日報indexへ
リスクを減らす走り方

真昼の死角 共通のタイミング

真昼の死角

片側1車線の道路に駐車場から左に出て行こうとする場合、もし自分の右側が塀や建物などのせいで完全な死角になっていたらどんな事に気をつけたらいいでしょうか?


※画像にカーソルを合わせると2枚目の画像が出ます。

まずほんの少しだけ鼻先を道路に出して停止し、右側から走って来るクルマに対して自分の存在と、出ようとする意思を伝える。
道に立って見てくれる同乗者がいない場合誰でもこのようにしていると思いますが、その前にもう一つする事があります。

それは、死角になっている右側ではなく、まず左の方を見てクルマが来ないかどうかの確認をする事です。

理由は、右側から走ってきたクルマがこちらが鼻先を出したのに驚いてとっさに対向車線側にハンドルを切ってはみ出しても対向車と接触事故等を起こさないようにする為です(ラインを越えてもそこに対向車がいなければ事故にはなりません)。

右側から走って来たクルマのドライバーがこちらの存在に気付いた時、クラクションを軽く鳴らすなり、飛び出されても止まれるように用心の為アクセルペダルから足を離していつでもブレーキペダルを踏める態勢をとったり等しますが、ドライバーによって、もしくはすでに距離が近付き過ぎていた場合などにはブレーキで対処するのではなく、回避の為対向車線にはみ出してしまうのは実際よくある事です。
また、習慣としてまずブレーキよりも先にハンドル操作によって障害物を回避しようとするクセがついている人も少なくありません(私も初心者時代ずっとそうでした)。

止まりきれずに自分とぶつかる可能性も含め、あらゆるケースを考えて少しでもリスクを減らす運転を心がけるべきだと思います。

共通のタイミング

Q.赤いクルマが脇道から広い道路に入ろうとしています。
右側をよく見てクルマが来ないのを確認して入ろうと思いますが、この時に気をつけなければいけないのはどんな事でしょう。


※画像にカーソルを合わせると2枚目の画像が出ます。

A.手前の車線に入ったと同時に隣の車線のクルマが急に車線変更をしてきてぶつかりそうになり、ブレーキを踏みました。

前方にある交差点を直進するつもりで右車線を走っていたクルマが、右折待ちのクルマによってその進路を塞がれる形になってしまった為に左側の車線に移動してきたのです。

目前の渋滞がこのドライバーにとっては“想定外”だった為に少し慌ててしまい、左側車線後方のクルマの有無はバックミラーで確認しましたが、脇道から同じタイミングで進入して来た赤いクルマの存在までは気付く事ができませんでした。
このクルマにとって赤いクルマが丁度(バックミラーによる確認だけでは見えにくい)死角となる位置にいた事も見落としの大きな要因と言えます。

このケースのようにどちらか片側の車線だけが渋滞している場合は勿論、通常隣り合う車線同士でクルマの流れ方(流れの速度)に差が生じている場合は、多くのドライバーは遅い流れの車線から、少しでも流れの速い車線の方に移動しようとする事が多いので、脇道から広い道路に進入する際は隣車線からの急な車線変更がある事も想定し、より慎重な確認を心がける事が大切です。

関連タイトル誰かのクラクション

予告できる事