エフェクター (E)(R)実測:歪みの深さと中音域周波数特性
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(E)(R)実測:歪みの深さと中音域周波数特性
オーバードライブ系エフェクターの、歪みの深さと周波数特性との関係を実測したので見てみましょう。
関連するシミュレーション結果は
(E)歪みの深さと中音域周波数特性
を参照してください。
更新 13/Dec/2012
測定結果図を更新。
(E)(R)結果の早わかりまとめ
最初に回路シミュレーション結果から分かる結論をまとめておきます。 詳細を確認したい場合はさらに読み進んでください。
オーバードライブの歪みを深くするほど中音域(300Hz - 1kHz)が盛り上がった特性になる。
フェクター ON でオーバードライブ状態にしているときは、低音域や高音域よりも中音域が重要になる。
心地よく深い歪みサウンドを出すには、中音域のトーンバランスに注意する。
(R)測定条件
測定対象(R)
手持ちの(あまり使用していないのですが)オーバードライブの周波数特性を実測しました。 現在生産されていない「TURBO Over Drive」系の黄色いエフェクターです。
使用機器(R)
WaveGene により生成した WAV 波形をエフェクターに入力、 WaveSpectra により周波数特性を分析。
Link to WaveSpectra / WaveGene
測定条件(R)
周期スイープ波形: 1周期のサンプル数4096
(R)測定結果(周波数特性)
「オーバードライブ ON 状態」の周波数特性
歪みが深いとき(青)の測定結果
歪みが浅いとき(赤)の測定結果
歪みが深いとき(青) / 歪みが浅いとき(赤)は、ほぼ同じ音量で測定しています。 よってピーク部分は同じようなグラフ位置になっています。
シミュレーション結果
(E)歪みの深さと中音域周波数特性
で確認したように、歪みが深い方が中音域(300Hz - 1kHz)が周囲よりも盛り上がった特性になっています。 エフェクター ON でオーバードライブ状態にしているときは、 中音域が重要となってくることが実測結果からも分かります。
よって心地よく深い歪みサウンドを出すには、中音域のトーンバランスに注意すると良いでしょう。 具体的には、ギターやアンプのトーンコントロールで中音域を削り過ぎないようにします。 深い歪みと中音域特性との関係が分かっていれば、意識して調整できます。
なおグラフで「Noise zone」と示した部分は、測定中に周囲からノイズを受けている領域なので マスクしています。
関連項目
エフェクター
(E)歪みの深さと中音域周波数特性
周波数特性グラフの見方
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シミュレーションの結果/精度については責任を持てません。最終的な判断は各自で行ってください。