Preface/Monologue2021年 7月


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大菩薩・ハマイバ丸付近から扇山(中央奥)、権現山(左奥)を望む。中景は鳥屋ノ丸(1,205m峰)。扇山手前に百蔵山が霞む

ここまでのCover Photo:
大菩薩・ハマイバ丸付近から扇山(中央奥)、権現山(左奥)を望む。
中景は鳥屋ノ丸(1,205m峰)。扇山手前に百蔵山が霞む

1 Jul 2021

関東はいよいよ梅雨らしい空模様の日々に。沖縄ですらまだ梅雨明けしていないので、しばらくはこのままじめついた日々。明けたら明けたで待っているのは日差しがあっつい日々。今から高山の乾いた空気が懐かしい。


EURO2020で盛り上がっている欧州だけども、ロンドンではその観客で2,000人規模の感染者が発生したとか。イギリスはワクチン摂取率はかなり高いそうだけれども、集まって騒げば感染するということかと。

2 Jul 2021

あちこちでワクチンが足らない事態に陥っているという。

自治体が希望する数量の3割しか国が出せないのだとか。(十分に確保できる目処がついたのではなかったんでしたっけ。)おかげで予約受付停止する接種会場が続出。かと思えば接種会場優先で個々の医療機関には回さないとかいう話も。予約日に打ちに行ってみたら「ありません、打てません」となるということ?なにこの混乱状態。

これでなにが「安心安全」な五輪なのか。この状態なのに相変わらず観客をいれたくてしかたないどこぞの首相。呆れてものが(略

3 Jul 2021

死闘の続くEURO2020。

スイスvsスペイン、1-1(PK1-3)。いずれのGKも有能。

早い時間に先制したスペイン、直近2試合で複数得点で勝っているので本日も楽勝かと思ったものの、2点目が遠い。逆に後半に追いつかれてしまう。退場者を出したスイスに割り切って守られ、なおのこと攻めあぐねて延長でも勝負つかず。

スペインを追い詰めたスイス、PK戦に持ち込んで先のフランス戦と同様に勝機を得ようと考えたのだろうけど、フランス戦では全員成功したのが、今回は一人目が成功しただけであとは立て続けに失敗。スペインも二人失敗したけれども、スイスのほうが一人多かった。とはいえとにかくしぶといスイス、来年のワールドカップに出てきたらまた一波乱起こしそうな気が。

ベルギーvsイタリア、1-2。「イタリアにはベルギーでさえ負けるのか。」

”赤い悪魔”に炎柱が重なる。上弦の参のアズーリ、攻守によく走り、クリアするボールをことごとく味方に繋げてすぐさま攻撃に転じる。対するベルギー、クリアしたボールをほとんどイタリアに拾われる。イタリアの前ではあのベルギーが普通のチームに見える。点は奪ったもののPKでのもので、流れの中では無得点。

ベルギー、怪我で欠場のE・アザールあたりがいたらドリブルで変化をつけられて展開が変わったかもだけど、それではベルギーの層の薄さの証明にもなってしまう。イタリアは次はスペインとだけど、ポルトガルをなんとかしのぎ、スイスをようやく突き放したスペインであれば問題なく勝てそうな気が。今のイタリアには隙が感じられない。優勝に最も近い気が。



ここ数日、静岡と神奈川で豪雨が続く。

神奈川県平塚市の金目川支流が溢れたらしいというニュースを聞く。金目川、どこかで聞いた記憶が・・・。先日訪ねた板東札所第七番光明寺がほとりに建つ川だった。初夏の頃だったので水量は少なかったけれど、流れは速かった記憶がある。

熱海では大規模な土砂災害。べったりと広がっている泥から出ている家々は、よく見ると二階部分だった。一階が丸ごと泥の中に。恐ろしすぎる光景。

4 Jul 2021

準々決勝からがとくに楽しいEURO2020。


チェコvsデンマーク1-2。”お伽噺”の再現なるかデンマーク。

この試合と直接の関係はないけれど、今回のフランス代表はチーム内が上手くいってなかったのではという報道がフランス国内であるという。そう言われてみればそんな気配もあった気もする。かたやこの試合のデンマーク。エリクソンの件もあってか「団結」という言葉が透けて見える気がする。前半はチェコを圧倒。

後半、立て直してきたチェコが立ち上がりから相当の圧をかけ、1点を返す。得点者のシック、クリロナに並ぶ大会5点目。エースの活躍に勢い込むチェコだったがデンマークも徐々に対応。逃げ切る。

EURO1992で出場取り消しにされたセルビアの代わりに出場して優勝してしまったデンマーク、今の勢いで29年前を再現できるか。


ウクライナvsイングランド、0-4。彼我の実力差が結果に明瞭に。

ウクライナ、失点するまでは自陣引きこもりサッカーだったが、失点してしまったので攻撃的に。俄然面白くなる試合展開。ウクライナやればできるじゃん。しかし攻守の力と運はブリテン島の国に一日の長あり。スターリングが取り、ハリー・ケーンが2得点するなど大暴れのイングランド。しかも無失点を継続。

イングランドは今までEUROの決勝トーナメントで90分で試合が終わったことがなく、必ずPK戦まで行っていたのだそうな。しかも結果は1勝3敗。つまり一回しか勝ててなかったということで、EUROとはかなり相性が悪いらしい。今大会ではドイツに2-0で勝ち、格下とはいえウクライナに4-0で勝ち、負の伝統は払拭できたものかと。

サッカーの母国、ブックメーカーでは準々決勝終了時での予想優勝国の筆頭。今の勢いでその予想を実現できるか。(ちなみに2位はイタリア、3位はスペイン。デンマークは圧倒的最下位。)


さて、準決勝の組み合わせは、イタリアvsスペイン、デンマークvsイングランド。今回のEUROもあと3試合。今からEUROロスが少し心配。

7 Jul 2021

EURO2020。イタリアvsスペイン、1-1(PK4-2)。

「イタリアにはスペインでさえ負けるのか」。宇随天元の気分再び。

位置取りの上手いダニ・オルモを入れてきたスペイン、自由に動くこの若手を中心に中盤を制圧。イタリア、前半ではシュート一本のみ。しかしスペインも攻めはするが点が入らない。クロアチアから90分で3点、延長で2点取った攻撃陣がなかなか火を噴かない。そうこうするうちに後半、先制したのはイタリアだった。キエーザの糸をひくような美しいシュート。

しかしスペインもさすがに強い。試合残りあと10分ということろで中央を突破しモラタが同点ゴールを叩き込む。概ねボールを保持しているのはスペインなのだけれど、とにかくイタリアの守備が堅い。そしてときおり鋭いカウンターを繰り出す。試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦へ。

いきなり両者先頭キッカーが失敗したものの、その後は成功していく。しかし4人目、後攻のスペイン、よりによってモラタが失敗。同点ゴールを決めたことだし責める気はしないが・・・。次に蹴るイタリアのジョルジーニョ、日本の遠藤のようなころころPKを右下隅に。スイス戦で2本のPKを止めたスペインGKウナイ・シモン、本日は残念ながら2本目は止められず、イタリアが決勝へ。

ゲームはスペインのものだった。しかしあと一歩というところまで押し込まれながら勝ち残ったのはイタリアだった。恐るべしイタリア。決勝ではデンマークvsイングランドの勝者と戦うことになるが、どちらが勝ち上がってもイタリアに分があるように思える。よく走り、攻守の切り替えが早く、ゾーンとマンツーマンを上手く組み合わせて守備をする。しかも個々の選手の技術が高い。苦しんでも最後には勝っている。きっと運まで呼び寄せているのだろう。

8 Jul 2021

EURO2020。イングランドvsデンマーク、2-1。

デンマークのおとぎ話は終了。しかしここまで無失点のイングランドから点を、しかも先制して奪い、延長戦まで持ち込んだ粘りは賞賛されて然るべきもの。故国デンマークでグループステージを戦えたものの、決勝トーナメントに入ってオランダ、アゼルバイジャン、イングランドとあちこちの会場を転戦したのが疲労を蓄積させられたか、延長前半までは防戦一方になっていったけど、イングランドにPKを与えて得点されてしまい、死力を尽くして攻め込んだ延長後半は迫力のある姿だった。その頑張りが功を奏さず残念。

イングランド、初のEURO決勝、試合会場はウェンブリー、相手はイタリア。舞台は整った。さてどうなるか。

10 Jul 2021

映画を観に。2本立て。

『ブラック・ウィドウ』。アヴェンジャーズの一員であるナターシャ・ロマノフの物語。幼少期の初めから緊張感ある出だし、そして畳みかける戦闘シーンの連続。生身の人間なのによく骨も折らずに・・・と思うのは野暮というもの。『エンド・ゲーム』の後、カッコいいスカーレット・ヨハンソンの姿が見られるだけで感涙もの。

『ゴジラvsコング』。やはり夏は怪獣映画でしょう・・・って、まだ夏休みではないのだけれど。人間の織りなす物語に見るべきものはほとんどないのだけれど、2大怪獣の闘いはカメラワークが秀逸で大迫力(CGだけど)。死闘を繰り広げる舞台が香港で、横暴きわまりない民主派弾圧に加えて怪獣たちに街並みを壊滅させられ、良識ある香港市民にとっては踏んだり蹴ったりだなと思いもしたり。


J1川崎、アオに続いてカオルにも海外移籍(の可能性)の報道が。えー・・・。
それが本当になるなら、ますます寂しくなるなぁ。

12 Jul 2021

山道具屋では夏物のクリアランスセールを行っている時期。山用Tシャツなど買い足し。


EURO2020、決勝戦。イタリアvsイングランド、1-1(PK3-2)。
ついうっかり録画を観る前に結果を知ってしまう。

そうかやっぱりイタリアが勝ったか。早々に失点するものの、後半に盛り返して同点。しかしイングランドも対抗。延長でも勝敗は決せずPK戦へ。ここでも両チームのGKは優秀だったが、イタリアのほうに運命は笑いかけたか。

14 Jul 2021

一昨年、2019年の台風19号は、いまだ爪痕を残したまま。

たまたま美ヶ原周辺のコースなど地元のサイトで見ていたら、通行不可のものが。あまり人が行かなさそうなコースとはいえ。

考えてみればいろいろ元に戻っていないものが多々。

17 Jul 2021

映画『ライトハウス』を。

4週間契約で孤島の灯台守にやってきた二人組。初老の先任者は新人の若者を虐待まがいにこき使い、決してレンズの回る燈室には上らせない・・・。

映画冒頭から大音響で響き渡る霧笛にただならぬ雰囲気。セリフのある役は灯台守の二人だけ。荒れ狂う海のさなかに取り残された二人の間の緊張感はついに臨界点に達する。

密室で繰り広げられる怪奇幻想譚なのだけど、なによりも先任者のパワハラと不当労働行為が目に余り、超自然的なものよりもそちらのほうが恐怖的。モノクロ映画で、「光と闇との物語」とかだったかの映画評があった気がするけれど、ここでの光はそれは邪悪な光だった模様。

きっと相当の余韻があるだろうと本日はこの一作のみにしておいたが、正解だった。主人公が目にした、安堵から激烈な恐怖に至るものとは、いったいどんなものだろうかと思いを巡らせるためには。

18 Jul 2021

この日の昼頃、奥多摩湖奥の留浦で土砂崩れが発生し、車道を塞いだとのこと。 雨が降っていたわけではないので、なにが原因かはわかっていない模様。現場は通行止めにされたらしいけど、もう復旧したかな。

映像を見ると発生現場は深山橋の少し手前あたりに見える。暑いとはいえ好天の日曜なので、朝にこのあたりの山を登りだした人はいたのでは。丹波・小菅と奥多摩駅との間を結ぶ車道はこれ一本なので、大菩薩方面から下ってきた人や、雲取山から鴨沢に下った人はどうしたものだろう。深山橋を渡って対岸に出て湖岸を歩き、ドラム缶橋で渡り返したとか?奥多摩有料道路を通って数馬に出る臨時バスとかを出してもらえたとか?

ともあれみな無事に帰れたのであればよいのだけれど。地元にとっても大変なこと。買い物にも行けないのでは。

21 Jul 2021

ちょうど6年ぶりに、水天宮近くのミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに、南桂子の銅版画を見に。とくに、『城と月』という作品の実物を見たくて。

南圭子「城と月」 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

醜悪なのものを削ぎ落としたかのような繊細さ、静謐さ。しかし甘さを拒否する硬質さ。夜間に見晴らしのよい稜線から山並みを望むような心地。

どの作品だろうと自宅の壁にかけたい、というわけではないのだけど、この『城と月』を初め、複製でいいから手元に置きたいというものは多い。次にいつ見られるかわからないので、とりあえず画集を買うことにした。折に触れ見返すことかと。

22 Jul 2021

国民の命と健康をかけて挑戦するのであれば、国会を開いて合意を取ってからにしていただきたい。

国民は国の所有物ではない。

25 Jul 2021

久しぶりに銭湯に行く。

日曜の夜、なんだかひとが多い気が。こういう状況だから連休なのに遠出をしない人が、「銭湯にでも」と来ているのだろうか。自分もそうなのだけど。

近場の行楽地はどこも賑わっていた模様。

28 Jul 2021

やたら感染者が増えてる昨今。飲食店をスケープゴートにしただけでは効き目がないことの証明かと。

あらためて、安心安全とは誰にとっての安心安全なのかと。


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