Preface/Monologue2024年 4月


前月へ 翌月へ 以前のPreface/Monologue(index)に戻る ホームページに戻る 頁末尾へ 


多気山から古賀志山を望む。右奥は大真子山・小真子山

ここまでのCover Photo:多気山から古賀志山を望む。右奥は大真子山・小真子山

1 Apr 2024

新年度開始。

学校では入学やクラス替え、企業では組織変更や配置替えなどもあるとは思うけれど、自分はなにが変わるというわけでもなく。

来月には初夏となり、日は長くなるものの暑くもなれば雨も増えていく。涼しいうちに行けるところに行くことができれば。身体に無理をかけない範囲で。

5 Apr 2024

観てなかったので、アカデミー賞効果で再上映となった『ゴジラ -1.0』を観る。やはりこれは映画館の大画面と大音量で体験しておくべきだなと。


怪獣映画としては、『-1.0』のゴジラは国内外の全ゴジラ映画の中で最も恐ろしいゴジラだと思う。出現したと思ったら人間の頭を噛みつけて投げ飛ばし、放射能を受けて巨大化したら重巡高尾を海中からの放射熱線で一撃粉砕、東京に上陸すれば港の船を投げ飛ばし電車を投げ飛ばし逃げ惑う群衆を平気で踏みつぶす。後に残るのは戦禍を受けたかと見まがう瓦礫の原。まさに恐怖の象徴。

しかしただの怪獣映画ではない。視覚効果賞という技術部門ながらUSAのアカデミー賞を受賞できたのは、物語がなおざりの"単なる怪獣オタク向け"ではなかったからだろう。全編通して語られる”死ぬな、生きろ”というテーマ。戦うことを正当化するだけだった従来の作品にはなかったもの。


時代は終戦直後、武装解除されているので武器もない。自衛隊も存在しない。進駐軍も手を貸さない。ゴジラを倒すためにあり合わせのもので立ち向かわざるを得ない。しかし人々は精神論にはすがらず、合理的と考えられる方法を立案し、可能性に賭ける。玉砕しには行かない。指揮官は言う、「誰も死なせなかったことを誇りにする!」。

この方針の下、圧倒的な存在を前に下される「ワダツミ作戦を開始する!」の号令。大音量で響き渡る伊福部昭のゴジラのテーマ。もう泣けてしようがない。エンドロールが流れるまで涙が止まらなかった。


ゴジラは映画だけの存在ではない。現実の世界にもゴジラはあちこちにいる。人の住みかを、いや学校も病院もライフラインも瓦礫にし、逃げる人間を平気で踏みつぶす。かつてのゴジラは核実験の被害者でもあった。世界各地にいるゴジラは、被害者面をしているただの加害者か、度を超した報復者でしかない。

13 Apr 2024

5年ぶりに”山と高原地図”の高尾・陣馬を購入。

コロナがあって、人が多く行くだろうこのあたりの山域には足が向かなくなったこともあり、長いこと更新してなかったのを更新。

気になるのはヤマヒルに関する記載。5年前では石砂山東尾根や藤野の峰山に注意記載があっただけなのが、道志山塊主稜線にも記載追加。

そのうち生息範囲が秋山山稜に到達し、さらに越えていくのではと懸念。

20 Apr 2024

山に行けてないな、というときの定番、三浦乳頭山へ。


東逗子駅から乳頭山へ。本日はここで引き返さず前進し、三浦アルプス南尾根へと入る。芽塚を見送り鉄塔34号を潜り抜け、観音塚との中間点にある連絡尾根から森戸側林道終点に下って二子山ハイキングコースに登り返し…と考えていた。

送電線鉄塔を越したところまではよかったのだが、その先のコブの頭に「大桜」と札が架かっていたのをガイドマップに記載の”大桜”と間違え、コブ手前の踏み跡に踏み込んだ。

近ごろ充実してきたこの山域では珍しく標識すら立っていない分岐で、いきなりロープ頼みの急降下が始まり、倒木はくぐるわ小さいながら沢沿いを辿るわ、出た先は水量は少ないとはいえ岩盤の沢。林道終点はすぐ近くかと思いつつ下っていくと、斜度がやや上がってくる。

あれちょっと待て。いま自分は確実ではないコースを、しかも(三浦半島とはいえ)沢を下っている。危険信号が鳴り響く。足を滑らせて骨でも折ったら事だ。元来た道を慎重に辿って標識なき分岐へ戻る。本日はこれまでとして、南方の新沢バス停に下るルートに逃げた。


自分が下ったのは”ラクダの尾根”手前、南沢へと下る枝沢だったらしい。下り着いた場所は南沢の中程で、知らずに歩けば焦りが出てくる距離だった。

これは帰宅して”葉山の山歩きコース”を確認してわかったことだった。最近出たガイドマップでは情報が少なすぎる。乳頭山往復とか仙元山周遊以外では、やはり”葉山の…”を持参しなければ。自分が持っているのは2010年版、すでに2023年版が出ている。新調したほうがよさそうだ。


前月へ 翌月へ 以前のPreface/Monologue(index)に戻る ホームページに戻る 頁先頭へ


Author:i.inoue All Rights Reserved