1997年 Minstrel Hall  

 自宅スタジオからのビデオにて、キャンディスナイトとRenaissance Faire練習風景を撮影中・・・・。曲の途中から始めることになり、ブラックモアはCを弾きながらナイトのボーカルを待つ。もう数テンポしてから歌い始めると予想してたところに、会話の後ナイトが間髪入れず歌い出したため、一瞬あせってDmにコードチェンジしそうになるのをなんとか抑えてCに戻す。別にコードチェンジの場所ではないのだけど、思わぬところでボーカルインされたので、反射的に指が動いたのだろう。少し流れがつまり気味の演奏になってしまうが、撮影はそのまま続行だ。

      

 所有するギターの紹介中、テイラーの12弦ギターは弦高が低く弾きやすいとGreensleevesを披露するが、1弦5フレを小指で押さえるつもりが、ポジションチェンジの際、勢い余って1弦6フレの5フレ側近くを押さえてしまったため、スケールアウトしたミストーンとなってしまう。
 彼の場合、修正の利くスタジオでのレコーディングにおいてもミスタッチを放置したまま修正せず発売してしまう。録音時間が長時間に及ぶことに嫌悪感を持っていることは、周知の事実だ。管理人が印象に残ってるのはA Laight In The Blackのギターソロ分散(トライアド)ピッキング前のハーモナイズ決めフレーズあたりのピッキングし損じミス、Wish You Were Hereカウント25秒附近とNow And Thenカウント1分31秒附近ギターアルペの詰りトーンミスは聴くたび耳についてしまう。
 Power1分05秒あたりのリフ間違い(作曲したメロと異なるリフの意)は、このアルバム中一番フェーダーボリューム上げてミックスダウンしているバッキングギターのため、はっきり耳につく凄まじさだ。そしてEyes Of Fire 1分59秒〜2分00秒のリフ間違えとPower ↓2分17秒附近のリフ間違えは明らかに動揺し、ごまかしながら帳尻合わせで次の展開につなげて弾いてるのが判る。No Release 4分21秒附近(←リンク先のコピー音源では2:17秒付近に再現)Gコードは完全にミスって一瞬ギターは沈黙。これらのミスはライブではよくある光景だけど、スタジオアルバムでもそのままOKテイクにしてしまういい加減さだ。
                   
                      

 バッキングトラックは4人で一発録りみたいなことを過去にインタビューで話していた。「リズムトラック録りは最高に嫌いなんだ。だから、私が弾くリズムトラックは大抵淡々としているだろ。ドラムとベースを合わせようとする作業が退屈でね。自分はうまくいったのに、ベーシストが「あ、間違えた」というのに耐えられないんだ。録り直してベーシストがうまくいっても、今度はドラマーがミスる。10回目ぐらいになると、今度は「いい加減ちゃんとやれ!」とわめいていた自分がミスる。そうなると、もうダメだ。みんな疲れ切っているし、頭に血が昇っているし、いつうまくいくのかと不安になる・・・・・。」(1978年当時のインタビューより抜粋) と述べてたことから、他のメンバーが間違えたら録り直し、しかし自分のミスはそのまま放置。もしくはすでにバッキングトラックをNG連発していて、これ以上の録音は精神的にもう限界!ノーバディーズパーフェクト!妥協にも程遠い諦めの開き直りOKテイクといったころか・・・・。
 
     


1997年 Nakano  
                 
 事実上の正式な初ライブだったためか、ブラックモアは曲順を確認するべく毎曲ステージに貼り付けているリストを確認していた。そんな中、スポットライトが眩しく、次の曲が確認できない二人。ステージ慣れしていない相棒を気遣いながらのコンサートだ。
     


1997年 Germany

 Be Mine Tonightのソロで、いつものように明後日の方向を見ながら演奏していたけれど詰りミスをしてしまう。すぐに視線をフィンガーボードに移し、ポジジョンの移動を伴う次のフレーズをミスしないよう備える。少し防衛本能が働いたかな・・・。無事乗り切ると、今度はいつものように目をつぶって演奏し始めるが、最後のフレーズでメロディアスなCメジャースケールの音階を外してしまう。アコースティックな演奏はおもむろにミスが目立つけど、ブラックモアらしく表情は淡々としたままで、曲の最後は愉しそうに演奏を終えていた。

      


1998年  Greece

 Writing On The Wallは大音量での演奏のため、おもいっきり音を外して歌うキャンディスナイト。バックコーラス兼バッキングギターの女性メンバーが、何やら歩み寄り話し掛けるが、詳細は当然にわかる由もない。

        


1999年 Sofia

 No Second Chances のギターソロをスライドギターにて美しく奏でるつもりが、ストリングスとの当たりが悪く、音がビリついてサスティーンが得られないため、ほんの数小節演奏しただけでスティールをあきらめ放り投げてフィンガープレイに移行している。アクションが低すぎたのか・・・・・な・・?
   
     

 とんでもないところから歌いだすキャンディ。バックの演奏がお姫様に合わせます。他のメンバーにボーカルに合わせるよう合図を送る指揮者のブラックモア。
      

2002年 ТВ программа "Ночная Смена" (backstage)
 
 Youtubeの映像より。仲間内での演奏中、Home Againのコード進行を誤り、ノイズカッティングで誤魔化すRB。BNはコード暗譜との戦いだ。
     

2002年 Italy

 BNはキャンディスナイトネタがなぜか多くなる。
 またもHome Again!熱唱中のキャンディスナイト。バックで静かにブラックモアが哀愁満ちたアドリブオブリガートでサポートしていくが、GハーモニックマイナーKeyに突然ふざけてGメジャーの「おとぼけフレーズ」を挿入。あまりに拍子抜けしたフレーズにキャンディスに追い詰められ、おしりを差し出しタンバリンでペンペンとお仕置きされるブラックモア。この「おとぼけフレーズ」は、30年以上前からステージでの定番としてたまに聴けるものだけれど、Home Againのあの場面ではかなりおとぼけ度は高い。

     

 16Century Greensleevesではアドリブソロ中、小節の頭を見失ってしまう。演奏を中断して両手で軽くアクションをしつつ、バックのビートの頭を確認しつつ再びアドリブ開始だ。

     
                    
2002年 Schlossburg Solinge 

 BNデビュー以降定番のMinstrel Hall、繰り返し演奏されていることから慣れきっておりテンポは少し早めだ。この曲の主題部分はほぼアレンジされきっており、インプロヴィゼーションは導入部、中間部、終演部の独奏のみだ。ワンコーラス目のメインテーマでいきなり転けてます。ミスに気がついたベースプレイヤーの表情がなんともいえない。聴衆は多分ほとんどが気づくことのできないド素人か、マニアックなファンで気がづいたとしてもアドリブかな?程度の認識かもしれない。(実際、管理人もギターコピーの過程でミスだと気がついた次第) このメインテーマは繰り返し演奏している既定の小脳記憶無意識フレーズだと思われ、私の経験からすると、メロっているプレイの指使いを確認することなく、何も思考せず弾き去れば何の問題もなくフレージングできる平凡なプレイのはずである。小脳記憶無意識フレーズは視覚的に指使いを凝視すると、指が混乱する結果になる場合がある・・・中間部のアドリブの構想でも思案しながらで指任せに弾くべきだったかもしれない。追伸、小脳記憶保存無意識フレーズはフレージングの中途から弾くことに困難性を伴う。フレーズ冒頭から始めないと、やはり指は混乱する。

                    
      


2003年 Norway

 アルバムのAll For Oneのイントロフレーズは、フィンガリングとスライドをうまく重ね合わせた(オーバーダブ)フレーズだ。ライブでは予想通りスライドのみで、アルバムのフレーズに近づけた半アドリブフレーズにて演奏する。同様に2回目のイントロフレーズが近づいてきたため、アンプの上にあるスティールを取りに行くが、土壇場で取りそこない、やむを得ずフィンガリングでフレージングを始める。
 しかし、滑らかさに欠けるフィンガリングのスラーに不満を感じ、途中でやけくそ気味に完全アドリブ指任せ弾き流しの速弾きフレーズへと移行してしまう。間違いなく本人は1回目同様スタジオ録音をなるべく模倣した完全スライドで、ストラトを咽び泣かせたかったに違いない。
        
             
 2004年 Burg Neuhaus 
 
 Minstrel Hallのメインテーマで2002年Schlossburg Solingeのlive録画に引き続き、またしてもオフィシャル映像にてミスってます。2年前より更にハイテンポで演奏する超定番メインテーマの2コーラス目で、D音のはずがG音の異弦を弾いてしまい、少し動揺したのか次フレーズ以降のGm-F-A7-A7-Dmまで、インプット済のフレーズを弾き出すことができずアドリブが続く。Gm開放弦後の1弦6フレ小指から駆け下るフレーズ部分でようやく無意識プレイに復帰、ベースプレイヤーに「まいった」といった風に顔を向けると、「ちゃんと弾いて」といったジェスチャーを返され、ミドルパート目前のDmをアルペジオした後に右手を頭に当てて反省のポーズ。
                      
  

 Past Time With Good Company が始まるも、ギターがトラブりアンプより音が出ず。暫くあれこれアンプをいじるも音はでない。サブリーダーらしきベース兼サイドギターのメンバーが心配そうに見守る。結局、ギターを交換して演奏開始。曲はすでに半分以上経過してしまった。こんなとき、演奏中のメンバーはどうしようもないわけだけど、ブラックモアが演奏不能のとき、最低限急場を凌げる指揮者役は間違いなくベースプレイヤーだろう。
         
 

2004年 Burg Abenberg Germany

 Under A Violetmoonでインプロオブリをシングルでフレージング中、Cm音階から2回ほどスケールアウトさせてしまう。他にも怪しい響きがあり、定番的なPLAYであるこを考慮すると、スランプもしくは調子が悪い、と思えるほどのミスである。調子外れなのがはっきり聴こえる。意外と動揺しているようだが、曲終了後のおちゃらけ振りのご様子からすると、機嫌そのものが悪かったわけではなさそうだ。