5月27日(火) 晴れ
珍しく早く7時には起きたMi。
フロントから電話がないって事は、ファンゴテラピーの担当者とは連絡がとれなかったということか。
当初午後4時で予約を入れたのだがファンゴテラピーは午前中だけだったので、改めて午前8時希望でFaxを送ったのだ。
その返事は来てないわけだが。
あきらめて、もう少し寝るか。
でもアックイテルメに来たのは、ファアンゴテラピーを体験してみたかったからなんだよね。
日本に帰ってからやっぱりやればよかったな〜と思うのはイヤだな。
もう2度とここに来ることはないかもしれないし。
いろんな考えが頭の中をグルグルまわる。
早起きもしたことだし、直接Stabilimento Nuove Termeに行ってみることにする。
ダメでもともとだ〜。
重厚な木製の扉を開けると、おばあがいっぱい。
おしゃれとか洗練されたという雰囲気とはほど遠い病院そのもの。
治療目的で訪れる人が多いのだから、当然といえば当然。
気後れしながら受付のおじさんに日本から送ったFax を見せて、返事が来てない事をなんとか説明する。
ちらっとFaxに目を通すと、「8時からなら急がなくちゃ」とパソコンにカチャカチャ入力。
名前、生年月日を訊かれカルテを渡される。
別室で、女医さんから心臓疾患等の既往症がないか簡単な問診を受け、
血圧をはかり、聴診器をあてられファンゴテラピーを受けてもいいぞ!の合格をもらう。どうやらMiはファンゴテラピーが受けられるらしい。
あまりにあっけないので、昨夜からごちゃごちゃ考えていたことがばからしくなる。
フロントなんかに相談しないで、直接ここに来ればよかったんだ〜。
案内係のおじさんには「もっともっとたくさん食べて太りなさい」と言われてしまった。
あはは。
ファンゴ専用の個室は8畳くらいの広さで、施術用のベッド、シャワーブース、バスタブがある。
途中すれ違った人はおばさんが多かったけれど、Miの担当は若くてきれいなマリネッラさん。
「全部脱いでね」と言われ全裸になる。
なぜかちっとも恥ずかしくない。Miの羞恥心はどこへ行ったんだ?
ベッドに敷かれたビニールシートの上で、マリネッラさんが一輪車で運んできたファンゴを塗りたくられる。
ちょっと熱めのお風呂42〜3度くらいだろうか。
シートの上から毛布をまかれ、横たわる。
ポカポカしてとっても気持ちいい。
肩こりがひどかったので肩から背中を希望したのだけれど、下半身も希望すればよかったよ。憎いセルライトがとれたかもしれない。失敗した〜。
熱く感じたファンゴがぬるくなってきた頃、お風呂に入る。
だいたいのファンゴはマリネッラさんがスポンジで落としてくれ、細かいところは自分で落とすのだ。この時のスポンジは持ち帰り可。
しばらくお風呂に入っているように言われ、横になろうとしたら、このバスタブが通常の物より大きくて深くできているので、つま先がバスタブの端に届かず溺れそうになってしまった。(恥)
そろそろのぼせちゃうよ〜と思う頃、今度はシーツのような布で体を包まれ、またベッドに横になる。
この時、すごい量の汗がダラダラ流れ出た。
体の中の悪い物が汗といっしょに出ていそうな気がして嬉しくなる。
布で身動きがとれないので、顔に流れ出る汗はマリネッラさんが拭いてくれる。
最後に体を拭いて終了。
だいたい50分位の流れだろうか。
肌に触ってみるとツルツル。
何日か続けたら、きっとすごくいいんだろうなと思った。
とにかくファンゴテラピーが体験できて大満足。アックイテルメに来たかいがあったよん。
「また明日ね」と言われたけれど「今日一回だけなの」と言ったら、「またいつか会いましょうね」と頬にチュッチュッと挨拶をしてお別れした。
高速にのる前にガソリンを入れた直後から、車の調子がよくないとYu。
今までのようなスピードが出ないのだ。
いつ止まってしまうかわからないと思うと、妙に緊張してしまう。
緊張したからって車が止まらないわけじゃないんだけど。
A26→A8
信号などで一度停車したり渋滞でタラタラ走っていると、その後なかなかスピードがのらなくて恐いので、少しくらい遠回りでも空いていそうな道を行くことにした。
もし止まったら?
ま、その時はAVIS に連絡すればいいんだから・・・と考えたら、だいぶ気持ちが楽になった。
警告灯がついたので、マニュアルを調べるが、んんんん・・・・環境がよくない?
なんのことかさっぱりわからん。
辞書は鍵のかかったスーツケースの中だし、Miの情けない読解力じゃ何の役にもたたないのであった。
ヴァレーゼ(Varese)でアウトストラーダを降り、下の道でスイスのメンドリーシオ(Mendrisio)にあるアウトレットへ向かう。
国境で簡単なパスポートチェックを受け、スイスに入った途端、雪を被った山が見えて
おお、スイスに来たんだと実感。
空気も建っている家も、さっきまでのイタリアとはどこかが違っている。
スイスならと信用していたのに、やはりアウトレットへの表示はなし。
道を訊こうにも歩いている人がいない。
わからないながら、なんとな〜くカジノ案内所の看板を目当てに行くと、そこにフォックスタウンアウトレットがあった。
同じブランドでもセラヴァッレのアウトレットとは品揃えが全然違う。
場所によって好みが違うせいなのだろうか。
通貨はスイスフランだが、挨拶はイタリア語でOK。
いくらアウトレットでもお店に入る時と出る時くらいは、店員さんに声をかけた方が感じがいいと思うな。個人的に。
再びイタリアに戻りホテルへ。
夕食はホテルのレストランに出かける。
部屋とは違って洗練された店内に少しとまどってしまった。
今日のメニューはアスパラづくしコースのみで、アラカルトはなし。
前菜、プリモ、セコンドは各々4種類程度から選べるプリフィクスになっていて、2皿目の前菜とデザートは1種類のみ。
自分のお腹に合わせて、前菜を1皿だけにしたりプリモを省いたりする事も可能だということだった。
全部食べてみたい気持ちもあったが、パスタはパスすることにした。
ほぼ満席の店内を見渡すと、さすがのイタリア人もパスタをパスする人が多いようだ。
お皿に盛りつけられたお料理は量も控えめで、とてもきれい。
どのお皿にもアスパラが使われていて、料理によってグリーンアスパラだったりホワイトアスパラだったり、味に変化があって飽きさせない。
メインのお料理を見て目が点。
1人分20本のホワイトアスパラがどど〜んと出されたのだ。
確かに「メインはアスパラをガッツリ食べていただきます」と言っていたっけ。
けっこう長いこと生きてきたけれど、苦しくなるほどアスパラを食べたのはふたりとも初めて。
一生分のホワイトアスパラを食べたかも。幸せ。
にぎやかな店内から静かな中庭に出てコーヒーをいただく。
食事の途中で煙草を吸いに出てくる人もチラホラ。
ロンバルディア産うさぎのマリネ・たらのムースとスモークサーモン、
パイのクリーム詰め×2、ホワイトアスパラを3種のソースで、
ホワイトアスパラ・ビスマルク風、イチゴとジェラートのバスケット、ワイン、カフェ
100ユーロ
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Albergo Ristorante Madonnina http://www.madonnina.it/ |
CantelloはAvisでもらった地図には載っていない、のどかな田舎町。 広い駐車場が道を挟んだ向かい側にあります。 レストランはちょっとおしゃれ。 |