Preface/Monologue2018年 11月


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赤城山、覚満淵。奥は大沼。
ここまでのCover Photo:赤城山、覚満淵。奥は大沼。
1 Nov 2018

日ごとに朝が寒くなる。
かわりに天候は安定し、空が高くなる。

職場からビルの合間に山が見えることもわかった。
あまりに狭い隙間から見えるので、
どの山域かさえまだ判別できず。
4 Nov 2018

たしか前日までは降水確率が0%だったはずが、
いきなり午後は雨天になった日曜日の関東。

朝から既に雲だらけだったので、山行はやめて、買い出しに。
ミドルレイヤー(フリースジャケット)および薄手のアウターを。

早いところこれを着て山に行きたいところ。


昨日の川崎フロンターレ、相手が降格圏の柏とはいえ、
天皇杯の山形戦からきっちり立て直してきて。3-0快勝。
しかしコバユウの怪我が心配。
眼窩底骨折とは・・・。


川口能活、引退。
フランスワールドカップでの奮闘忘れるべからず。
あのとき3試合とも最少失点差に留められたのは、
ヨシカツの功績大のはず。
なにかひとつの時代の終焉を感じる・・・
お疲れさまでした。
6 Nov 2018

かつての町営奥多摩小屋、現在の奥多摩小屋は、
あと5ヶ月足らずで閉鎖。

初めて泊まった小屋なので感慨深いのだけど・・・
大きくて寝場所も広くてよかったのだけどねぇ。

近隣に山小屋がいくつかあるので、
なくてもかまわない、となったのだろうけど。
10 Nov 2018

金曜日の就業時間中に、風邪の症状悪化。
どこで油断したのか、ともあれ土曜日は自宅静養。


祝、川崎フロンターレ、J1連覇。
選手全員に感謝、感謝。

シーズン開始時点では、研究されて難しくなるのでは、と思っていたし、
じっさい、当時首位のサンフレッチェ広島にだいぶ離されもしたけれど、
終わって見れば頂点に。やはりリーグ戦の首位は重みが違う。
今年の優勝は、昨年の初タイトルとは違って、静かに受け入れるという感じ。
シルバーコレクターの呪いは解けた気がする。

しかし勝ち試合で優勝を決めたかったな・・・
選手たちはとくにそう思ってたことかと。
来年の目標に三連覇とカップ戦タイトル奪取を監督は掲げていたけど、
セレッソ大阪に勝つ、というのも書き足しておいてほしいものかと。
(なかなか勝てないので)
11 Nov 2018

映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観る。


フレディ・マーキュリーは才人だけど、
同じく途方もない才人であるモーツアァルトのように、
自分で自分を破滅させかねなかった。
モーツァルトよりは長生きしたけれども。

少しだけ長生きできたのは、まずはバンド仲間のおかげだろうと思える。
戻っていける場所があったから。
もろん、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンは、
フレディの単なるサポート要員ではない。

フレディーが遅刻したときに、
「アイツはほっといてオレの話を聞いてくれ」とブライアンが発案した
オーディエンス参加のためのストンピングと手拍子が、
「We will rock you」に。

フレディーとロジャーが喧嘩を始めたときに、
いいからこれを聞けよとばかりにジョンが弾き出したのが、
「Another One Bites the Dust」のリフ。

実際にはどうだったかはともかく、
あの曲がこうやってできたのかを映画にして見せてくれたのは、
楽しい限り。


あらためて、フレディ、
自分を大切にして、長生きしてほしかったな。
『アマデウス』で描かれたウィーンの神童と同じく、
彼の最大の敵は、彼自身だったように思える。


映画館は中高年が多かった。
クイーンの同時代となると、そうなるかと(自分もだけど)。
二十代らしき息子を連れて来ていた人もいた。
その息子さん、ブライアン・メイのことを、髪のもじゃもじゃな人、
とか言うのが聞こえてきた。
14 Nov 2018

今週末、関東甲信越の天気予報、土日がすべて雨に。
うかうかしていると一ヶ月まったくどこにも歩きに出ないまま終わってしまう。
・・・というのを一年通じて繰り返しているうちに来月は師走。
18 Nov 2018

天候が好転しても体調が伴わないと・・・
愚痴しか出ない。

こうして11月は過ぎていく。
20 Nov 2018

昨日、仕事帰りに映画、『アウト&アウト』。

うらぶれた探偵事務所。
なかにはヤクザ上がりの新米探偵である中年オヤジ、矢能。
依頼主には小学二年生の女の子がお茶を出す。
その子、栞は孤児で、親戚からも見捨てられたのを矢能が預かっている。

遠藤憲一、ハマリ役の強面。
無骨で、栞にもぶっきらぼうだけど、底の底の底で優しさが滲み出す。

白鳥玉季の栞ちゃんがじつに健気。
危ない事件に関わる矢能を案じて案じて。
この子を引き取る親戚がどうして誰もいないんだと、矢能でなくても怒りたくなる。

矢能のまわりのロクデナシ大人がまた妙に魅力的。
始まったばかりなのに、もう、続編作ってくれないかな、と、思うコトしきり。

今週末に上映開始予定の『恐怖の報酬』と『ファンタビ』がなければ、
もう一回見てもよいくらい。
25 Nov 2018

連休は一泊で草津温泉へ。

北面には融け残りの初雪が積もり、風花が舞うものの、
天気は好く、湯畑のまわりは大勢の観光客。
見上げる彼方には稜線に冠雪の白根山。
来る途中見上げてみると、万座温泉の上の山々も冠雪してた模様。

草津温泉は、湯畑の周辺が泉源と思っていたところ、
本白根山から延々と引いてくるものもあると知った。
その源泉である万代源泉のに浸かったのだけれど、
草津温泉地元の湯に比べて、やや刺激的。
(湯の入り比べができたので)
なおこの源泉、湯本は90度だとか。
引いてくるあいだに入れる温度になるらしい。


日曜はW・フリードキン監督の映画『恐怖の報酬』を。
油井火災を爆風で消し止めるためのニトログリセリンを、
密林の中、トラックで運び届ける任務。
金を手にして自由を得るため、危険を承知で志願する男たち。

場所は政情不安定な南米某国。山腹道は崩れる寸前、
急傾斜のヤブ道、そして極めつけは濁流にかかる縄と板でできた大吊り橋。
そんなの大型トラックで渡れるのか?

『フレンチ・コネクション』や『エクソシスト』の監督らしく、
情を抑えた、記録映画っぽい撮り方。
その乾き方は念が入っている。非情の極み。
この世に安寧などないかのような世界観。

じつは製作されたのは1977年。40年以上前。
監督に無断で刈り込まれていたのが、このたびようやく完全版。
さすがに画面は粒子が粗いけれど、すぐ慣れる。
なにより音がよい。タンジェリン・ドリームが大音響で聴けて満足。
26 Nov 2018

高尾山や鎌倉なら12月上旬まで紅葉が愉しめそうだけど、
たいがいの山はもうほぼ終わり。

とはいえ雪が積もる前なら、日が照ってさえいれば、
静かで暖かな山になるかも。

そう思ってこれからの計画を立てようかと。
いつもの計画倒れにならないように。
28 Nov 2018

来年のGWは諸般の事情で10連休になる見込みらしいけど、
それを懸念する声があちこちに出ている模様。

長期連休も横並びでないと取れず、
取れれば取れるで悲観的な声が噴出する。
われわれは相当に休み下手なような。

経済的に苦しいのであればしかたないけれど、
そうでないひとは積極的に休んで出かけるなりして
地域の消費向上に努めたらよいのではと。

なので、海外ではなく国内を。連休の一部でもよいから。
そして全国チェーンの店では買い物をしない。
税収が地域に回らなさそうだから。
地元に根を張った店をあたるようにしたいもの。

そうすれば短期的とはいえ地域活性化に繋がり、
大きく見れば内需拡大にもなるのでは。
どうでしょう?
30 Nov 2018

日本で見られるとは。
ムンクの『叫び』。



ノルウェーのムンク美術館が建て替え中だからか、傑作が大挙して来日。
この画家で知っている絵の多数が上野に。

『叫び』にはいろいろなバージョンがあるらしいけど、
来日したのはテンペラ画。
(よく画像で目にするのは油彩画で、オスロ美術館にある。)

テンペラ画のほうが人物や橋のリアリティが少ない。
それだけ悲痛さが減じ、幻想味は上がっているかも。

一目でムンクとわかる、卵の白身を流して色をつけたような、
曲線多用の絵が多いのはもちろんだけど、
そうではない、しかしなんでこんな描き方を、と驚くものも。

『アモルとプシュケ』、向かい合う男女の、男性の頭に、
海苔みたいな緑の幅広の線が縦に幾筋も。
遠く離れて見れば違和感が減るので、一種、印象派的な描法?

ムンクは抽象画はいっさい描かなかったようだけど、
具象画でも表現方法は自然主義ではなく、
まさに描きたいものを描くための筆致なのだろう。
(「見えているものを描くのではない、
見たものを描くのだ」とは、画家の言葉。)

晩年になると明るい絵が多くなる。
ナチス台頭の時代にありながら、
人生を達観していたのかも。

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