1992.1.1 水曜日 晴れ
午前0時になると同時に、時計台にFELIZ 1992と灯って、花火が上がった。
ブドウを食べながら窓から眺めていた。
レストランでもらったブドウは12粒あって、来年もよい年でありますようにと願いながら食べるそうだ。日本の年越しそばみたいな物ね。
静かな元旦の朝。
テレビは何もやってない。お休み。
こんな日でもガソリンスタンドはちゃんとやってるから助かった。
メリダ(Merida)まで北におよそ80キロ。
ローマ橋を渡って市内に入るはずが一方通行だったので、平行してかかっている新橋を渡る。
町の中心スペイン広場に面したホテルにチェックイン。
かなり古めの建物で重々しい雰囲気。由緒あるお屋敷をホテルに改装したようだ。
ロビーを入るとアーチで囲まれたパティオが印象的でどこかアラブ風。
部屋の中もちょっと変わっていて、窓際に石でできたベンチがあったりする。
噴水のあるスペイン広場にはたくさんの人が集まっていた。
男性はきちんとネクタイを締め、女性も子供達もみんな着飾っている。
特にイベントがあるわけではなく、噴水のまわりをぶらぶらしているだけ。
歩いていて知り合いに会うと立ち止まっておしゃべりといった感じ。
端で見ているとかなり奇妙だけれど、これは新年の恒例行事か何か?
お昼をホテルのレストランで食べた。
骨付き子羊が、ジューシーですごくおいしかった。子羊をこんなにおいしいと思ったのは初めて。
ホテルやパラドールで食事をすると、土地の名物料理などが突き出しとしてだされることがよくある。
今回はチョリソだったのだが、それは私達が注文したのとまったく同じ物。
だったら、言ってよね〜、違う物注文するからさ〜。
じゃなかったら、突き出しはチョリソじゃない物にするとかさ〜。
いくらおいしくても、そればっかりじゃ飽きちゃうよ。
もしかして私達、そんなにチョリソ好きに見えたのかな。
夜、パティオにお茶を飲みに行く。
地元の人は広場の屋台で買ってきたチュロをつまみながらトランプ中。
なんとなくスペインじゃない他の国にいるみたいな感じがしたのは、やはりこの建物の雰囲気のせいかな。
そうそう、この町は15分おきにアヴェマリアが流れるの。