CB750F キャブレターオーバーホール

 
洗浄が終わったらパーツ類のチェックに移ります。ジェットにはガソリンの通路、エアーの通路、両方の通路、があります。
いずれも詰まりが無く、腐食や磨耗により穴が大きくなってないこと。
メーンジェットは2個あり、数字の小さいほうが低速側(スロットルバルブ側)です。
エアージェットのように外せないジェットは、スプレーを利用して通路に詰まりが無いか調べます。
 
ゴム芯のフロートバルブは2種類あり、上は 52BA の物で、黒いフロートとの組み合わせです。
バルブ面に段つき、傷が無く、フロートと当たる個所はスプリングが効いて軽く動くこと。
シートを外せないのが最大の欠点と言えます。基本的に再使用で問題ありませんが
バルブシートに磨耗、腐食、傷の見られる物はシートの抜き取り、制作、圧入が必要になります。
 
エアーカットバルブとは、減速時、薄くなりすぎて未燃焼ガスが出すぎるのを防ぐ為、2つ有るスローエアジェットの1つを塞ぎ
強制的に濃くする装置です。ダイヤフラムのカバー側にはいつもマニホールド負圧がかかっており、
破けていると空燃比に変化をきたし、アイドル不良等の症状が出ます。

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