窯
変
「阿呆リズムAphorism」
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● ▲ ■ NO.2(2000.02) |
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単身赴任の部屋で、ひとり牡蠣鍋をする。火の通った牡蠣を箸でつまんで、しみじみと見る。 こんなところに、あんなものまで付いていることに驚いている。 |
● | 「定年デビュー」という言葉はどうだろう。 地域へのデビュー、本格趣味へのデビュー。 |
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「ホームページできたんですって? 和風だそうですね」 会社の後輩と廊下ですれ違ったときに言われた。和風かなぁ。しかし、ホームページを和風と言うかなぁ。 |
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「まだ、痛まれますか?」 通っている歯医者さんで。博多の敬語はおもしろい。 |
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「注文は二人前ですから」 温泉街の川魚料理の店。三人で入って、とりあえず鯉の洗いを二人前注文した。 醤油の入った小皿をふたつ運んできたお兄さんに、「醤油、もうひとつくれる?」とたのんだ。 お兄さんは、持ってきた小皿を下げようとする。「どうして持ってゆくの?」。 お兄さんは、毅然として言った。 「注文は二人前ですから、これを三つに分けてきます」 正しいのである。まったくもって正論なのである。二人前の注文で、醤油を三人分頼むことは甘えなのである。 店の入り口には「創業寛政年間」の看板が掲げてあったが、あれは創業以来の伝統であろうか。 そうであるなら、もっと大きな店になっていても良さそうなのだが・・・。 |
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