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 林 寧彦 Hayashi Yasuhiko  
▼▼▼ メール・マガジン  Vol.19  
■■■ 2010/05/25 

爽やかな初夏を迎えました。
今年の春は郷里・倉敷に帰る機会が多く、
山々の景色の移り変わりを楽しむことができました。
萌え出でた黄緑の葉も、もはや盛夏と同じ濃い緑に変わりました。

お元気でお過ごしでしょうか。

私のほう、今月15日に新しい本が出ました。
新潮新書「歴史を動かしたプレゼン」です。
http://www.shinchosha.co.jp/book/610365/

どんな本かというと・・・・・・以下は、本の扉に書かれたコメントです。

「どうすれば交渉相手を思うように動かせるのか。
言葉で人を動かす技術、プレゼンの力で相手をたらしこみ、歴史を動かした先人たちがいた。
コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵・・・・・・
壮大なプロジェクトを実現させた、彼らのプレゼンを解剖すると、
不可能を可能にするプレゼン術の極意が見えてくる。
人は説得では動かない。納得させられてはじめて動くのだ。
歴史とビジネスが合体した比類なき一冊。」

とまぁ、なにやら大げさなことが書かれていますが、
つまりは、相手を納得させ、人を動かすプレゼンの技術を先人から学ぼうというわけです。
資料を読み込んで書くというのは初めてのことで、
自分は勉強が嫌いじゃなかったんだ!という大発見もありました。
書いた立場からいうと、ああ面白かったといえる仕事でした。
楽しく読んでいただいて、願わくば、仕事や生活で役に立ったと言われれば本望です。

自分を「僕」ではなく、「私」と書いたのは初めてです。
自分をどう呼ぶかで、書く内容についての心構えが違ってくることを知りました。

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さて、そのほかのお知らせです。
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前回お話しましたが、公式ホームページをオープンしました。
表紙は、毎回弾け方がちがって、ちょっと遊べます。
http://www.hayashiyasuhiko.com/

それにともなってブログも、そのサイトの中に設置しました。
できればこれまでのアドレスを継続させたかったのですが、
やむなく変えました。

ブログは、次のアドレスです。
http://www.hayashiyasuhiko.com/hy/hyblog/

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2010年4月に開講を予定していた陶芸教室は
9月オープンに延期させていただきます。

それまで、公式ホームページ内の「教室準備室」などで、
開講に向けた進行状況など、写真も入れてお知らせする予定です。

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 林 寧彦 Hayashi Yasuhiko  
▼▼▼ メール・マガジン  Vol.18  
■■■ 2010/02/11 


なんと2年ぶりのメールマガジンです。
前回は「週末陶芸のすすめ」が文春文庫プラスに入ったことをお知らせしました。
林のメールマガジンは売り物があるときだけ出るのかと思われそうですが、
今回は、とりあえず売り物はありません(とりあえず、か)。

このところ、何人かの知り合いではない方から、
「メールマガジン、まだ出しているなら送ってください」というメールが届いて。
それに励まされて、今号をお送りすることにしました。

なにか目新しいことはないか・・・・
さがしてみると、禁煙がありました。
去年の8月のアタマから禁煙して、半年が過ぎました。
「お医者さんと始める禁煙治療」という療法で、
2週間に一度お医者さんのところに通います。
「禁煙で生じるストレスを抑えるために、ドーパミンが出て
満足を得られる薬」を毎日飲み始めました。

ところが、2ヵ月を過ぎたころから薬を飲み忘れるようになり、
お医者さんに行っても、「薬はまだたくさんあるから、今回は要りません」
というようになり、そうこうするうちに3ヶ月の禁煙治療が終ってしまいました。

看護士さんからもお医者さんからも、「よくがんばりましたね」と言われましたが、
本人はそれほどの忍耐もなく禁煙に成功しました。
1本も吸っていません。

以前、禁煙中にタバコに火をつける夢を見る話を聞きました。
火をつけて、「いっけねぇ!」ともみ消してしまった夢を見る人は、禁煙に失敗する。
一服吸ってから気が付いて消した人は、成功すると言うのです。

僕も見ました。一服吸ってからあわてた口です。ジンクスどおりではあったわけです。

それよりも・・・、この話はちょっと恥かしいのですが。
禁煙を始めたときに、「おしゃぶり」を買いました。
スーパーの赤ちゃん用品売り場に行って、
レジの女性の顔をあまり見ないようにして会計しました。

ヘビースモーカーになる原因として、母親からの乳離れが早かった人というのを
読んだことがあります。口唇期が短かったために、唇がものさびしく感じる・・・・。
そこで「おしゃぶり」を試してみたわけです。

絶大な効果がありました。これはぜったいのお勧めなのですが、
勤めを持っている人には勧めにくいのが残念です。

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さて、お知らせです。

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これまでのブログを、今年から新しいプロバイダに変えました。
装いも新しく(スッキリしたデザインで気に入っています)スタートしました。
http://blog.hayashiyasuhiko.com/

コメントなど、お寄せいただければさいわいです。

ホームページについては、現在製作中ですが、以下のようにする予定です。
@オフィシャル・ホームページ(新規)
Aブログ
B寧日(ねいじつ)工房(これまでの陶芸ホームページを改装)
C4月開校予定の陶芸教室のホームページ(新規)

以上4つを運営する予定です。


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2010年4月に陶芸教室開校を予定しています。

名前は「津田沼陶芸教室」
場所は、JR津田沼駅から15分ほどのところです。

「一階が工房+窯場、二階が書斎+物置」だったのを
⇒「一階が教室+窯場、二階が書斎+林の工房」に改装します。

改装のための設計士さんとの打ち合わせが終って、
今週から内部の片付けに入りました。
早めに教室用のホームページを作って、
開校前の進行状況(てんやわんや)をお知らせするつもりです。

開講日・時間割(今のところ、金・土曜日。午前・午後・夜の6講座を考えています)
などもホームページの中で早めにお知らせしようと思っています。

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2010年5月に新潮新書から「タイトル未定」を出版する予定です。

コロンブスや秀吉など4人の天才たちに、
人を納得させる技術(=プレゼン)を披露してもらいます。
陶芸以外の本は、ほんとうに久しぶりです。

仮のタイトルは「歴史を変えたプレゼンテーション」ですが、
なにしろ「いつまでもデブと思うなよ」とか、「人は見た目が9割」などという
タイトルをつける編集者ですから、どんなタイトルが付きますやら。

※ちなみに、「人は見た目が9割」は、まじめな非言語コミュニケーションの本です。
あのタイトルが付かなかったら、そんな学問ジャンルがあることすら
みんな知らなかったでしょう。

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///////////////メールマガジン////22ヶ月の長い中断がありました。///////////////

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 林 寧彦 Hayashi Yasuhiko  
▼▼▼ メール・マガジン  Vol.17  
■■■ 2008/04/15


桜が終わると、一気に新緑の季節を迎えました。
先ほど工房に来るとちゅう、白モクレンの花をスケッチした場所を通ると、
生まれたての緑がやわらかい日差しを浴びていました。

花粉ももうすぐおしまいで、
ほんとうの爽やかな季節ももうすぐです。

じつは僕は中学一年生のときからの、なんと歴42年目の花粉症です。
たしか、日光街道の沿線で花粉症が発見されて、わずか3年目のころのことです。
同病の方、終わったときのすがすがしさは、花粉症ならではの特権です。
それをひたすら楽しみに待ちましょう!

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さて、お知らせです。
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僕にとっては最初の陶芸の本
「週末陶芸のすすめ」が文庫になりました。

文春文庫から4月10日に発売されました。
ちょうど10年前に単行本として出たもので、
単身赴任中だったこともあって、とても思い出深い本です。
今回は、文庫ということで、「陶芸コーナー」ではないところに並ぶため
もともと読んでほしいと思っていたビジネスマンも手にとってくれるかな、
と期待しています。

その後の10年を加筆しました。
表紙のイラストも恥ずかしながら描きました。
また、会社員時代に親しくさせていただいた方
(というより、よくいっしょに飲んだくれていた先輩)
が解説を書いてくれました。

プロモーション活動と称して、
手作りのPOPを置かせてもらうべく、
都内に出たときには書店めぐりをしています。

カードだけではなく、クリップをピアノ線で作った「POP立て」も
とくとご覧あれ!
ラジオペンチを使って作る技が、どんどん向上しています。
まるでPOP職人になったようです。

訪問した書店で、
「がんばって売らせてもらいまっす!」と言われたときにはうれしかった。
これまでは「書店の店員さん」としか思っていなかったけど、
そんなことが度重なって、本を販売する「同志」のような気分になりました。
ありがとう!です。

ちなみに今回は本の中の登場人物の方だけに献本させていただきました。
¥580と、高価ではないので、
ちょっとずうずうしく「買ってください」と言うことにします。

では、あらためて、
買ってください。

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■■■ 林 寧彦 Hayashi Yasuhiko  
▼▼▼ メール・マガジン  Vol.16  
■■■ 2007/05/10


日の光を透かして見る新緑が美しい季節になりました。
ゴールデン・ウイークが明けて、よし一気に夏休みまでダッシュ!
というところでしょうか。
と言えばあまりに紋切り型ですが、あーあ、また始まっちゃったよ、
というときこそ、紋切り型の挨拶のほうがいいかもしれません。

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さて、お知らせです。
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この前のメルマガで少しふれましたが、
初めての小説が、新潮ケータイ文庫で連載されることになりました。
5月15日のスタートです。
月〜金の毎日更新で、30回ほどの連載です。

小説のタイトルは「ががちがう」。
サイトの予告では、次のように書かれています。

「ラジオ局の看板番組「ミッドナイト・クルーズ」。深夜の夢先案内として、パーソナリティの鮎川の声が大人のファンをつかみ、十五周年を迎えていた。担当ディレクターの私は学生時代からのファンだったが、その日、私の耳はわずかな異変をとらえた……。
となっています。
設定は現代ですが、青春時代に深夜放送に熱くなっていた団塊世代のみなさま、
必見です!
マスコミ、広告代理店のみなさまも・・・必見です。
声優、ナレーター、番組の内側や広告に興味がある人も・・・必見!
陶芸家、週末陶芸家、やきものの好きな人も・・・必見です(なんでやねん)

小説が書けるんじゃないかと編集者にノセられて、その気になったのはいいけれど
僕は、ありもしないことを書くようなウソツキではないので、半年ほどは手つかず。
それでも、年にひとつは新しいことを始めるというのを、この数年目標にしているので重い腰をあげました。
書き始めてみると、これが面白い作業で、道を歩いていても登場人物がブツブツ喋りだしたりするので、メモ帳をとりだして書き取ったりするハメに・・・。

民放ラジオ局を舞台にしたものがたりです。「私=森」は番組のディレクター。
「ががちがう」。タイトルの意味は・・・ナイショ。

30回ほどの連載ですが、
途中から読んでも、前の回のものが読めるのがケータイ小説のいいところ。
ケータイでの連載は予想外の展開だったので、ケータイで読まれることは、とくべつ意識しないで書きました。
現在配信されている小説をケータイで読んでみましたが、思ったほど読みにくくはないな、というのが感想です。
通勤の電車の中などでいかがでしょう。

有料(月額100円とか200円とか、ケータイの会社によってちがいます)
ですが、読んでもらえたらうれしいです。
お申込みは、上記サイトからお願いいたします。

※今回はそういう内容でしたので、ふだんはお送りしていない
 ご縁のあった放送・マスコミ関係の方にもメールをさしあげました。
 ご容赦ください。

 じつは、小説の中で某広告代理店の人の名前を、そのまま使ってしましました。
名前を考えるのがめんどうだったので、仮にというつもりで拝借したら、
人物となじんでしまって変えられなくなってしまって。
もしかしたら、それはあなたの名前かも知れない・・・。
と、こういうのは、勧誘としては何かの法に触れそうな気もしますが・・・。
まるで別人のすごくいい役(?)ですから、ま、笑って許してください。

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陶芸の本としては3冊目の単行本のタイトルが決まりました。
「陶芸家Hのできるまで」。
不能だった陶芸家が機能回復するまでを書いた「陶芸家、Hのできるまで」ではありません。
来るもの拒まず、だれでもOKの「Hのできる陶芸家」でもありません。
Hは、林のHです!念のため。
「陶芸家Hのできるまで」は、バジリコ株式会社から、7月中旬の発売になります。


爽やかな季節ですが、お身体、おたいせつに。
ではでは。

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■■■ 林 寧彦 Hayashi Yasuhiko  
▼▼▼ メール・マガジン  Vol.15  
■■■ 2007/04/01 


すっかりご無沙汰しています。
桜がまっさかり。我が家のマンションのベランダにも桜が咲いています。
この桜、数年前に伊豆の山の中から持ってきたもので
(コンクリートの階段に吹き寄せられた土に、5センチほどの実生のものが生えていて
このままでは枯れてしまうと、持ち帰りました)
鉢植えの桜は、いまでは僕と背比べするほどに伸びて、
半月前には小さな蕾をつけているのを発見。

先週開花しました。21個の花をつけました。
昨日、夜半からの嵐で、どうなるかと思っていましたが、散ることなく咲いています。
桜も、がんばるときにはがんばりますね。

「さまざまのこと おもひだす さくらかな」
芭蕉の句だそうです。きょう詠んだと言ってもいいような、300年も前の人の句とはとても思えません。

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★さて、個展のお知らせです。

縁あって、渋谷区神宮前の「Gallery 蓮」さんで、個展を開きます。
春のお出かけついでに、お立ち寄りください。
今回は、いままで取り組んできた布目白化粧のものは少なく、黒釉、緑釉、染付けなどもやってみました。
楽しい時間でした。
まだひと窯焚かなくちゃいけなくて、いま染付けの絵付けの最中です。

●会期 4月6日(金)〜12日(木) 11時AM〜7時PM
(7日、9日以外は、午後からおります)
●場所 渋谷区神宮前2−5−6 「Gallery 蓮」
    TEL03−3796−6701
地図はこちらです

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★小説を書いてみないか、と勧めてくれる編集者にそそのかされて
去年の秋に、はじめて短編を書きました。自分で架空の世界を作って人物を動かすというのは
不思議な体験でした。それが、ケータイ小説として日の目を見そうです。
ラジオ局を舞台にした、スター・ナレーターの話です。
早ければ、5月に配信されることになりそう。
そのときは、ご協力よろしくお願いします。あらためてお知らせさせてください。
小説は、エッセイよりも無防備に自分が出るような気がします。
だから、エッセイよりもはずかしい・・・かな
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★ ☆☆☆☆ 林 寧彦 HAYASHI YASUHIKO ☆☆☆☆

☆ ●メ▲ー▲ル▲マ▲ガ▲ジ▲ン●                  
☆     /////////////////////////   ☆              
2006年10月18日(水)  Vol.14     ☆     
☆   (since 2002/10/20 )
 お知らせしたいな、と思ったことを不定期でお送りしています。
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ススキの穂が逆光に映える季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。
昨日、僕はある陶芸の研究会で益子に行きました。
途中、車窓から見た那珂川の河原の美しさ。
益子ではおふたりの陶芸家にお話を伺い、日帰りしました。
帰り道、見事な落日を目にしました。
あんな朱が出したいな、などと、思うようになっている自分に
ちょっと驚いたりしました。

さて、今回も展覧会の案内です。
このたびは、四人展。

青山の「ギャラリーにん」さんのご好意で、開催の運びになりました。
個展を、という話をいただいたのですが、怠け者には一人でやるには
荷が重いと申し上げていたところ、ご提案いただいたのが四人展でした。

越前焼きの北島重光さん、長野の今村勲さん、井口慎一郎さん、それに僕の四人。
作風がまったく違うので、楽しんでいただけることと思います。

★会期 10/21(土)〜10/27(金) 12:30〜19:30
             (最終日は17':00まで)会期中無休
★会場 ギャラリーにん 渋谷区渋谷2−8−4佐野ビル2F  
     TEL 03-3400-135

会場の地図はこちらです→ http://www.ne.jp/asahi/yasuhiko/hayashi/


 

■■■ 林 寧彦 Hayashi Yasuhiko  
▼▼▼ メール・マガジン  Vol.13   
■■■  2005/08/28

すっかりご無沙汰しています。今年初めてのお届けになってしまいました。
ことのほか暑かった今年の夏ですが、お変わりありませんか。

先日、至近距離を通過した台風はマンションの最上階の我が家のベランダでも暴れましたが、
萩を植えた大鉢が倒れてごろごろと転がったていどで、プランターに植えたゴーヤーも、
穂を出し始めたススキも無事でした。
被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。

去年の暮れに12号をお届けして以来ですから何から話せばいいか迷ってしまいますが
3つほどお話します。

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2年間陶芸に専念してきましたが、今年2月からCMプランナーの仕事を再開しました。

長期的な仕事で、会議のほかは大半がパソコンでやりとりができるので時間的も気に入っています。
どうも僕は、「この道一筋」というのは向いていないようで、社会の風に当たりながらいい刺激をもらっています。

それまでも「いっしょにやろう」と何人かに声を掛けてもらいましたが、個展の準備でバタバタしているときだったり、
伝統工芸展用の作品に集中しているときだったりと、タイミングが合わずせっかくのお話にいい返事ができなくて残念でした。

「ものわかりのいいクライアントだし、時間はそんなに取らないから」などと甘い言葉でプランナーを誘い込んで
大変な目にあわせた経験が僕自身にあるものだから、ちょっと二の足を踏んでしまったという面も・・・正直あります。
気安く受けて、あとで迷惑をかけることになってしまいそうで。
気にかけてくださった皆さまには、お詫びと御礼申し上げます。

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日記形式のブログ、始めました。
 http://bokuhakoko.exblog.jp/

ホームページからも入れます。
書きやすいので、これまでよりも頻繁に更新できるようになりそうです。
ときどきコメントをいただいたりできるとうれしいです。

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季刊「つくる陶磁郎」に連載している「単身赴任・やきもの扮戦記」
連載が、おかげさまで8年目に入りました。

発売されたばかりの32号の今回は「エッセイのあらすじ?」と題して、
陶芸を始めてからのあれこれを駆け足で振りかえってみました。
目を通していただけると幸いです。

ついでに言うと、最後のページにアンケートが付いていますから
「面白かった記事」のところに「やきもの扮戦記」と書いていただけると・・・。
書きながら、さすがに厚かましさに恥ずかしくなってしまいます。
ほんとに面白かったら、でけっこうです。ウソでもいけど。何を言っているんだか。

ともかくも、抽選でもらえる賞品はいいですよ。

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暑さもあと一息、風の底にかすかな冷気を感じるようになりました。
御自愛ください。


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  ★★  2004年12月27日(月)  Vol.12 ★★

 

ことしはほんとうにどうなっているんでしょう。

ここまで押し詰まってから地震と津波です。

 

このところ、地下鉄に乗っているときなど

いま地震があったらどうなるんだろう、というのがアタマをよぎります。

窯を焚いているときなど、火が入っているあいだじゅう心配になります。

 

サバンナのシマウマには胃潰瘍がない、という話を聞いたことがあります。

ライオンなどの猛獣に狙われているシマウマには胃潰瘍が多いだろう、と調べたようです。

なぜないのか、という理由として、こう書かれています。

「シマウマは明日のことを心配していない。だからストレスはない」

 

なるほど。

襲われたときには、全力で逃げる。

いま、このときのことしか考えていないんですね。

神経を集中して警戒するけれど、

明日ライオンに襲われたらどうしよう、などとは考えないようです。

 

しかし今年の災害続き、将来のことをあまり心配するようなタチではない僕も

シマウマのような境地にはなれません。

 

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★個展のお知らせ

 

「林寧彦・作陶展」を開催します。

会期 2005年1月10日(月)〜1月15日(土)

    AM 12:00〜PM 7:00 (最終日は5:00まで)

会場 赤坂「乾」ギャラリー

   港区赤坂3−8−8 赤坂フローラルプラザビル2F

   銀座線・丸の内線の「赤坂見付駅」から2分、赤レンガのビルの2階

   TEL/FAX 03−3584−3850

   ※会期中は在廊の予定です。

   

   地図はこちら http://www.ne.jp/asahi/yasuhiko/hayashi/

   

 

初めての専門ギャラリーでの個展です。

来年のトップバッターです。お運びいただけるとうれしいです。

 

「まだまだ焼かなくてはいけないので、年末年始は休んでいられないかもしれません!」

とオーナーに電話で話すと、

「だめよ、お休みしないと。あせって作ると作品にそれが出るわよ」。

少しお歳を召した婦人であるオーナーにたしなめられました。

 

もっともであります。

とはいえ・・・・・。

 

2日連続の窯焚きです。

昨日はガス窯、今日は電気窯。

とっかえひっかえ両手に花のモテモテぶりです。
なにしろやけどするほど相手は燃えて、僕を離してくれません。




良いお年をお迎えください。




 

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★★  2004年8月30日(月)  Vol.11 ★★

 

今年の気候はどうなっているんでしょう。

早くから、いきなり真夏と台風がやってきて

ここにきて、また台風のラッシュです。

九州に住んでいるときには、何回か台風に遭遇しました。

台風が発生してから、

あっという間に九州に接近するのには驚かされました。

窓を少し開けたまま東京にもどり、福岡を直撃。

部屋を空けたときには、

文字通り「台風が通り過ぎたあとのよう」でした。

 

進路に当たる方は、どうかお気をつけください。

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★第51回 日本伝統工芸展に入選しました。

 

入選は4回目です。

会社員時代に2回。退職して去年と今年の2回。

4回入選で日本工芸会の正会員に推挙されるので、

陶芸の免状をいただけたかな、と思っています。

 

 

発表の昨日は岡山の実家にいました。
親孝行が口実ですが、
じつは、千葉で新聞が来るのをドキドキしながら待つというのに
耐えられなくなって逃げ出していた、というのが正直なところです。

妻にも発表の日を教えず、一人で行っていたのですが、
朝、朝日の地方版を見て電話を寄こしました。

3回でリーチが掛かってから足踏みする、

というのが定説のように言われているので、

すんなり行けてホッとしました。
余計な迷いなどから逃れることができました。

何が変るわけでもないのでしょうが
始めたころからの夢だったので、いちおうの一里塚です。
でも、「夢」のうちはダメですね。
「目標」になって初めて射程内に入ったような気がしています。

 

これまでの叱咤激励、ありがとうございます。




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★★  2004年7月29日(水)  Vol.10 追伸 ★★

きのうお送りしたメルマガNO.10は、ちょっと言葉が足りませんでした。

「奥さんと仲たがいしてるの?」というメールをいただいたり
なにか気に障るような内容だったのか「メール配信停止」の申し出入ったり。

最後につけた「替え歌」の元歌は「孫」です。

孫が可愛いと臆面もなく書かれた歌詞が、僕にはちょっと恥ずかしく感じられ
て替え歌にしてパロディーにしてみたというわけです。

おじいちゃんの孫に対する心情が元歌なら
あれは、姑の嫁に対する心情のつもりだったんですけど・・・・。

笑ってもらえるかと思ったのですが。

仲たがいはしていませんよ、福岡の中村さん。

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せっかくのメルマガ号外なので
先日、工房のそばに出した立て札のことを話しましょう。

工房のすぐ脇に電車の線路があって、工房の壁との間にはドクダミが茂ってい
ます。

そこに時々ゴミを捨てて行く人がいて不愉快な思いをしてきました。

それもカラのペットボトル10本が詰められた袋とか
毛布にくるまれた得体の知れない生臭いもの、とか。

で、木の板に注意を促す文面を墨痕鮮やかにしたためることにいたしました。

何と書こうかと迷いました。

というのも、こうばに来る道で垣根に下げてある札がおかしくて仕方がなかっ
たからです。

それには、こうありました。

「この近所で犬猫に糞尿させるな! 監視カメラ作動中」

町内会で決めたのでしょう。同じ札が何軒かの家の塀に下がっています。
せっかくのきれいな垣根に「糞尿」という言葉はいただけない。

これでは、まるで「ここは下品な人たちが住んでいる町内です」と宣伝してい
るようです。

「監視カメラ・・・」も誰かが言い出して、「いいアイデアだ」と合意したの
でしょう。

脅し文句というのは、自分がどう言われたら怯むかが、書いた文面から透けて
見えるからおかしくもあり、ちょっと怖いですね。

さて、ここまで書いてきて自分が書いた内容をお話しするのは気が引けます
が、こう書きました。

「ここにゴミを捨てる人間を見つけたらタダでは置かない、と主人が申してい
ます。主人はおそろしい人です。もう私には止められません。どうか主人を犯
罪者にしないで下さい。」

設置して2週間が経ちましたが、ゴミは捨てられていません。

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★★  2004年7月28日(水)  Vol.10 ★★
 

 

今年は梅雨らしい雨もなく、春から一気に真夏を迎えたような年になりましたが

お変わりありませんでしょうか。

 

僕のほうは、5月の個展のあと、二ヶ月間は伝統工芸展のための作品作りに没頭していました。

なんとまぁ暑いこと。

それというのも、「こうば」と呼んでいる工房は屋根が鉄板で、

午後ともなればものすごい熱気が降りてきます。

おまけに窯を焚くと・・・・想像できると思います。

(あ、想像なんかしないでください、それだけで夏バテしますから)

 

温度計がないので何度になっていたかわかりませんが、おそらく55度は突破していたのでは。

 

先週末に搬入が終わり、日曜日に思い立って屋上冷房装置を作りました。

50メートルの水道ホースを屋根に這わせて、それに無数の穴を開け

それを井戸水の水道につないで、屋根にシャワーを降らせる。

というモクロミです。

 


ホームページにも書きましたが、高所恐怖症のこともあってそうとう 苦労しました。

でもこれが意外や意外で、じつに快適になりました。

税込み3000円ちょっとのホースで、あとはモーターの電気代だけで

これほどラクチンになるとは。もっと早く設置すればよかった。

 

そう、僕の工房は井戸水の水道で、自宅マンションの生ぬるい水と違ってキンキンに冷えています。

井戸ってすごいと実感しています。

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★5月の個展、おかげさまでたくさんの方にお運びいただきました。

  ありがとうございました。

 

その会期中に、案内を差し上げておいた陶芸ギャラリーのオーナーがお見えになり

後日、ギャラリーを訪ねました。

その場で、来年早々の個展が決まりました。

 

僕には、敷居の高い老舗のギャラリーで、緊張して足を踏み入れましたが、

とても話しが弾んで、気が付けば延々7時間もお喋りしていたことにふたりで驚きました。

 

会期は 05年1月10日〜15日

会場は 赤坂・乾(いぬい)ギャラリー

 

年末になりましたら、地図などお知らせいたします。

 

僕にとっては、念願の陶芸ギャラリー・デビューということになります。

ひとつ行動を起こすと新しい展開があるものだと、あらためて思いました。

 

時節柄、お身体御自愛くださいませ。

 

★今回も前回に懲りず、替え歌をひとつ

 

♪なんで こんなに 可愛くないのかよ〜

 

 嫁という名の赤の他人

 

 昔のオマエにそっくりだよと

 

 亭主にいわれりゃ、ムナクソ悪くって〜

 

 知らずしらずに 鬼の顔〜  ♪


 


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★★  2004年4月10日(土)  Vol.9 ★★

 

桜が散り始めるのと時を同じくして、イラクから大きなニュースが飛び込んできました。

 

政治的な話はやめておきますが、

人命に関わるとなるとオタオタして,毅然たる対応なんかしなかった

以前の日本人のほうが僕はなんだか好きだったなぁ、

とこのごろ感じています。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ●「林寧彦・作陶展2004」を開催します  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

1年ぶり、第2回目の個展のお知らせです。
http://www.ne.jp/asahi/yasuhiko/hayashi/index/04sakutoutenannai.htm

 


会期 5月13日(木)〜17日(月) 午前11時〜午後7時(最終日は午後5時まで)

会場 ギャラリー・ボヤージュ

    東京都銀座5−4−15 銀座エフローレビル5階

    TEL 03−3573−3777

 

    JR線「有楽町」駅中央口より徒歩3分

    地下鉄「銀座」駅B7出口より徒歩1分

 

    数奇屋橋交差点のすぐそばです。

    ソニービルとエルメスビルの間のソニー通りに入って、エルメスビルから4軒目です。

 

 

   初日は午後5時からお飲み物もご用意して、7時半まで開いています。

 

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★雑記

 

二十歳になった娘が、先日なにやら鼻歌を歌っていました。

 

久保田早紀の「異邦人」のようで、

このごろ、以前ヒットした曲が世代を超えて歌われることが多いですね。

 

僕もつられて歌い始めました。

♪ちょっと振り向いてみただけの異邦人・・・・・・

 

ところが、「異邦人」の発音が娘のは何だかヘンです。

「オマエ、なんて歌ってる?」と聞くと

 

♪ちょっと振り向いてみただけの みぼーじん

 

なんと彼女は、「未亡人」と歌っていました。

 

だれかお笑い系の人のギャグかと思いましたが

娘の創作でした。いや、ただ覚え間違えているだけでした。

 

オマエのイメージでは、この歌はどういうふうになってるわけ?そう聞いてみると

 

「夫が長い闘病生活を送っていたので、

覚悟はできていたつもりでいた。

葬儀が終わって火葬場をあとにするとき、

ふと夫に名前を呼ばれたような気がして、思わず振り向いてしまう未亡人・・・・」

 

彼女の中では世界が出来てしまっているらしく

「もう涙が出てきちゃう」だそうでした。

 

それからというもの、「異邦人」の歌がアタマの中に浮かんで困ります。

喪服で振り向く未亡人の映像といっしょに。

 


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★★  2003年12月24日(水)  Vol.8 ★★

 

東京は(といっても住まいは千葉県ですが)星空のクリスマス・イブを迎えようとしています。

 

いかがお過ごしでしょうか。

 

いま今年最後の窯を焚いています。窯のデジタル温度計は最高温を示しています。

この温度を1時間キープして火止め。

ガスの窯はこれで3度目の焼成です。。

 

1回目はゴールデンウイーク明けでした。

窯のメーカー(名古屋)の社長さんが立ち会ってくれて大船に乗ったつもりでいたのがいけなかった。

僕のとんでもないミスで還元に入るタイミングが遅れて失敗。

 

そのあと夏が終わるまでガス窯には休んでもらっていました。

というのも、5月からは日本伝統工芸展に出品するものに取り掛からなくてはならず

性格のまだ分からないガス窯では不安で、

データがしっかり取ってある、慣れ親しんだ電気窯でやろうと決めたから。

 

秋になり、入選の報にほっと一息ついてから、2回目の焼成。

このときもメーカーの社長さんが立ち会ってくれました。

 

さて、3度目の焼成。今日は一人です。

朝6時に火入れの予定だから、5時ごろ起きるつもりだったのに、

やはり緊張しているんですね、3時には目が覚めてしまいました。

 

還元に入ってから、いちど電話でアドバイスをもらいましたが、

順調に温度は昇ってゆき、ガス圧やブレーカーの開閉といった

面倒なことをほとんどしないでここまできました。

 

窯を焚きながら、こうして、パソコンに向かう余裕までできて、

初窯のとき、バーナーに点火するのが怖くて怖くて

ヘッピリ腰でやっていたのがウソのよう。

 

気分は、かつてのテレビ番組「ひとりでできるもん!」であります。

 

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さて、クリスマス・イブ。

我が家のオクテの娘にサンタが来てくれなくなって

4年目になります。

 

ある年のクリスマス前のこと

「サンタってお父さんだったの?泣かないから教えて」と思いつめた表情で迫られました。

その年は、サンタはいつものように来てくれました。

来なくなったのは翌年からでした。

 

さて、あのとき僕はなんと応えたか。

たしか、「いると信じていれば、いるんだよ」と言ったような。

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そうそう、僕が教わった陶芸教室の先生の息子さんの話。

 

サンタにプレゼントもらった、と友達に話したら

「オマエ知らないのかよ、サンタはお父さんなんだよ」

 

それを知った息子さんは、ものすごく驚いたそうです。

「すげー、うちのお父さん、サンタクロースだったんだ!」

 

よく意味が取れなくて聞きなおした僕に、先生は苦笑しながら

「おれが、みんなにプレゼントを配って歩いてると思い込んじゃったらしくて。

なんか、尊敬してくれてるんだよ」

 

 

 

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みなさま、

良いクリスマスを

そして良い新年をお迎えください。

 

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★★  2003年9月1日(月)  Vol.7 ★★

 

 冷夏の夏が終わろうとしています。いかがお過ごしでしょうか。

メルマガ、ずいぶんあいだが開いてしまいました。

その間、「ご病気でもされているのでは」という有り難いメールもいただきました。

ありがとうございます。林は元気です。

もともと、メルマガに載せられるようなことをどんどんやっていこう!
いわば自分のオシリひっぱたき道具にしよう

という魂胆で始めたので、これまでどおり不定期で続けます。どうかあしからず。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ●第50回 日本伝統工芸展 入選しました  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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出品は2点までなので、今までの掻き落しの路線のものと
新しい路線のものを各1点出しました。
 
8月30日の朝日新聞の朝刊は、ドキドキしながら開きました。
それぞれの県版で入選者の名前が載るのですが、
いつものことながら開くのに勇気がいります。
 
ガッツポーズを3回くらいしたあと、寝ていた娘(女子大生)に見せると
「おめでとう、よかったねぇ」まではまともな反応だったのですが、
続けて「だめだったら、格好がつかなかったよねえ」。
 
だから、おまえは友達から「おばさんぽいって言われるんだよ」。
 
ま、会社を辞めて最初の伝統工芸展なので、そらま、そうかも知れんけど、
言いも言ったりであります。
 
そのときは2点のうちどちらが入ったのか分かりませんでしたが、
午後に届いた通知で新しい路線のほうと分かり、
それがとてもうれしかった。
新しい展開がいろいろできそうな技法なので。
 
新しい路線といっても
去年からやっている、鉄分の量を調節した泥で描いて、上に白化粧の布目を施したものです。
「鉄泥銅彩・木守り柿大鉢」と名付けました。
去年の一水会に入選した技法で、テーマも同じですが、
やっと完成度がある程度あがったかな、というところです。
 
 
しばらくバサロ泳法(懐かしい!意味不明?)をやっていたので、5年ぶり3回目の入選です。
今回はあまり入る入らないを気にせず楽しくやれたのが良かったのでしょう。
 
会期は
東京が9月30日(火)〜10月13日(月)三越本店
 
そのあと、名古屋、大阪、京都、金沢、岡山、松枝、高松、広島、福岡、仙台
と巡回しますが、全部の作品が行くわけではないので、僕のがどこに行くかは
追ってお知らせさせてください。
 
 
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ●TV・CM にナレーション出演しました  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 JAグループのTV・CM のナレーションを担当しました。

ジャガイモ畑に立つ女性の手を離れた一枚の木の葉が風に乗って人々の生活の中に届く、
という映像に「大切に育てたものが、みんなの幸せにつながってゆく・・・・・」
というナレーションが入ります。
東京では9月1日からON AIRスタート。全国もおそらく同時期だと思います。

会社員時代から時々たのまれてナレーションはやっていましたが、
今回は、「初仕事」だったので緊張しました。
じつは、プロデューサーが電話をくれたときにこんな会話がありました。
 
「うれしいんですけど、僕は岡山出身だからゼとジェの区別がつかないんですよ。
だからJRとJAはできないんですよ」
「・・・・・・JAです」
「うひゃー!!!」
 
というイキサツがありましたが、猛特訓の末、なんとか途中降板もなく
放送されることになりました。
 
耳にとまったときは、気取っちゃってまぁ、なんておっしゃらず
食卓の野菜から生産者のことに思いを馳せていただければ幸いです。
 
今年は冷夏の影響で、むしろこれからがたいへんでしょう。
 
 
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 行く夏と、迎える秋を感じながら
 
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★★  2003年5月8日(木)  Vol.6 ★★
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  ●初個展「大解雇展」 ぶじ終了しました  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
初めての個展、おかげさまでぶじ終了しました。
 
おもいがけず豪華なお花や、お菓子の差し入れなどもいただき
また、関東以外からの遠方からもお運びくださって
ありがたいことと思っております。

会場の蔦サロンは、武道館や京都タワー(タワーは、うーんなんとコメントしていいのか)
などを手掛けられた建築家の住居だった建物で
庭を見下ろす廊下がウイングのように広がり
驚くほど大きな一枚ガラスからは、新緑の木々が日の光を受けていました。

退職のためのあれこれで、個展のための作陶に没入できたのは2月のアタマから。
会場が広いために、150個は作らなければ淋しいだろうな、
と思って作り続けていました。

陶芸教室で初めて作った湯飲みや、日本伝統工芸展に入選した作などの
非売品10点を含めるとの300点。
いやはや、止まらなくなる性格が初個展でも出てしまいました。

芳名帳を開くと、ご来場いただいたたくさんの方のお名前があります。
友人知人はもちろん、僕の本を読んでメールを頂いていた方、
ホームページや雑誌で個展のことをお知りになった方など、
半数以上は初対面の方といううれしい誤算もありました。

ものを作るというのはいいですね。
喜んでくださるものを手渡せるから。

手渡すというのは、広告作りの中では経験できなかったし
本を出した時ともかなり違う感情が湧いてくるのを感じました。

あの、分身たちが、それぞれの人の生活の中に入って
何か役割を演じ始めたのかと思うと不思議な気持ちになります。

いまは、心地いい虚脱の中にいます。

心から、ありがとうございました。
 
 
 
終了して4日目、やはり気が抜けたのでしょう。
自転車から降りるとき両手が荷物でふさがっていたので
1本足で立って、スローモーションのように片足をあげてサドルの上を通過させました。
いたた!着地した足がふわふわと頼りなく、どうやら筋を伸ばしてしまったようでした。
 
当初はさほどでもなかった痛みが日を追うにつれて増し、昨日は病院に行きました。
診断によると大したことはなく、2週間ほどの静養を、ということでした。
とはいえ、遅れていたガス窯が来週には来るので、
今週は身体を張って、(シップも貼ってます)スペースを確保するために工房の片付けです。
 
御身お大切に


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★★  2003年4月7日(月)  Vol.5 ★★
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  ●個展の案内状できました ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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「林寧彦 大解雇展2003」の案内葉書ができあがってきました。
 
何と銘打とうか、かなり迷ったのですが、コピーライターの血が騒いでしまって。
それと、希望退職の募集期間が3ヶ月に満たないときは、「会社都合」になることが判明。
それなら、生きているうちには一度しか使えない名前にしてしまえ、ということで決めました。
     
同期のアート・ディレクターに頼んだ案内状のデザインが。今日あがってきました。
3案出してくれた中のひとつで(労を惜しまないところが、さすが広告マンです)
イメージとしては「ちょっとした作家の「回顧展」てな感じ…かな」とは、彼の言です。はは。
     
表のメッセージが小さくて読みにくいので書き出すと・・・・
 

岡山で生まれ18まで育ち、東京で学生生活を送り、

その後、博報堂でCMプランナーとして過ごした26年。

50歳を節目に、今年2月に希望退職しました。

自由な時間を得た自分の中から、
次に何が出てくるのか。

その発見を楽しみたいと思っています。

2003年4月23日()〜28日()AM11:00PM19:00
(土日PM17:00まで/最終日はPM14:00まで)

蔦サロン
東京都港区南青山5-11-20
TEL (03)3409-8645
営団地下鉄「表参道」下車徒歩3分
青学会館正面入口の向かい

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┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ●英語のべんきょー始めました    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 英会話学校に通い始めました。
 GABAマンツーマン英会話というところです。
 宿題もありますが、一年生を楽しんでいます。
 
 GABAマンツーマン英会話は、略して「GABAマン」・・・・・。とは言いません、念のため。


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  2003年2月11日(火)  Vol.4 ★★

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  ●唐突なお知らせになりました ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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二月末日をもって、26年間勤務した広告会社・博報堂を退職することにしました。

 

以前から数年に一度「早期退職優遇制度」の募集があったのですが、

今回の募集に応募しました。

 

「あ、リストラ?」と取られるかもしれないのであわてて付け加えると、

「活躍する場を社外に求める人のための支援制度」で、いわゆる「リストラ」ではありません。


経営内容のいい会社で、

肩たたきにあったわけでもありません。

 

 

60歳を迎えたときに後悔したくないな、という気持ちが最終的には背中を押しました。

 

この一年間、朝3時代に起きて「こうば兼書斎」に向かうという生活をしてきました。

それでも確保できる時間は3時間ほど。

もう一度こうばに戻って作業の続きがしたい。

後ろ髪を曳かれながら駅に向かいましたが、

一度こうばに飛んだ気持ちを引き戻すのは大変でした。

西行法師の、桜を想う気持ちのようだった、といったら云いすぎですね,やっぱ。

 

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ここまで書いて、やはりこういう話はメルマガにはそぐわないですね。

2月末発売の「つくる陶磁郎22号」と、

オブラ(講談社)5月号に、そのあたりのこと書くことになりましたので

読んでいただけるとうれしいです。

 

そうそう、「オブラ」は陶芸の特集号だそうで、

依頼文に「私はコレで会社を辞めました(仮題)」と書いてあったのには

笑ってしまいました。

 

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あと3年間、53歳までは組織人を続けようと思っていたので、

ちょっとばかりハード・ランディングになりました。

 

メルマガ発行や、初めての個展のことを知った友人からは

「用意周到だね」と云われましたが、

これは退職なんてまるで考えていなかったときに、

決めたことなので意外な反応に驚かされました。

(そういう性格なわけないでしょ)

 

陶芸や、絵を描いたり、文を書いたりして暮らしていければ、と考えていますが、

プロになる、あるいはプロを目指す、という意識はあまりありません。

むしろアマチュアの気持ちのままで行きたいと思っています。

 

僕が好きな人は、富本憲吉、中川一政、魯山人(魯山人は作品だけが好き)・・・

みんな生涯、シロートと呼ばれた人。

 

そうそう、いまゴッホの絵を所蔵していたことで話題になっている中川さんには晩年、

真鶴のご自宅でお会いしたことがあります。いまから10年ほど前のこと。

仕事でご自宅に伺ったのですが、

「どういうわけか、この木のだけが甘いんだよ」と云いながら、庭でとれたミカンを出してくれました。

荒波をくぐったあとの、しみじみと優しいおじいさんでした。

 

 

 おカネに換えるわけでも、誰かに命令されたわけでもないのに

ただ楽しくて粘土に向かってきました。

 「週末陶芸家」は、

これから「毎日が週末陶芸家」を目指します。

 

 

 長々とした駄文でごめんなさい。

 

来月中に入る、大型のガス窯を待ちながら    如月 吉日      林 寧彦

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★★ 2003年1月1日(水)   Vol.3 ★★
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  ●謹賀新年  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━┛
 雪になるかと思われた新年も、東京では朝方みぞれが少し降っただけ。
 はは、東京といっても住んでいるのは千葉県は習志野ですが。
 
 今年は2月に50才になります。
 50才を「知命」というのはなんだかへんだな、と感じていたのですが
 どうやら、命を知るということではなくて、「天命を知る」ということらしい
 と気づきました。
 天は、いったい何をしろとおっしゃっているのか、まだまだいっこうにわかりませんが、
 ま、楽しいことをいっしょうけんめいに
 (どうも漢字の一生懸命も一所懸命もなんとなくなじまないので)
 やっていけばいいのではないかとあらためて思う新年であります。
 
 添付の年賀状、マックご使用の方にはうまく出ないかも。ごめんなさい。

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★★ 2002年11月16日(土)  Vol.2 ★★
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  ●一水会美術展覧会(陶芸部)  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━┛
 第46回一水会美術展覧会(陶芸部)に入選しました。
 「木守柿・大鉢」と名付けて出品しました。木守柿というのは、ご存知かもしれませんが、
 鳥のために枝に1個か2個残してやる柿のことです。
 雪景色の中、ついばみにきた2羽の雀を描きました。
 
 ★会期は12月18日(水)〜23日(月)
  場所は 西武百貨店・池袋店
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  ●インタビュー記事  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━┛
 読売新聞のインタビューを受けました。
 ★11月19日(火)朝刊の生活情報面「ひとり流・達人の教え」に掲載予定。
 
 単身赴任時代のことを話しました。「単身赴任の達人」になってしまいました。はは。
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  ●初個展のお知らせ(創刊号とおなじ)   ━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 「週末陶芸家になろう!」の中でも宣言し、「つくる陶磁郎」でも、やるぞやるぞと書いたくせに
 二の足を踏んでいた個展ですが、やっと貸しギャラリーを予約しました。
 いつやるのだ、とメールでせっついてくださったみなさん、林はとうとう清水の舞台から飛びおりる覚悟を
 決めました。
   ★場所は東京南青山5−11−20 「蔦(つた)サロン」 電話03−3409−8645
     (営団地下鉄「表参道」下車徒歩3分、青学会館正面入り口の向かい側))
     期間は2003年4月23日〜28日
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★★ 2002年10月20日(日)  創刊号 ★★

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 林 寧彦 HAYASHI YASUHIKO ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
☆  ●///////// 林▲▲寧▲彦▲▲ メ▲ー▲ル▲マ▲ガ▲ジ▲ン /////////●                  
☆         ////////////////////////////////////////////////    ☆                     ☆                         2002年10月20日(日)  Vol.1        ☆     ★
☆                                                            ☆
☆    メールマガジンを作りました。展覧会、個展、
☆    自作のやきものを扱ってくださるお店のこと
☆    出す本のこと、載った記事のことなどなど
☆    お知らせしたいな、と思ったことを不定期でお送りすることにしました。
☆                                                 ☆
☆    そんなものいらんわい、という方はご面倒ですが、ご返信ください。
☆    以後、お送りすることはありませんので、VOL.1についてはご容赦くださいませ
☆    そのさいは、お気を遣わないで「メルマガいらん」で結構です。ほんとにそう書いてくるか、おい。
 
┏━━━━━━━━━┓
  ●個展のお知らせ   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━┛
 「週末陶芸家になろう!」の中でも宣言し、「つくる陶磁郎」でも、やるぞやるぞと書いたくせに
 二の足を踏んでいた個展ですが、やっと貸しギャラリーを予約しました。
 いつやるのだ、とメールでせっついてくださったみなさん、林はとうとう清水の舞台から飛びおりる覚悟を
 決めました。
   ★場所は東京南青山5−11−20 「蔦(つた)サロン」 電話03−3409−8645
     (営団地下鉄「表参道」下車徒歩3分、青学会館正面入り口の向かい側))
     期間は2003年4月23日〜28日
 
 半年先ですが、会場はかなりのスペースがあるので、はたして作品で埋められるか今から心配。
 近づいたら地図・その他を載せます。まずは一報まで
 ※期間中は会社規定の「フリーバカンス制度」で休暇をとって、会場にいる予定です
 
┏━━━━━━━━━━━┓
  ●展示販売会のお知らせ   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━┛
千葉の陶芸家14名(うち一人は週末陶芸家)による展示販売会。
意欲的に地酒・ワインを紹介販売している「いまでや」さんで。
陶芸家・神谷紀雄さんが千葉県の陶芸家に声を掛けて開催されることになりました。
 
 ★場所は 株式会社いまでや 千葉市中央区仁戸名街714−4
     京葉道路・松ヶ丘インターから大網街道を大網方面へ5分。南高校バス停のそば。
    電話043−264−1439
  期間は10月24日〜29日(26・27は店頭試飲会あり)
        10時〜20時(日祝は〜19時)
    ※僕は土日のどちらかにちょっと顔をだす予定です。