主催 中央線サイエンスカフェの会
第10回「サイエンスカフェon中央線」
1.日時 2012年3月17日(土)
14時~15時30分
2.場所 かふぇ LANVIN(らんばん) TEL(042)323-9910
国分寺駅下車2分 北口商店街 保科理容店2F(外階段)
3.テーマ 『リスクへの対応』を考え直してみよう
○東大の竹内啓先生の「偶然とは何か」(岩波新書)を、ひょんなことから書評することになり、昨年末はこの本を何度も読んでは色々と考えていたのです。書評では、先生のおっしゃる「偶然の暴虐への対処」に、共感することもあれば、ちょっと違うなと思う点もあるということを率直に書かせていただきました。
○3月11日以後竹内先生が提起した確率論から導かれるリスクの定義やそれを用いた対応について、多くの研究者と議論しました。「想定外」という流行語になった言葉の意味も考え直したところです。結局リスクは確率論的に評価できても、最終的な対応は単純な数学的操作ではないと考えます。専門家のできることは、社会による価値の選択に応じて最適な決定が変化するという姿を見せるだけだと思います。最終的なリスクの分配は、社会の責任であり、そこで拠り所になるのは社会が共有する倫理だと信じますし、その社会決定に資する情報提供に専門家はベストを尽くすべきと考えます。
○これを研究者の責任放棄ととるか否か、カフェの皆さん方と議論させていただければ幸いです。
4.講師 統計数理研究所(立川市) 副所長
リスク解析戦略研究センター長 教授 椿 広計氏
5.コーディネーター 読売新聞東京本社科学部次長 保坂直紀氏
6.参加者 ・一般市民 20名程度(申込先着順)
7.参加費 800円(経費300円と喫茶代500円)
8.申込・お問合せ メール gb5y-ntt@jcom.home.ne.jp(新田恭隆)
サイエンスカフェon中央線は講演会ではありません。
中央線沿いの大学や研究機関の科学者と普通の市民が気楽な雰囲気の中で
先端科学について話し合う場です。
科学に関心をお持ちの方ならどなたでも(理系でも文系でも)大歓迎!です。