まず白に受ける手があるかどうか考えてみます。
1.Be2 Rxg2
これは全然ダメ。
1.Qe2 Qxe2 2.Bxe2 Rxf3 3.Bxf3 Rf1
QもRも交換してR対Bのエンディングにするのも白に勝ちめはありません。
攻めるならば
1.Qh5+ Kg8 2.Bc4+ Kf8 3.Qh8+ Ke7 4.Qxg7+ Kd6(下の図)
これしかありません。
実は問題図の1手前は白Qb3b5でその時Rは f8 にいて 1.Qh5以下の攻めを狙われていることはわかっていたのです。
それなのに f4のポーンを取りにいってしまったのは 3.Qh8+と後ろからKを
追い出す単純な手を見落としていたためで、4.Qxg7+のときは泣きそうな顔をしてKの逃げ場を考えていました。
どこへ逃げても f4のルークがただで取られそうだし、パーペチュアルや f3のルークのことまで心配しなくてはなりません。40手の直前で時間がなかったとは言え、Rxf4が悔やまれます。
今回 blackdogさんという方から解答をいただきました。Yahooで対局をしたこともありますが、Eメールでの対戦がメインの方です。
blackdogさんもこのあたりの変化を検討して下さいましたが、結局私の指した
4...Kd6が黒勝ちにつながりました。
5.Qh6+ Kc5 6.Qxf4 のとき、Bが f1にいなくなっているのでメイトになることがわかったのです。
ようやく元気を取り戻しました。
6...Rxg2+ 7.Kd1 Qc2+ 8.Ke1 Qb1+ 0-1
しかしこれだけだは問題としておもしろくありません。
この図で白に粘る手がありました。
5.Be2!
さんざチェックをかけておいて、いきなり受けに回るのが妙手です。
g2のPをQが守っているし、次は Qh6+があるのでこう指されたら相当あせったと思います。
5...Rxf3 6.Qh6+!
これで 7.Bxf3が実現して難解なエンディングに突入します。
同じR対BのエンディングでもQが残っているし、白はPが1つ多いです。
うまくいってもドローだったと思います。
なお、問題図前の Rxf4では Rf8c8としてBc4を消しつつ、cファイルから攻めるのがよかったようです。
1.Qb3 Rxf1 2.Rxf1 Qxg2+ こうはならないにしても黒勝ちは動かなかったはずです。
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