インプラント治療最前線とデジタル化の潮流
歯科用CTの出現とインプラント治療
札幌 (医)うめや歯科クリニックでの取り組み
インプラント3DRaySetへの歩み
当医院ではインプラント埋入手術において事前に三度CT撮影
を行っております。
1.初診時の撮影
2.ラジオグラフィック・ガイドを装着してからの撮影
3.サージカル・ステント装着後の撮影
この症例ではインプラント埋入予定部位にある
アマルガム残遺物の除去が必要でした。
上顎臼歯部にもかかわらず骨密度850以上(D2)でインプラント
埋入にすべてタップを切りました。
スウェーデンから送られてきたNobelguide Surgical Stent
です。
これに技工用コンポーネントを設置し、作業模型を製作していき
ます。
ガム模型を製作して…

左側にはメタルボンド・ブリッジとテンポラリーブリッジの
二つ作りました。
インプラント埋入部位にはテンポラリーブリッジを製作して
おきます。


ステントを口腔内にセットしてAlphardVega Imode撮影して、
埋入予定部位周辺組織を確認します。
この症例では埋入オペ前に残留アマルガムが除去されている
のを確認できました。
アマルガムの除去もピンポイントで行えます。

左写真は埋入後テンポラリーマウントとインプラントマウント
でノーベルガイドが固定された状態です。
右は術後のパノラマです。


これら二つの症例に共通するのは、骨量の多さであり、
特に骨幅が十分ある症例にはガイデッドサージェリーでの理想
的なフラップレス症例です。
ガイドステントが少々変位しても大きなトラブルにはなりません。
あごの骨の幅が狭い場合などの1mm以上の狂いが起きてしま
うと大きな問題が起こりうる症例の場合は、ノーベルガイドの適
応症とは言えません。

ステントの変位に伴う誤差についての論文がありますので
紹介します。
ベルギーのQuirynen先生のこの論文・Journal
of Clinical
Periodontology一昨年のものです。
4.1度の角度のずれ、インプラント根尖部2.4mmのずれが起こ
りうるとの報告です。
ですから、ステントを装着した状態でのCT撮影がインプラント埋
入手術前に必要なのです。
それでインプラントRaySet法という、欧米ではすでに症例検討
がなされている治療法を習得する必要が出てきました。
Time Schedule |
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CT |
H20.3.9 |
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implant埋入 |
H20.6.25 |
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上部構造セット |
H21.6.25 |
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