐れる。そん なときに都合よくCaineがいるわけです(^o^; ロマンスですね ちょっと不自然なところがありますけど、ま、ロマンスだからよしと いうことでしょうか。 2000.11.25〜2000.12.6: 1回目
・Nora Roberts "The MacGregors Alan〜Grant"(Silhouette Books 1985 P498)
ISBN:0-373-48389-9マクレガー・シリーズ第2作目。初版は1985年だが、この本は1985年に出版され た"All The Possibility"と"One Man's Art"の2つを合わせて1999年に再版。 "All The Possibility" 上院議員のAlan MacGregorと陶芸家のShelby Campbellが、とあるパーティ で偶然出会う。出会った瞬間から互いに惹かれ合う二人。Campbellの父も 政治家でありしかもCampbellが幼いときに暗殺された。そんな父をもつ 彼女は絶対に政治家とは恋に落ちないと誓っていたのだが、初めて強く 惹かれた男がAlanであった。 恋すまいと誓うCampbellと冷静にしかも情熱的に近づくAlanの恋物語。 登場人物 Alan MacGregor: senator Daniel MacGregor: father Shelby Campbell: potter & merchant Caine: Alan's brother, lawyer Diana: Caine's wife Serena: Alan's sister,カジノ経営 Justin: Serena's husband Myra Ditmeyer: Supreme Court Justice's wife Robert Campbell: father,Senator, dead Deborah Campbell: mother Anton: French, Ambassador, Deborah's boyfriend "One Man's Art" 17歳のとき父が目の前で殺されたGrant、自分の運転している車で妹を なくしたGennie。惹かれあって当然なんだけど、そうは簡単にいかな い。とくにGrantは世捨て人のような生活をおくり、人との交わりを 断っていたから。そんなGrantの住む田舎に、絵の題材を求めてGennie がやってきた。ロマンスにしかあり得ないような偶然に導かれて、二人 は出会う(^o^; 惹かれつつも、人との交わりを恐れるようになったGrantだが、運命は なるようになっているのです。それにしてもじれったいGrantですわ。 登場人物 Gennie: painter Grant Campbell: cartoonist, Shelby's brother 2001.5.21〜2001.6.6: 1回目 難易度 ★★
・Nora Roberts "The MacGregor Daniel〜Ian"(Silhouette Books 1987 P347)
ISBN:0-373-48390-2マクレガー・シリーズ第3作目。初版は1987年だが、この本は1990年に出版さ れる。"For Now, Forever"と"In From The Cold"の2つを合わせて1990年に再版。 "For Now, Forever" Danielが交通事故に会い、子供たちが病院に集まる。そしてDanielとAnna の出会いから結婚までの物語が回想される。 Danielは苦労してたたき上げてきた男だけあり、個性が強い。一方のAnna も医者になるというはっきりとした目的をもって勉強してきた女性。当時 女性が医者になるのはとんでもないことと思われていた。むろん、Daniel も女は家庭あって夫を助けるあるいは世話をすべきだと考える男だった。 そんな二人が惹かれつつ、妥協点(Danielの考え方を変える)を見出すま での話しである。 シリーズ中では一番のお薦め 登場人物 Daniel MacGregor: father Anna MacGregor: mother "In From The Cold" ボストンティーパーティの頃の話。 戦いの中で兄を亡くし、ついで母を亡くしたAlannaは父と兄弟たちと平和 に暮らしている。そんなとき、イギリス兵に撃たれ怪我をしたIanがやって くる。彼の快方をしたAlannaはIanに惹かれるものの、戦いで再び愛する 人を失うことを恐れ求婚を断ってしまう。 短めだが、楽しめます(^o^; 登場人物 Gennie: painter Grant Campbell: cartoonist, Shelby's brother 2001.6.7〜2001.6.21: 1回目 難易度 ★★
・Nora Roberts "The MacGregor Brides"(Silhouette Books 1997 P377)
ISBN:0-373-48350-3 The MacGregor Brides(アマゾン)マクレガー・シリーズ第4作目 今ではGrandfatherになっているDaniel MacGregor。 孫たちは年頃なのに家庭を築こうという気配すらない。 そこで子供たちにしたように、今度は孫たちを結婚さ せようと密かに計画する。まずは一番年上のLauraから。 そしてGwendolyn、Juliaと続く。 3人の孫娘の縁結びなので、どうなることかと思い ましたが、それぞれアプローチが違ってよかった。 登場人物 Laura MacGregor: Caine's daughter Royce Cameron: security Julia MacGregor: Alan's daughter Cullum Murdoch: Gwendolyn Blade: Serena's daughter Branson Maguire: detective writer Daniel Duncan MacGregor: grandfather Anna Whitfield: grandmother 2002.1.9〜2002.1.15: 1回目 難易度 ★★ お薦め度★★
・Nora Roberts "The Winning Hand"(Silhouette Special Edition 1998 P243)
ISBN:0-373-24202-6マクレガー・シリーズ第5作目 Kansasの恋人から逃げてきたDarcy。途中財布を盗まれ、車は 故障、ようやく歩いてカジノにやってきた。所持金はわずかに 10ドル足らずだが、なぜか思いきって挑戦したら、なんと 200万ドル近い大金が当たってしまう。 この作品、軽くてしかも結構楽しいです。ロマンスものだから 設定は凄いけど、読んでて楽しい本。 登場人物 Darcy Wallace: Robert MacGregor Blade: Justin Blade: father Serena MacGregor: mother 2002.4.10〜2002.4.12: 1回目 難易度 ★★ お薦め度★★★ ・Nora Roberts "The MacGregor Grooms"(Silhouette Books 1998 P368)
ISBN:0-373-48369-4マクレガー・シリーズ第6作目 マクレガーの孫3人の物語。ひとつひとつは独立しているが、 いずれもマクレガーの企み通り、恋に落ち、結婚に至るという 話です。 さすがに3作続けて似たようなロマンスだと食傷気味になるの は仕方ないかもしれません。 登場人物 D.C.: Layna Drake: Duncan Blade: Cat Farrell: Ian MacGregor: Naomi Brightstone: 2002.4.12〜2002.4.16: 1回目 難易度 ★★ お薦め度★★
・Nora Roberts "The Perfect Neighbor"(Silhouette Special Edition 1999 P251)
ISBN:0-373-24232-8マクレガー・シリーズ第7作目 コミック作家のCybilはニューヨークでの仕事と生活を楽しんで いた。その彼女と同じアパートに謎の男性が引っ越してくる。 住人との接触を避けている彼の正体は?ある日Cybilはそんな彼 のあとをつけていく。 自分だけは絶対にDanielの仕掛けたmatch makingには引っかか らないと思っていたCybilだが、完璧に恋におちてしまいます。 マクレガー・シリーズ最後の作品になるのでしょうか?なんせ Danielも90歳を超えているからこれ以上match makingは無理で しょう。とはいえ、実はこの作品はかなりのお薦めだと思いま す。心地よいロマンスです。 登場人物 D.C.: Layna Drake: Duncan Blade: Cat Farrell: Ian MacGregor: Naomi Brightstone: 2002.6.7〜2002.6.10: 1回目 難易度 ★★ お薦め度★★★★
・Nora Roberts "Dance upon The Air"(Jove Books 2001 P373)
ISBN:0-515-13122-9Dance upon The Air(アマゾン)3人の魔女が住んでいた時代から話が始まり、現代へと時代が 進む。魔女の子孫かあるいは生まれ変わりかは不明だが、 Three Sisters Islandには魔女が住んでいる。 その島へ、夫の暴力から逃げてきた女性がやってきて、全く 新しい人生を始めようとする。それがこの作品の主人公Nell。 過去を完全に捨てたNellが、過去の清算をどうするかという のも興味があるのだが、以外にその問題は後回しにされて、 最後の最後に少しだけ出てくる。とすると、この作品は一体 どういう作品なのか?NellとZackのロマンスと片付ければそ れだけなのだが。 全体として、ストーリーは単純。構成も悪くはないのだが、 作者の文章のうまさに読まされてしまった、という感じがす る。いいのか悪いのか、どっちかね〜。3部作だから、今後 の進展に期待か? 登場人物 Nell Channing: Helen Remington Evan Remington: husband of Nell Mia Devlin: run Cafe Book Lulu Cabot: Ripley Todd: cop,Zack's sister Zack Todd: Sheriff 2004.11.12〜2004.11.18: 1回目 難易度 ★★ お薦め度★★★☆
・Nora Roberts "Angels Fall"(Jove Books 2007 P444)
ISBN:0-515-13122-9Angels Fall(アマゾン)都会で事件に巻き込まれ、目の前で友人知人を亡くしたReece は、自分を取り戻すためにあちらこちらと放浪していた。 お金がなくなったために、この小さな町で料理人としての仕事 を見つける。彼女の経歴からすれば、こんな小さな町の料理人 としてはもったいないのだが。 一方、Brodyも都会の雑誌社に見切りをつけてこの町にやってき た変わり者。小説を書いて生計を立てている。 休みになったとき、静かに自然を楽しもうと山に登って行った ときに、事件が起きる。双眼鏡で自然を眺めていたときに目に 入ったのが、殺人現場だ。驚いて下山中に出あったBrodyととも に事件を警察に知らせるのだが、争いの痕跡すらなかったと言 われる。Reeceが目撃したのは事実か、それとも過去のトラウマ からくる幻だったのか? 登場人物 Reece Gilmore: Mac Drubber: Joanie Parks: Linda-gail: Brody: writer William Butler: Lo, son Joanie Doc Wallace: 2007.08.01〜2007.08.11: 1回目 難易度 ★★ お薦め度★★★☆