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日付内容
2005/7/14(木)  ほんとに今年は参っちゃってます。1戦毎に近年稀に見るような障壁が僕の前を塞ぎ、なんとかそれらを排除してここまでフル参戦してきましたが、今回も新たな難関が(T_T)
 極度の腰痛に見舞われ、顔を洗うために腰を曲げることも出来ない状態に陥ったのが1週間前のこと。こういう時に限って仕事が休めないため、騙し騙し生活していると一向に回復の兆しが見えず、ようやく地区戦前々日に医者に行ったものの、タイヤ交換もかなりの苦痛、という状態で地区戦第6戦を迎えました。
 今シーズンも後半戦に突入し、そろそろピリッとした走りをしたいところですが、起きて歩いているのも辛い状態となっており、それどころではありませんでした。
 ところが、その状態を心配してか、チーム員のウメざーVP、なかじーさん、サイトーくんの3人が地区戦当日はサポートに来てくれたこともあり、ほぼ万全の体制でイベントに参加できました。
 その結果、今期最上位となる2位お立ち台をゲットできました。これも、サポートに来てくれた3人のおかげです。ほんとうにありがとう。たぶん一人で参加していたら、タイヤ交換でめげていたことでしょう。

 そして、なんと優勝は白っぽい彗星さん!!そう、念願のいつかはワンツーを実現しちゃったのです。僕がワンじゃないところは今後の課題ですが(笑)、実力的に今の僕にはここが一杯一杯というところ。地元の浅間台でこの結果には大満足。

 第一ヒートは、なんとなくしまりの無い走りでトップから1.1秒遅れの4番手で折り返し。いくつかの改善を狙った第二ヒートは、トップタイムを更新したおのださんを僅か1000分の4秒かわしてトップに立つことが出来ました。その後、究さんはタイヤチョイスに失敗して崩れ、親方はベストラップを100分の3秒更新したにもかかわらずパイロンタッチの判定が下されてしまいました。そして最終ゼッケンの白っぽい彗星さんですが、今年は安定して強さを発揮しており、多少のミスがありながらもきっちりトップタイムを0.2秒上回ってゴール。その瞬間に僕の優勝が消えましたが、夢のワンツーが実現した瞬間でもありました。
 腰が痛いのも忘れて白っぽい彗星さんと抱き合って大騒ぎ。口ではずっと言ってきた話ですが、まさか実現できるとは思っていなかったので感無量です。まだまだ車に乗せられちゃってるところが多くて、エボQのポテンシャルを発揮できるとは言い切れませんが、徐々に徐々に車の気持ちが分かってきているのかなぁ、と感じられる1日になりました。

 これで、N4クラスのチャンピオン争いは一気に掛ちゃん有利の体制になったと言えます。というか普通だとほぼ確定、と言える状況だと思いますが、なんと言っても相手は親方です。ここまで来てもチャンピオンの行方はまだ分からないと言えるでしょう。最後まで二人の戦いは見届けさせていただきます。もちろん僕もラスト3にきっちり絡んでいけるように出来る限りの努力は尽くすつもりです。
 次は、昨年いい思いをさせて頂いた(笑)伊那ラウンドですが、計画していた事前練習予定日にのみ外せない仕事が入ってしまうなど、今年を物語るような雲行きになっており、心配なところもありますが、気持ちよく走り抜けてきたいと思います。
2005/8/19(金)  そして、地区戦第7戦が終了。
 笑っちゃうような話ですが、今回は仕事のせいで参戦が危ぶまれる状態に陥りました。
 地方工場への対応のため、8/5〜8/9まで出張することになったのです。なぜ土日を挟むかと言えば、その翌週には工場がお盆休みだとかで、その前に対応するんだそうな。そんなことに屈する訳にいかないので、土日をなんとかあけるためいろいろと根回しをして(汗)、一応連泊の用意をして(涙)、8/5の打ち合わせに参加。どうにかこうにか、8/8の始発で工場入りすることで8/6,7をあけられることになりました(ホッ)。

 そんな訳で、8/5の深夜に帰宅して走る準備を進めて土日の伊那ラウンドに参戦してまいりました。
 伊那ラウンドと言えば、昨年、地区戦初優勝を遂げた思い入れの強い場所(笑)。さすがに優勝はありえないと思いながらも、割と好きな会場だけに上位入賞を目指しての参加となりました。
 前日から、エボQの重量やパワーに惑わされ、踏み切るととてもじゃありませんが車を支配下に置けません(涙)。そんな中、本番当日は第一ヒートで3番手。ターンセクションやいくつかの課題を明確にして臨んだ第二ヒートは、タイムアップはしたものの親方の第一ヒートのトップタイムに100分の1秒届かず2番手でゴール。後が無い親方は自己のトップタイムをさらに0.3秒程縮めてゴールし、最終ゼッケンの掛ちゃんは攻めた末の縁石乗り過ぎがタイムをダウンさせ、3番手で競技終了となりました。
 この結果、今期最上位タイ、4度目のお立ち台2位をゲットできました。
 遠征の伊那ラウンドでしたが、実は今回もチーム員のウメざーVP、なかじーさん、サイトーくんの3人が暑さ対策&腰痛対策のために、応援&サポートに駆けつけてくれ、無茶苦茶助かっちゃいました。ほんと、ありがとね。

 この日は、親方の音頭で「秘密結社"打倒"BlueGarage」ステッカーなるものが配布され、ポイントリーダーの掛ちゃんに皆で立ち向かおう、という余興がありました。そのステッカーの威力か?今期初めて掛ちゃんに勝つことが出来、親方とのワンツーというのも、地区戦では初めて成し遂げることができました。
 ま、極度のプレッシャーの中戦っている二人に対して、僕は何のプレッシャーも無く好き放題走っている訳ですから、順位やタイム差以上に大きな実力差があることも理解しています。そういう意味では僕らにとってもチャンスですから、ラスト3戦も目一杯やっていこうと思います。
2005/9/1(木)  地区戦第8戦が終了しました。

 多くの方に、今回のことは小説に書いたほうがいい(笑)と言われる程たくさんの出来事がありながら、3位お立ち台で競技を終了しました。詳しくは参戦記で書くことにしますが・・・・。

 今年に入って何かと障壁が多くて、毎戦、毎戦、地区戦会場に向かうまでが大変だったのですが、今回ばかりは金曜日の仕事も早めに終わり、すんなりと会場入りすることができました。
 ところが、今シーズン最大のピンチが待ち受けていたとは・・・。

 なんと、土曜日の前日練習2本目で車両トラブル発生(涙)。

 多くの方々のご協力で主要パーツの確保の目処が立ち、日曜日の朝までに修理できる目算も得られたのですが、散々悩んだ挙句、やはり大事を取って、時間をかけて点検と修理することを決断し、自分の車は走行不能が決定・・・。っていうか、それだけ多くの方を巻き込んでまで走ることに少し怖さを感じたのも事実でした・・・。

 そんな時声を掛けてくれたのが餃子像さんでした。「俺の車で走りなよ」って・・・(T_T)。

 でも、自分の車を壊して、人の車で走るようなテンションにはしばらくなれませんでした。
 確かにシリーズはいいところまで来ているし、割と得意なカートコースは捨てたくない。でも、それこそ人の車を壊してしまったら餃子像さんにも申し訳が立たない。おまけに、ほぼ同じ仕様とは言え初めて乗る人の車で高ポイントがゲットできるはずが無い。そこまでしてエントリーする必要があるのだろうか。・・・など、頭の中をいろんなことが交錯し、悩むこと1時間。
 意を決して餃子像さんに相談に行き、いろいろ話し合った結果、結局ダブルエントリーさせていただくことになりました。

 そして、本番当日。朝、シートポジションやクラッチミートポイントなどを確認させていただいて、いざ出走。  なんとか天候も持って、ドライ勝負が繰り広げられる中、僕がスタートすると、その直後、コース上をオフィシャルが歩いています(驚)。どうやらパイロン修正が間に合わなかったそうですが・・・。赤旗提示も無く指示もくれないオフィシャルに怒りながら、コース外に出てSA1クラスの間に入って再出走。すると、雨がぽつぽつと(涙)。そして次は自分のスタート、と言う時に、雨粒が徐々に大きくなり、早くスタートフラッグ振ってくれ、と祈るようにクラッチを切って待っていると、スターターは旗を置き、荷物の片付けやカッパを身にまとい始めました。「おひおひ、N4で走ってないの俺だけなんだし、再出走はそっちの責任なんだから、イコールで走らせる努力してくれよ〜」と怒りながら待っていると、次第に雨が強くなります。そして5分程でしょうか、何の説明も無く空白の時間が流れた後、いよいよ間欠ワイパーが無くては走れないほどになってから、スタートが切られました・・・。
 オフィシャルの行動、人の車を壊しちゃいけない心配、見えない路面状況、など、不安と怒りが混じりながらスタート。結局途中、微妙にウェットの挙動が出てラインを乱し、わずかにパイロンの耳を踏んでパイロンタッチでゴールとなりました。あの状況下で6番手相当のタイムだったのに、折角車を貸してくれた餃子像さんにも申し訳ないことをしてしまいました。


 大声で叫びたいくらい怒り心頭だったのですが、なぜか僕の走りを見ていたたくさんの方々が、もっと怒ってたので(笑)、かえって冷静になれました。全然悪くないあくちゅアナまでが申し訳ないと声をかけにパドックまで来てくれたほど・・・。お気遣い頂いた皆さん、ほんとうにありがとうございました。

 午後は雨だと聞いているし、ツイてない時はこんなもんなんだろうな、と、なんとなく自分を納得させていると、なんとか天候も持って、第二ヒートもドライ勝負ができることになりました。

 ここまで来たら、やるだけのことはやったる、ということで、レンタルマシンを丁寧かつ最大限に扱うべく、とにかく集中してスタート。しかし、先ほどのハーフウェットの感覚が残っているのか、前半は随所でブレーキあまりまくりで中間を遅れて通過。ようやく動きがつかめてきた後半セクションでなんとかタイムを詰め、3位でフィニッシュすることができました。

 ということで、今回はジムカーナを始めて、初めて他人の車でエントリーした訳ですが、餃子像さんには相当な迷惑を掛けて出走していることは事実で、この結果を素直に喜べない自分が居るのも事実だったりします。
 終わってから餃子像さんが暖かい言葉を掛けてくれたことが救いとなっています。とにかく、餃子像さんには足を向けて寝られません。ほんとうにありがとう。トラブルは無いに越したことはありませんが、もし餃子像号に何かあったときは僕のマシンを遠慮なく使ってください!

 そんな訳で、疲労困憊した2日間となりましたが、餃子像さんの他にも、何人かの方に、車を使ってくれとのお申し出を頂くなど、たくさんの方に助けられながら走ることができている、ということを、今回は強く強く再認識させられた2日間となりました。
 皆さんの好意を無駄にしないためにも、残り2戦は全身全霊を込めて戦っていこうと思います。
2005/9/29(木)  随分と時間が経ってしまいましたが、地区戦第9戦が終了し、いよいよ今週末には最終戦を迎えます。
 第8戦で車両トラブルが発生し、第9戦までの10日間程で修理を終え、慌しく参戦した第9戦でしたが、結果は9位と惨敗でした。特にこの日は不安定な天候に見舞われ、第一ヒートこそドライ勝負が出来たのものの、第二ヒートは川が出来るほどのウェット状態。勝負は第一ヒートで決まってしまいました。
 そんな展開は天気予報で予想は出来ていたため、1本勝負のつもりで臨んだ第一ヒートでしたが、ヌルイ集中力で、どう走ったのかを詳細に覚えていないほどだったのは久しぶりでした。

 原因はいろいろ考えられます。言い訳にはなってしまいますが、前回、地区戦という大舞台で初めて車両トラブルを起こし、その後いろいろなことを考えさせられました。自分に非は無いとは言え、やはりあまり気分の良いものではありませんでした。第9戦では平静を装っていましたが、前日練習では終始車の状態を気にしながら走り、本番1本目で気持ちを切り替えることは出来ませんでした。午後もドライだったら・・・、と、何度も思いましたが、これも勝負ですからね。私を一番良く知っているかんとくの目にも、随所に理解不能な行動が見られたようです・・・。

 ですが、今回の惨敗で気持ちに整理が付いたと思います、たぶん(汗)。細かいことは気にしてもしょうがありません。何か悪いことをしたわけでもありませんし、正々堂々と戦っているのは確かです。

 いろんなことがたくさんありすぎて、今シーズンはかなり疲れましたが、最終戦に向けて気持ちだけは盛り上がってきています。気持ちだけで結果が出せるほど甘い世界ではありませんが、渾身の力を込めて最終戦を戦ってこようと思いますので、ご期待ください。

 ちなみに、地区戦のN4クラスはシリーズ争いがかなり熾烈です。
 ご存知の通り、熾烈を極めているチャンプ争いに加えて、シリーズ6位争いには結構な台数が関わっていてどう転がるか予想が付きません。さらに自分的には3位争いというポジションなのですが、現在、大ベテランの業師Qちゃんと実質1ポイント差だったりして、最終戦で上に居た方が3位&JAF CUP権をゲットできるという実に微妙なポイントレースになっています。ま、正直な話、テクニカルなパイロンコースでQちゃんに勝てる可能性はゼロに等しいことは誰の目にも明らか(涙)。Qちゃんの自滅を待つ以外に策はありませんが(笑)、今シーズンの序盤戦状況から考えればこの位置に居れることそのものが奇跡みたいなものなので、チャレンジャーはチャレンジャーらしく、目一杯攻めていこうと考えています。
 エントラントリストによると、あの森田名人までもがN4クラスに参戦とのこと。なんだか、今からワクワクしています。
2005/10/3(月)  そして、今シーズン最終戦となる第10戦が終了しました。
 結果は6位。シリーズを争っていたQちゃんは4位と、0.2秒差でQちゃんに敗れたため、シリーズ順位も4位となり、JAF CUP権も得ることができませんでした。
 ですが、不思議と気持ち的にはすっきりしており、あまり悔しい気持ちは無いというのが正直な気持ちだったりします。なんででしょうね。良くわかりませんが、正直、地区戦シリーズ3位を張れる程の技術レベルではないことを自覚しているからかもしれません。
 今回の走りの内容はと言われれば、実にひどいものでしたが、中間ベストで後半でメロメロ、という良くも悪くも、実に自分らしい終わり方でした。もちろん、それに満足している訳はありませんが、今シーズンは、慌しいほどの開幕戦に始まり、身内の不慮の事故、腰痛、車両トラブル、など、あまりにも多くのことが起きて、走るだけで精一杯という1年で、この終盤戦に至っては自分の戦うモチベーションを維持出来ない、いやな感じが続いていたのですが、最後の最後で攻めの気持ちを忘れず「らしい」走りが出来たことが、来年へ繋げる起爆剤になったと思っています。何しろ、このシーズンオフは最後に失敗したことを胸に抱いて過ごさなくちゃいけないわけですからね。やる気が違います(笑)。

 また、シリーズ順位的には終わってみれば昨年と同じ4位でしたが、修行のためと勢いでCT9Aに乗り換えた僕自身、こんな車自分に乗れるのかと不安を持ち、今年はどうなるか全く読めなかった上に、開幕当初の、CT9Aそして18インチタイヤへの戸惑いから考えると、予想以上の結果が出たと思っています。
 1年間をCT9Aで戦って、少しずついろいろなことが見えてきました。来年度はもうちょっと親方を脅かせるように、シーズンオフに課題を一つ一つつぶしていこうと思いますのでご期待下さい。

 そして、全面的にサポートを頂いたリジット及びアルファ関係者の皆様、ありがとうございました。厳しい1年ではありましたが、お蔭様でなんとかシーズンを戦い抜くことができました。さらに、恐らく僕以上に疲労困憊しているであろうかんとく、1年間お疲れ様でした。そして、ありがとう。来年はもう少し気楽に戦いたいですね(笑)。また、シーズン中盤以降ずっとサポートに来てくれていたウメざーVP、なかじーさん。ほんと助かりました。こういうのに甘えちゃいけないと思ってますけど、今年の結果の何割かはお二人のおかげです。ありがとうございました。

 そしてそして、近年で最高の盛り上がりを見せ、昨日は会場中がそのタイムがアナウンスされる瞬間静まりかえるほどの注目を見せていたN4チャンプの行方ですが、最後の最後で親方が逆転し、5年連続の地区戦チャンプをゲットしました。第一ヒートは掛ちゃんがぶっちぎりでトップ。親方は脱輪に沈むという今シーズンを物語るかのような展開。追い詰められた親方でしたが、なんと掛ちゃんの第一ヒートのタイムを1秒以上縮めてゴール。そして最終ゼッケンの掛ちゃんもこれにくらいつき、2人で超異次元の戦いを見せましたが、わずか0.3秒及ばずゴール。この瞬間に親方のチャンプが決定しました。
 チャンピオンおめでとうございます>親方。そして最後の最後まで堂々と渡り合った掛ちゃん、ほんとうに凄かった。感激しました。今シーズン二人の戦いを超至近距離から見られたことは僕にとっても物凄く貴重な経験になりました。この中に僕も割って入りたいという思いがより一層強くなりました。

 そんな訳で、今シーズンが終わりました。毎年の事ながら少し寂しい気がしますが、今年は無性にやる気が出ているので、地味に努力を続けていこうと思います。さらに、地区戦N4クラスは第11戦が残っています(笑)。12月11日に相模湖に再集結しましょう!!

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last modified : 3/Oct/05
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