4月19日 (日)


チェックアウトに本館へ行くと
「洞窟レストランの営業は来月からですが、見学はできるのでどうぞ」と勧められ地下へ。
鍵を渡され、自分達で鍵を開けて入るのは、洞窟探検の気分。



長い階段を降りて

夏の洞窟レストランは、きっと素敵なんでしょうね。




洞窟の中は幻想的

とりあえず北上し、モルフェッタ(Molfetta)のアウトレットでトイレ休憩。




どこも同じような作りのアウトレット

アンドリア(Andoria)を経由して、内陸に入ります。
なだらかな丘の中を走る田舎道。
世界遺産のお城はこちら→と、わかりやすく色の違った標識の方向へ、
どんどん進んでいくと・・。



おお!見えてきました


カステル・デル・モンテの敷地内は車や観光バスは入れません。
駐車場に車をとめて、専用バスでお城に向かいます。
ほんの少しの距離ですが、バスって視線が高くなるから楽しいですね。




文化週間は様々な施設が入場無料に

入口のチケット売り場に行くと「今日は無料ですよ」と、素敵な写真入りのチケットを渡されました。
無料は嬉しいなぁ。
何もない場所にお城だけがポツリと。
周辺のなだらかな丘陵が見渡せます。



八角形のカステル・デル・モンテ

プーリア州からバジリカータ州に入った途端、
道が荒れてるように感じたのは気のせいでしょうか。
対向車も後続車もほとんどいない道。
道がわからない時は標識前で、地図と地名を見比べてじっくり検討しても大丈夫。

目星をつけていた山奥のアグリツーリズモへ。
良さそうだったらココに決めちゃおうねと、泊まる気満々だったのに・・・。
夏のシーズン前に改装工事中でしばらくお休みだと!(が〜んその1)

それならばと、ちょっと大きめの町ポテンツァ(Potenza)でガソリンを入れて、
他を探すことに。

セルフのガソリンスタンドで20ユーロを機械に入れると、
2ユーロ分給油したところで勝手にストップ。
”おつりは18ユーロ”のレシートだけが機械から吐き出されましたが、
今日は日曜日、事務所には誰もいません。
18ユーロの損?(が〜んその2)



が〜ん2連発で疲れ倍増ではありますが、
ポテンツァには興味がないから泊まりたくないし。
山の中の道を行って、目についた看板のアグリツーリズモをあたってみる事にしました。

1軒目
たどり着くまでの道がぬかるんでいて、ココもお休みの雰囲気が。
車で進んで行くと、中から人が出て来ました。
訊ねると、泊まれる上に魅力的な2食付。
部屋を見せてもらい、1軒目にして今晩の宿決定です。



裏山はルカーニアのドロミテと言われている山

部屋でお昼寝をして疲れをとります。


夕食は希望した7時30分に食堂で。
暖炉の前にテーブルが用意されていました。
お客は私達だけ。

お母さんとお手伝いのお姉さんはお料理担当。
お兄ちゃんが給仕担当。

メニューはなく、給仕係のお兄ちゃんと
「前菜はどうします?パスタは?」と相談しながら、食べたい物を決めていきます。



前菜盛り合わせ
別皿にインゲン、青トマトのマリネ、青菜のオイル漬けがたっぷりと

地元の名産を盛り込んだ前菜は、見た目以上にボリュームがあり、
Yuに助けてもらいましたが、とてもじゃないけれど、全部食べるのは無理。
Miはこの時点でいや〜な予感。
「パスタは半分の量にして下さい」とお願いしました。



お母さん手打ちのオレキエッテ
唐辛子のオイルをかけて


プーリアのオレキエッテは耳たぶ型ですが、カラブリアは耳全体型。
パスタの量は半分になってないような気が。
「Miのお肉はほんの少しにして下さい」と焦ってお願いして、お兄ちゃんに笑われてしまいました。


チョコレートケーキ
パイナップル、イチゴ、洋梨添え

おなかがいっぱいだからとデザートは断ったのですが
「じゃあ、フルーツを少しだけ?」の甘い言葉にうなずいてしまったら、
こんなにしっかりとしたデザートがぁ。

残念ながら食べ切れませんでしたが、大満足の夕食でした。
・牛、子羊、ソーセージのグリル盛り合わせ・サラダもたっぷり
・ワイン・水・カフェ

小学生くらいの妹ちゃんは、私達が気になるみたいで、離れたテーブルからずっと見ているのですが、
目が合うと恥ずかしいのかうつむいてしまい・・・。
お父さんも何か話したそうにして、テーブルの周りをウロウロ。
お互いにどう話しかけたらいいのかわからず、何となく気まずい雰囲気でした。

持っていた着物型のメモ帳を妹ちゃんにとプレゼントしたら、とても喜んでくれて、
それがきっかけになり、お父さん、料理を終えたお母さんとも会話が始まり和やかな空気に。
おみやげのバジリカータ州のアグリツーリズモのDVDとガイドブックも嬉しかったです。

 Il Molino della Contessa
www.molinodellacontessa.it/
ルカーニアのアペニン山脈の麓にあるアグリツーリズモ。
(ルカーニアはバジリカータの古代名だそう)
周囲は切り立った岩山と畑。
すぐそばには川が流れています。

部屋は入ってすぐ、ダイニングテーブル、テレビ、シングルベッドがあり、
その奥が主寝室。
掃除が行き届き清潔です。
窓にはレースのカフェカーテンで、かわいらしさも。

食事は朝夕とも、希望時間に用意してくれます。
食堂にある暖炉の熱で館内の暖房、シャワー等の給湯をまかなっているそうです。

第一印象はとっつきにくい感じだったのですが、
徐々に打ち解けると、温かい人達でした。

人懐こいワンコとロバ君がいますよ。