髭郁彦、川島浩一郎、渡邊淳也 『フランス語学概論』 駿河台出版社

2010年4月1日発行 240ページ 2200円+消費税

ISBN : 978-4-411-02232-5

フランス語学の全体像をわかりやすく提示しようとした、類を見ない概説書です。基本概念の解説のほか、随所に事例研究も示し、フランス語学の研究にいざなう一方、フランス語の例文に訳をつけるなど、初学者のための配慮もしております。

出版社の紹介ページ

ネットで買うなら(アフィリエイトリンクではありません):
版元ドットコム Amazon 丸善 e-hon ジュンク堂 BK1 JBook 紀伊国屋書店 Boople 楽天 livedoor 7&Y

もくじ

まえがき

1章 序論
1.1. フランス語学とは
1.2. 言語学の対象
1.3. 言語のさまざまな側面
1.4. 言語活動のモデル化
1.5. 探究方法の問題
1.6. フランス語学の諸分野

2章 フランス語圏
2.1. フランス語の系譜的位置
2.2. フランスとフランス語
2.3. フランス語の地理的分布と話者人口
2.4. フランス語の国際的な地位
2.5. フランコフォニー国際組織
2.6. 二言語併用とクレオール

3章 フランス語史
3.1. 言語の歴史とは何か
3.2. ラテン語の導入以前
3.3. ラテン語の導入
3.4. ゲルマン語の影響
3.5. 古典ラテン語と俗ラテン語との分離
3.6. ストラスブールの宣誓
3.7. 古フランス語
3.8. 中世フランス語
3.9. 近代フランス語

4章 音声学・音韻論
4.1. 音声学・音韻論とは
4.2. 音声器官とその機能
4.3. 音声とその転記
4.4. 母音とその調音
4.5. 子音とその調音
4.6. 音節とその構造
4.7. フランス語の韻律論

5章 形態論
5.1. 形態論の定義
5.2. 形態論の基本単位
5.3. 弁別・換入・選択
5.4. 形態論の中心的な課題
5.5. 語形成

6章 統辞論
6.1. 統辞論とは何か
6.2. 統辞関係
6.3. 統辞機能の定義
6.4. 統辞機能の表示方法
6.5. 記号素の分類
6.6. 内心構造と外心構造
6.7. 無冠詞名詞

7章 意味論・語彙論
7.1. 意味論・語彙論とは
7.2.「意味の意味」
7.3. 意味的関係
7.4. 構造意味論
7.5. 認知意味論
7.6. 指示的意味と手続き的意味
7.7. 事例研究:多義性と語義記述の実際

8章 語用論
8.1. 語用論とは
8.2. 発話行為
8.3. 直示
8.4. 前提
8.5. 照応
8.6. 会話の含意
8.7. 論証
8.8. 事例研究:丁寧の半過去

9章 記号学
9.1. 記号研究について
9.2. 記号学とは
9.3. 主要概念
9.4. 分析例とこれからの課題

10章 文体論
10.1. 文体論とは何か
10.2. 修辞学
10.3. ジャンル
10.4. 文彩と言語学的構成分野との関係

11章 社会言語学と心理言語学
11.1. 応用言語学について
11.2. 社会言語学
11.3. 心理言語学

12章 ポリフォニーと対話
12.1. 言語学にとって間主観的問題とは何か?
12.2. バフチンのポリフォニー理論
12.3. デュクロのポリフォニー理論
12.4. バンヴェニストの対話理論
12.5. フランソワの対話理論

参考文献

人名索引

事項索引

あとがき

 

はじめのページにもどる   業績目録にもどる