Preface/Monologue2007年 3月


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雪に覆われたハンノキ尾根(奥多摩)
ここまでのCover Photo:雪に覆われたハンノキ尾根(奥多摩)
1 Mar 2007
けっきょく、
2月も首都圏都市部では雪をみなかったということ?
雪に焦がれているというわけではありませんが。
3 Mar 2007
阿蘇の山火事、
湯を沸かしているうちにあたりに火が燃え移ったとのことですが、
どういうコンロでどういう燃え移り方をしたのか、
知りたいところです。


昨日は国立新美術館で行われているポンピドゥー・センター展へ。

ポンピドゥー・コレクションは10年前にも東京都現代美術館に来ており、
その1997年のではマティス、ブラック、ルオー、ダリ、キリコのお馴染みから、
マルセル・デュシャン、ヨーゼフ・ボイスはもちろんのこと、
ジャクソン・ポロック、フランク・ステラ、ルーチョ・フォンタナ等々、
現代美術を語るのなら必ず名の上がる人たちの作品が観られてよかったのですが、2007年の今回のはどちらかというと地味な感じ。

あらてめてタイトルを見ると、
「異邦人たちのパリ 1900-2005 ポンピドゥー・センター所蔵作品展」。
そうかまずフランス人は入らないのか。それでマティスもブラックもいないのか。
ブラッサイはフランス人だとばかり思っていた。
「(ほぼ)20世紀のパリに集った異邦からの芸術家たち」というのが主、
「ポンピドゥー・センター」は従ということか。
展覧会のタイトルの並びそのままだ。

1997年の時はフランスの本館が改装中だったはずで、
豪勢なコレクションが貸し出し可能だったのでしょう。
今回のは、最近の作品が含まれる分、
初めて聞くような人たちが多いのも当然かと。
ま、それぞれはそれぞれで面白かったし、
今回もジャン・ティンゲリーのメカニック彫刻を、
しかも動くところを見られたので、よしとしましょう。


さて、Jリーグ開幕。
浦和と当たった横浜FC。けっきょく負けてしまったけど、
久保の同点弾は信じがたいシュート。文字通りのBeutiful Goal。
これからも腰痛にならない程度に活躍してほしいです。
5 Mar 2007
夜、風呂に入っていると、カエルの声が聞こえてくる。
2,3匹しかいないのだろう、うるさくはない。

あれはヒキガエル。
見た目はよろしくないし、声も美しいとは言えないが、
聞いていると懐かしい気分になれる。

近所のモクレンが開花したと連れは言う。
啓蟄の頃。
7 Mar 2007
陽気が3月らしいものに戻った南関東。


以下は対象読者限定(<いつもか?)の独り言。

はるか南洋の彼方、インドネシアでは、
地元の川崎フロンターレ、彼の国のリーグトップチーム、
Arema MalangとのACL初戦に勝利。マギヌン2発、ケンゴ1発の3-1。
よしよしよしよし。当然だ。地元の誇りだ!
(負けたらどうしよう…と思ってもいましたが)

同じくACL出場の浦和レッズも勝ったようで。
しかし川崎も浦和も各々が属するグループで1位にならなければ、
本戦に進めず。道のりは遠い。
日本のチームとしては初のACL予選突破ができるか、
どちらも(とくに川崎)これからが勝負。
8 Mar 2007
来年より、国土地理院の地図データがWeb経由で入手可能になる方向とか。

Webでの地図参照は現時点でも”電子国土”や”地図閲覧サービス"で可能。
入手可能となる地図データとは加工対象としてのデータのことかと。
(いまのところCD-ROMでの販売がなされているのみとか。)

ところで。
”電子国土”は印刷ができて重宝しているのですが、
目的の地域の地図を表示させるまで時間がかかり、
かつシステムの安定度があまりよくなく。
(表示される地図データに欠落(空白)ができたり、
ブラウザそのものが落ちたり。使えるブラウザもIE限定らしく。)

”地図閲覧サービス"は動きが軽くてよいです。
見るだけであれば。
14 Mar 2007
職場では、いつ桜が咲くのかと話題に。
どうも気象庁はデータ入力を間違えたようで。
予想では咲いているはずの地域でまだ咲いていないとか。

大相撲春場所四日目。朝青龍、やっと星を五分に。
日頃からもっと稽古しないと。
やはり横綱の敵は横綱自身か。
15 Mar 2007
15日。山岳雑誌発売日。
各誌のうち、とくに岳人の特集が面白そうな気が。
「山の2007年問題 年齢とともに山を楽しもう」。
いやまだ退職年齢ではありませんが。

栃東絶好調。ここはひとつ盛り上げていってほしく。
17 Mar 2007
今年はなぜか、パリ(つまりフランス)三大美術館のうち、
二つもの関連展覧会が同時開催。
ポンピドゥーを観覧したので、続いてオルセー。

場所は東京都美術館。わかっているとはいえ、
天井が低くて圧迫感があり、
狭い上に混雑していて人の頭ばかり観る会場には辟易するものの、
近代美術はやはり気分が楽で
(現代美術は刺激的ですが、たいがいが安らぎとは無縁なので。
ロスコとかは別ですが)。

さて肝心のオルセーの展覧物。
会場入ってさっそく、肖像画二点に心奪われて。
ルドンの色彩感豊かな小品と、ファンタン・ラトゥールの大きめなやつ。
ルドンのは、どこかで見た感触だなと考えてみると、
酒井駒子さんのイラストのもの。酒井さん、影響を受けている?
ラトゥールの描いた女性、確実に伝わる厳しさと勁さがじつに魅力的。

しかしラトゥールのはともかく、ルドンはカタログだと魅力が半減。
まぁたいがいの絵が印刷物では平板になりますが。ゴッホの絵もそう。
二点ありましたが、なんで彼の絵はあんなに光り輝くのでしょう。
きっと特別な絵の具を使っているに違いない…。
黒が強いマネの絵にしても、現物には迫力あり。
モローの”ガラテア”にしても、額縁の中で裸身が妖しく光芒を放っていて。

絵ばかりに目がいきますが、
今回の展覧でのいちばんの発見は、スタイケンの写真。
象徴主義絵画にも比肩すると評される作品は、
身震いするほど神秘的なのでした。


ところで。
J1第三節。地元の川崎フロンターレ、横浜FCに6-0。
前半、後半それぞれで3点ずつ。
かなり一方的だったので、
川崎ファン以外には面白くないゲームだったろうなと。
18 Mar 2007
ひさしぶりに日曜座禅会へ。
でかけてみると彼岸会とのことで、
まずは法堂にて法話を聞くことに。続いて法要。

いつのまにか参集した僧侶たち。
貫首猊下を迎え、総勢数十名が居並んで読経。
先導の巧みな節回しが舞う底には、
黒い法衣の合間に経本が白く浮かぶ。
二抱えは楽にある巨大な”りん”が鳴り響く法堂は異空間に。

ひょっとしたら”法悦”とはこういう感覚の先にあるものなのかも。
始まりにはそう思えたほど素晴らしい”ライブ演奏”でした。
21 Mar 2007
昼間、たまたまテレビをつけてみたら、
東京は奥多摩の山奥の集落に一人だけで残り、
暮らしていたお年寄りの話が。

鎌倉時代から続くという家に一人、
90歳を越すお年で住まわれていた。
2年前に亡くなられたとのことだが、
さらにその2年前に撮影された映像では、
じつにかくしゃくとされていて。
ユーモアも感じさせるしっかりとした口調には、
親しみとともに畏敬の念さえ感じさせられた。
「寂しくないんですか」と訊かれて、「静かでいいよ」とも。
いちどお話しさせていただきたかったなぁ。

ところで、日本のあちこちには”限界集落”が増えてきているようで。
都会の人間の目の届かないところから、
崩壊が広がっているような気が…
23 Mar 2007
経営再建中の西武。あちこちのリゾート施設を売却ないし廃業に。

昨年末、ニセコ東山プリンスを売却したニュースには驚きましたが
(夏の格安ツアーで泊まりに行ったところなので)、
このたび他の”買い手がつかなかった”施設の廃業が発表されて。

そのなかには真駒内スキー場とかあってびっくり。
湯田中のごりん高原スキー場とか、妙高山の燕温泉スキー場とか、
滑ったことはなくても見たり歩いたりしたところもあって感慨あり。

これで一部とはいえ山が自然に戻るのならそれはよいのですが、
地域経済への影響というのはどうなんでしょう。
しかしスキー人気に翳りがあるということなんでしょうかね…
24 Mar 2007
サッカー日本代表、ペルー戦。2-0で勝利。
勝ったのは良かったのですが、
もう少し畳みかけるような波状攻撃が見られればなぁと。
しかし巻と高原が点を取ったのは喜ばしい。FKからとはいえ。
とくに巻はいろいろ言われていたようなので、これで雑音封じになるかと。
我が川崎の中村憲剛は途中出場でしたが、
いつものように司令塔として十分な働きだったのには嬉しくなり。

闘莉王は中盤に出てきたときの動きががいまひとつでしたが、
そうか豪州から帰ってきたばかりか、だとすればこれまた十分か。
あと、羽生が機敏な動きでもっと目立ってほしかった、
チームとして目立たせてほしかったかと。
このチームは相互理解と連携のうえでまだ発展途上なのでしょう。
25 Mar 2007
大相撲春場所、優勝決定戦で白鳳勝利。
立ち会いすぐ横綱をはたき込み。
朝青龍には歴史を作ってほしかったのですが…
(初日から2連敗しながら優勝した初めての力士として)。

歴史に立ち会うことになるかも、と気負って見ていたのですが、
じつに勝負に徹したあっけない幕切れ。
本割で千代大海を変化で下した横綱は、
決定戦に向けて力を溜めておくという意味で利口な選択をしたのでしょうけど、
きっとこれが白鳳に吹っ切れるきっかけを与えてしまったのでしょう。

しかしやはり消化不良の気分。
正面堂々の相撲を取る豊真将や栃煌山が早く上位に上がってくることを期待しましょう。
26 Mar 2007
ソメイヨシノ。温暖化により、衰弱が進んでいるらしい。
弱まった桜には菌類がつきやすいという。
コフキサルノコシカケが生えている桜、
幹内部が分解され、空洞化が進行している状態が説明されていた。
昨夜のTVasahi”素敵な宇宙船地球号”にて。


菌類は分解者。自分の仕事をしているだけ。
温暖化そのものが問題。
28 Mar 2007
四月は目の前。コートを脱いで通勤できる今日この頃。
近所ではもうソメイヨシノがかなり咲いていて。
29 Mar 2007
通勤帰りに日本橋丸善のあたりを歩いてみたら、
裏手の桜並木がほぼ満開に近く。予想外の夜桜見物。
そこここに写真を撮っているひとがいましたが、
さすがに地べたに座って宴会している人はなく。

きっと上野公園はすごいことになっているんでしょうねぇ。


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