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星空GALLEYにご訪問下さったたくさんの方々のご要望にお応えして、このホームページに掲載されている
天体写真(生写真プリントA4サイズ相当)を実費(プリントにかかる実費+作業料+送料など)にて、お分け
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Particle Solar Eclipse in Jan 1,1992(JPEG:78KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
SMC PENTAX-M135mmF3.5(F8) lens with ASAHI PENTAX-MX. 1/250second exposures on Fujichrome Velvia (RVP135) film..Location by Kozacho Wakayama Japan.

日出帯食(JPEG:78KB)通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
部分日食であるが、この日は全国的に太陽が欠けたまま昇る日出帯食となった。 太平洋と海岸線を取り入れたこの構図を得るために、和歌山県沿岸を隈無く歩きまわり、このポイントを探し当てた。
1992年1月5日、午前7時12〜15分に撮影。アサヒペンタックスMX+SMC PENTAX−M135mm F3.5−>F8、1/250秒露光。フィルムはFujichrome Velvia (RVP135)(標準現像)。 撮影地は和歌山県古座町の海岸。(月刊天文誌の表紙に掲載)

Spiral galaxy NGC2903(JPEG:54KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F5.84. 35 minute exposures on Konica Super DD400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Location by Nishi-Usugatsuka Mt.Fuji (1600m) Japan.

渦巻銀河NGC2903(JPEG:54KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
しし座に位置する大型の渦巻銀河。明るさは9.5等、視直径は11×5分(1度=60分)。銀河腕部の恒星雲が大きく明るいためはっきりと渦巻構造をみることができる。また写真上にかすかに認められる、南北に大きく発達した2本の腕はNGC2903独特のもので、他に類を見ないものだ。この腕は非常に淡いため写真上に捉えるのは非常に難しいが、冬の富士山での高透明度と、冷却撮影の軟調化効果で再現することができた。
渦巻銀河(記号S)とは凸レンズ状の中心核から渦状の腕が出ているもので、渦の発達の程度と中心核の大きさなどからSa,Sb,Sc型に細分される。Sa型は腕のあまり発達していない、場合によってはようやくわかる程度のもの。Sb型はSa型とSc型の中間のもので渦状碗はかなり開いているが、あまり大きくは開いていないもの。Sc型は小さな中心核から高度に発達した腕を持っているもので、その腕から多くの枝が出ているものが多く腕の部分は明るい恒星雲のほか暗黒物質が入り乱れて非常に複雑な形状をしているもの。このNGC2903はSb型に分類されている。
1992年2月9日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF5.84ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1302mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Konica Super DD400(120) (ドライアイス冷却・標準現像)にて35分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀にて半自動ガイド。撮影地は静岡県富士山西臼ヶ塚駐車場。(月刊天文誌に入選)

Whirlpool galaxy M51(JPEG:47KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F5.84. 40 minute exposures on Konica Super DD400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Location by Nishi-Usugatsuka Mt.Fuji (1600m) Japan.

渦巻銀河M51(JPEG:47KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
りょうけん座に位置する大型の渦巻銀河。明るさは8.9等、視直径は10×6分(1度=60分)。『子持ち星雲』の愛称で呼ばれるように大小2つの銀河が繋がっているように見えるが、これは実際に繋がっているのではなく、小さい銀河は大きい銀河のずっと後方に位置している。これは今から数億年前に2つの銀河が大接近してすれ違い、その時、お互いの引力で双方から相手に向かって長い腕がひきずり出されたのだろうと考えられている。我々から見ると、その二つの腕が重なって、まるで繋がっているように見えるだけなのである。
伴星雲であるNGC5195は実直径7.7万光年と親星雲のM51(NGC5194)の実直径12.5万光年と比べて小さいものの、質量は親星雲の太陽の1600億倍に対して、伴星雲は太陽の3100億倍とずっしりと重く、特異種である。またM51は以前よりX線や電波を放っているのが観測されており、中心核にジェットやガスのバブルも発見されるなど、異常に活発な活動が注目されており、その中心核には超大質量のブラックホールの存在が予想されている。1991年にハップル宇宙望遠鏡が捉えたX字型のシルエットはブラックホールのシルエットではないかと考えられている。
M51はSc型、伴星雲のNGC5195はP型(特異型)に分類されている。
1992年2月9日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF5.84ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1302mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Konica Super DD400(120) (ドライアイス冷却・標準現像)にて40分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀にて半自動ガイド。撮影地は静岡県富士山西臼ヶ塚駐車場。(月刊天文ガイド誌に入選)

Trifid Nebula M20(JPEG:131KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 60 minute exposures on Kodak Ektachrome 100PLUS(EPP120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

三裂星雲M20(JPEG:131KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
いて座に位置する美しい散光星雲。明るさは5.0等、視直径は29×27分(1度=60分)。 明るい散光星雲に複雑な暗黒星雲が入り込んで三つに裂けて見えるところから、三裂星雲の愛称をもつ。 星雲の青と赤のコントラストが非常に素晴らしく、大型の望遠鏡では、その色が肉眼でもうっすらと識別できるという。
1992年7月29日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Kodak Ektachrome 100PLUS(EPP120) (ドライアイス冷却・標準現像)にて60分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀にて半自動ガイド。撮影地は岐阜県乗鞍岳畳平駐車場。(SKY WACHTER誌に入選)

Pleiades M45(JPEG:68KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 70 minute exposures on Fujichrome 100D PRO(RDP120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

プレアデス星団M45(JPEG:68KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
和名すばる、おうし座に位置し、天文ファン以外でも、その存在は知られている有名な星団。視直径は30×30分(1度=60分)。 プレアデス星団はたいへん若い星の集団であり、誕生からまだ数千万年くらいしかたっていないと言われている。星々は暗黒星雲の中から生まれるが、一度光を放ち始めるとその熱と光圧で周囲の暗黒星雲を吹き飛ばしていく。プレアデス星団はまだすべての暗黒星雲を吹き飛ばしきれずにいる生まれたばかりの星々である。画面に見える青く輝く恒星を取り巻くように広がっている青い星雲は、この若い星々の光を反射して輝いている。
1992年9月27日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Fujichrome 100D PRO(RDP120) (ドライアイス冷却・標準現像)にて70分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地は岐阜県乗鞍岳畳平駐車場。(SKY WACHTER誌に入選)

Spiral galaxy M33(JPEG:98KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 90 minute exposures on Kodak Ektachrome PANTHER 100(PRP120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

渦巻銀河M33(JPEG:98KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
さんかく座に位置する超大型(見かけの大きさ)の渦巻き銀河。明るさは5.7等、視直径は72×42分(1度=60分)と、 M31(アンドロメダ大星雲)に次ぐ大きさ、空のきれいなところでは肉眼でもその淡い姿を見ることができる。M33は我々の地球から250万光年の彼方にあり、我々の銀河系、M31アンドロメダ大星雲(銀河)と共に、局部銀河群を構成するメンバーの一つである。
M33はSc型に分類されている。
1993年9月19日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Kodak Ektachrome PANTHER100(PRP120) (ドライアイス冷却・+1/2増感現像)にて90分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県乗鞍岳位ヶ原大雪渓駐車場。(SKY WACHTER誌に入選)


Spiral galaxy M33(JPEG:86KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F7 with Lumicon Giant Easy Guider 's focal Reducer. .120 minute exposures on Kodak Ektachrome E200(120)(+1) with hand-made Astro Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-5C. Location by Mt.Fuji(2400m) Japan.

渦巻銀河M33(JPEG:86KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
 渦巻銀河M33をシュミットカセグレン望遠鏡でクローズアップ撮影したもの。銀河中心の構造や、銀河腕の恒星雲や散在するHll領域のディテールが興味深い。Hll領域とは、我々の銀河系内にあるオリオン星雲(M42)のように高温の明るい星の近くにある中性水素ガスが、その強い紫外線を受けて電離しプラズマとなり、輝線を発するもので、輝線星雲とも呼ばれている。(写真では赤く見える領域)もしM33に知的生物が存在して、我々の銀河系を観測したとしたら、オリオン星雲も銀河の腕に点在するHll領域のひとつとして見えるのかもしれませんね。
2000年8月3日、セレストロンC−14・口径35.5cmF7シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離2490mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作6×7判円形写野カメラ、フィルムは Kodak Ektachrome E200(120)(+1増感現像)にて 120分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−5Cにて自動ガイド。撮影地は富士山・表富士五合目。(未発表作品)  

Crab Nebula M1(JPEG:55KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F11. 75 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

かに星雲M1(JPEG:55KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
おうし座に位置する大型で明るい惑星状星雲。明るさは8.4等、視直径は360×240秒(1度=3600秒)。 この星雲は大型望遠鏡で見た姿がかにの足に似ていることからロス卿がCrab Nebula(かに星雲)と名付けた。しかし、小型望遠鏡では、佐渡島のような形状に見える程度である。
かに星雲は超新星残骸(年老いた星が大爆発をおこして飛び散るとき、星は何千万年、何十億年もの間に渡って放ち続けたエネルギーに匹敵するほどのエネルギーを一気に放出する。これを超新星爆発と呼ぶ)として有名で、その爆発は1054年に起こり、その輝きは23日間も昼間の空に輝いて見えたほどという。かに星雲はこの爆発により飛び散った物質で、今でも秒速960kmというスピードで膨張し続けている。
かに星雲は強い電波を放っており、強いX線源でもある。星雲の中に輝く16等級の中心星は爆発した星の残りでパルサーという特殊な星である。
1993年9月26日、セレストロンC−14・口径35.5cmF11シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離3910mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイスカメラ、フィルムは Fujicolor Super G400(120)(ドライアイス冷却・ HIGH-CONU30.0℃7.5分現像)にて75分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−4にて自動ガイド。撮影地は岐阜県乗鞍岳畳平駐車場。(月刊天文誌の表紙に掲載)

Horsehead Nebula(JPEG:71KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 90 minute exposures on Kodak Ektachrome PANTHER 100X(PRZ120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Shirabiso-Touge(2000m) Japan.

馬頭星雲(JPEG:71KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
オリオン座の三つ星のひとつ、オリオン座ζ星付近に広がる散光星雲。視直径は60×10分(1度=60分) 馬頭星雲とはその中のIC434と呼ばれる散光星雲上に入り乱れる、暗黒星雲の愛称で、 その形が、馬の頭状に見える所からこの名がある。宇宙の美しい偶然のひとつ。
1993年11月22日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Ektachrome PANTHER100X(PRZ120) (ドライアイス冷却・+1/2増感現像)にて90分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県下伊那郡上村しらびそ峠しらびそ山荘駐車場。(SKY WACHTER誌に入選)

Rosette Nebula(JPEG:206KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 90 minute exposures on Kodak Ektachrome PANTHER 100X(PRZ120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Shirabiso-Touge(2000m) Japan.

バラ星雲(JPEG:206KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
いっかくじゅう座に位置する大型で非情に美しい散光星雲。中心に輝く散開星団の明るさは4.8等、星雲の視直径は80×60分(1度=60分)。 写真に撮ると、夜空に咲いた大輪のバラのように写ることからバラ星雲とかロゼット(バラの花飾り)星雲などの愛称で呼ばれている。バラ星雲は星雲中央部に位置する散開星団NGC2244の星々の光を受けて輝いている。これらの星々は大変若く、バラ星雲から生まれてきたと考えられている。バラ星雲には、暗黒星雲が複雑に入り組み、グロビュール(中性水素のガス[HT領域]が、誕生したO型スペクトルの恒星の膨大なエネルギー、特に紫外線を放射されて電離した水素のガス[HU領域]に強烈に圧縮され、ガスの塊となったもの。通常の暗黒星雲中に比べて1000倍以上もの粒子密度にもなる)もたくさん見えており、新しい星を生み出している領域と考えられている。
1993年12月11日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Ektachrome PANTHER100X(PRZ120) (ドライアイス冷却・+1/2増感現像)にて90分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県下伊那郡上村しらびそ峠しらびそ山荘駐車場。(未発表作品)

Eta Carinae Nebula NGC3372(JPEG:304KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 90 minute exposures on Kodak Ektachrome PANTHER 100(PRP120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Lake Tekapo Newzealand.

η(エータ)カリーナ星雲NGC3372(JPEG:304KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
南十字星の西側の天の川のなかにあって、肉眼でも明るい光の雲となってみられる、非常に大型で明るい散光星雲。明るさは6.2等、視直径は85×80分(1度=60分)
キーホール(鍵穴)とも呼ばれる暗黒帯によって3つに区切られた色調豊富な散光星雲に、いくつもの散開星団が重なり合って輝きその姿は非常に美しく、感動的である。南半球を訪れた、天文ファンの誰もが一番に眺めたくなる散光星雲。
この星雲の中心星は特異な星として注目を集めているηCar(りゅうこつ座エータ星)で、太陽の質量の約100倍という、理論的に星として存在しうる最大級の恒星で、過去に激しい変光を繰り返している。17世紀のはじめ4等級だったこの星は、1840年頃には1等級、1843年には−1等級まで増光し、シリウスについで全天で2番目に明るい星となり夜空に輝いた。しかし現在は、肉眼でぎりぎり認められる6.2等級まで、暗くなっている。
1994年5月3日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Ektachrome PANTHER100(PRP120) (ドライアイス冷却・+1/2増感現像)にて90分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地はニュージーランドのテカポ湖畔。(月刊天文誌の表紙に掲載)

Tarantula Nebula NGC2070(JPEG:167KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 90 minute exposures on Kodak Ektachrome PANTHER 100X(PRZ120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Lake Tekapo Newzealand.

タランチュラ星雲NGC2070(JPEG:167KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
南半球で見られる、有名な大マゼラン星雲上に浮かぶ大型の散光星雲。明るさは8.2等、視直径は40×40分(1度=60分)
青い恒星雲の中に浮かぶ真っ赤な姿は、薔薇のようで大変美しいが、その形状からタランチュラ(毒蜘蛛)星雲とも呼ばれている。

16万光年の彼方にありながら、その姿は、双眼鏡ではっきり確認できるほど大きく、その実直径は約4200光年もある。我々の銀河系内の散光星雲が直径30光年程度であることを考えると、いかに巨大な散光星雲なのかがわかる。
1994年5月5日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイス冷却カメラ、フィルムは Ektachrome PANTHER100(PRP120) (ドライアイス冷却・+1/2増感現像)にて90分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地はニュージーランドのテカポ湖畔。(SKY WACHTER誌に掲載)

Spiral galaxy M83(JPEG:92KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F8.17. 90 minute exposures on Konica Super Gold400(135) with X1.4 Teleconvarter and ASAHI PENTAX-MX. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Newtonian Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Lake Tekapo Newzealand.

渦巻銀河M83(JPEG:92KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
うみへび座に位置する大型で明るい棒状渦巻き銀河。明るさは8.0等、視直径は10×8分(1度=60分)
銀河をほぼ真上から見ている形となるため、全体のディテールを捕らえやすい。特にM83の特徴である銀河腕部のゆがみがはっきりと見てとれる。このゆがみはほかの銀河と比べて非常に大きい為、大型の銀河とすれちがったか、あるいは小型銀河と衝突して生じたのでははないかと考えられている。
この日のテカポ湖畔は湿度は高かったものの夜半過ぎに非常にシンチレーションが安定し、M83のダイナミックな渦巻き構造のディテールを描写することができた。
M83はSc型に分類されている。
1994年5月5日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF8.17ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1820mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラはアサヒペンタックスMX、フィルムは Kodak Super Gold400(135)(標準現像)にて90分露光。 宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地はニュージーランドのテカポ湖畔。(月刊天文ガイド誌に入選、季刊Interactive Astronomy誌に掲載)

Large Magellanic Cloud(JPEG:190KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Canon FD400mmF2.8L lens with 120 size Hand-made Astro Camera. 30 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120). Takahashi-Seisakusyo P2Z Equatorial.. Location by Lake Tekapo Newzealand.

大マゼラン星雲(JPEG:190KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
大マゼラン星雲(L.M.C.:Large Magellanic Cloud)と小マゼラン星雲(S.M.C.Small Magellanic Cloud)は南半球の星空の中で南十字星とともに天文ファンの憧れの天体である。特に大マゼラン星雲は視直径が650×1550分(1度=60分)と超大型で、肉眼でも夜空に浮かぶ大きな光の雲のように見える。
大マゼラン星雲は銀河系の伴星雲であり、かじき座の方向16万光年のところに位置している。実直径は25,000光年、質量は太陽の200億倍で銀河系の1/10程度の小さな棒状渦巻き銀河である。今から5億年ほど前に大マゼラン星雲は銀河系のすぐ近くを通り抜けたと考えられており、その時の相互作用により双方の銀河から引きずり出されたガスが、大小マゼラン星雲を包み込み、銀河系に向かって流れ込む中性水素の流れ、マゼラニック・ストリームを形成している。
画面左端の真っ赤な散光星雲はタランチュラ星雲(NGC2070)。
大マゼラン星雲は以前にはIr型(不規則型)に分類されていたが、最近の研究からは、年老いた星々が棒状構造を示し、若い星々とガス星雲は渦巻き碗を形成していることがあきらかとなり、現在ではSB型(棒状渦巻銀河)に分類されている。
1994年5月5日、マミヤRZフィルムフォルダー利用自作ペンタックス67マウントカメラ+Canon FD400mm 1:2.8L(PENTAX67マウント仕様)フィルムは Kodak Ektacolor Gold 400(120)(標準現像)にて30分露光。高橋製作所P2−Z赤道儀にて半自動ガイド。 撮影地はニュージーランドのテカポ湖畔。(未発表作品)

Around Alpha Scopius and Rho Ophiuchus(JPEG:227KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Canon FD400mmF2.8L lens with 120 size Hand-made Astro Camera. Composite of two 30 minute exposures on  Fujicolor Super G400(120) film.Takahashi-Seisakusyo P2Z Equatorial.. Location by Lake Tekapo Newzealand.
Note:Composite Method by photo darkroom process.

アンタレス付近の散光星雲(JPEG:227KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
アンタレス(αScopius)から、へびつかい座ρ星(ρOphiuchus)付近にかけての星域は星間ガズとちりの雲によって満たされており、いくつかの明るい星々の光がちりの雲を照らし、反射星雲を形成している。また、へびつかい座ρ星付近にある入り乱れた暗黒星雲、天の川に向かって東北に伸びる複合雲の姿も大変神秘的である。アンタレスの右側に見えている球状星団はM4。
この星域は全天一カラフルな場所として天文ファンにも人気が高いが、非常に淡い為に、高度があまり上がらない国内からはなかなか、この色彩を表現することは難しい。この画像は、さそり座が天頂付近にまで昇る南半球で充分な露光をかけ撮影し、さらに撮影したネガを2枚重ねてプリントすることで、微妙な色調が咲き乱れるこの星域を上手く再現できた。
1994年5月5日、マミヤRZフィルムフォルダー利用自作ペンタックス67マウントカメラ+Canon FD400mm 1:2.8L(PENTAX67マウント仕様)フィルムは Fujicolor Super G400(120)(標準現像)にて各30分露光した2枚のネガを重ねてプリント。高橋製作所P2−Z赤道儀にて半自動ガイド。 撮影地はニュージーランドのテカポ湖畔。(未発表作品)

Orion Nebula M42(JPEG:49KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 50 minute exposures on Fujicolor Super G400(120) with hand-made 120 size Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

オリオン大星雲M42(JPEG:49KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
オリオン座に位置する北半球でもっとも美しい散光星雲。大変明るく都会の空でも肉眼で認めることができる。双眼鏡や天体望遠鏡を使うと、鳥が羽を広げたような美しい星雲のディテールがはっきりと見え、非常に素晴らしい。視直径は66×60分(1度=60分)
オリオン座に数多く輝く、青白い星はかつて、M42から生まれてきたものと考えられている。現在M42を輝かせているトラぺジュウムと呼ばれる4重星も今から1万年ほど前にここから生まれた星々であり、現在もM42の背後では太陽の15万倍の質量をもつ暗黒星雲から星が生まれようとしている。
1993年9月19日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野カメラ、フィルムは Fujicolor Super G400(120)(標準現像)にて50分露光。 宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県乗鞍岳位ヶ原大雪渓駐車場。画面下部の輝星が青くにじんだように見えるのは、露光中に 薄雲が通過したため。(未発表作品)

Orion Nebula M42(Unsharp Masking Method)(JPEG:62KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Uji-Tentai Seiki 8.8-inch SR223 Newtonian Telescope working at F4.71 with Takahasi Seisakusyo 's focal Reducer. 50 minute exposures on Fujicolor Super G400(120) with hand-made 120 size Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.
Note:Unsharp Masking Method by photo darkroom process.

アンシャープマスキング法によるオリオン大星雲M42(JPEG:62KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
オリオン座の大星雲は非常に輝度差が激しい星雲で、光り輝く中心部から非常に淡い星雲周辺部までをすべて、一枚の印画紙上に再現するのは非常に困難である。この作品はネガフィルムの非常に幅広いラチュード(露光の許容量)を活かして、オリオン星雲を肉眼で見た感じに再現するため、アンシャープマスキング法(暗室処理) による階調の圧縮をおこなったもの。オリオン大星雲を輝かせているトラペジュウムと呼ばれる4重星が階調圧縮のおかげで、M42中心部に 見えている。
1993年9月19日、宇治天体精機SR−223・口径22.3cmF4.71ニュートン式反射望遠鏡(焦点距離1050mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野カメラ、フィルムは Fujicolor Super G400(120)(標準現像)にて50分露光。 宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県乗鞍岳位ヶ原大雪渓駐車場。画面下部の輝星が青くにじんだように見えるのは、露光中に 薄雲が通過したため。(月刊天文ガイド誌に入選)

Dumb-bell Nebula M27(JPEG:81KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F11. 110 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

惑星状星雲M27(JPEG:81KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
こぎつね座に位置する大型で明るい惑星状星雲。明るさは7.6等、視直径は480×240秒(1度=3600秒)。 この星雲は別名Dumb-Bell Nebula(亜鈴状星雲)とも呼ばれているが、写真で見るとほぼ円形にガスが 広がっている様に見える。 この形状は比較的質量の大きな恒星(太陽の数倍程度)が、生涯の末期に徐々に大きくなり表面のガスが引力から離脱した様子を表しており、 最後に残った比較的高質量の元素からなる小さな高温星がこの星雲を輝かせている。
1994年7月16日、セレストロンC−14・口径35.5cmF11シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離3910mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイスカメラ、フィルムは Kodak Ektacolor Gold 400(120)(ドライアイス冷却・ 標準現像)にて110分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−4にて自動ガイド。撮影地は岐阜県乗鞍岳畳平駐車場。(月刊天文ガイド、最優秀賞受賞)

Spiral galaxy NGC6946(JPEG:136KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F7 with Lumicon Giant Easy Guider 's focal Reducer. 70 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

渦巻銀河NGC6946(JPEG:136KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
ケフェウス座に位置する非常に淡い渦巻銀河。明るさは9.7等、視直径は9×7分(1度=60分)
外宇宙や島宇宙とも呼ばれる系外銀河は、星間物質が少なく宇宙を遠くまで見通せる、天の川(我々の銀河中心部)からの遠く離れた、りょうけん座やかみのけ座近くで多く見られるが、渦巻銀河NGC6946は天の川近くに位置し、夏にみることのできる、数少ない系外銀河のひとつ。この銀河は複雑で素晴らしい構造を持っているが、非常に淡く35cm望遠鏡を使ってもうっすらとしかその姿を見ることができない、冷却撮影法と乗鞍岳の高い透明度のおかげで、淡い銀河の周辺部や銀河腕部に点在する数多くのHU領域を描写できた。
NGC6946はSc型に分類されている。
1994年7月17日、セレストロンC−14・口径35.5cmF7シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離2490mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイスカメラ、フィルムは Kodak Ektacolor Gold 400(120)(ドライアイス冷却・標準現像)にて70分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県乗鞍岳位ヶ原大雪渓駐車場。(月刊天文ガイド誌に入選)

Spiral galaxy NGC253(JPEG:38KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F11. 80 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

渦巻銀河NGC253(JPEG:38KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
ちょうこくしつ座に位置する大型で明るい渦巻銀河。明るさは8.0等、視直径は28×7分(1度=60分)
この星雲は日本からは南に低く撮影するのが難しい対象だが、この日はシンチレーション(大気のゆらめき) も小さく、星雲中心を横切る暗黒帯の細かいディテールも描写できた。
NGC253はSc型に分類されている。
1994年8月16日、セレストロンC−14・口径35.5cmF11シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離3910mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイスカメラ、フィルムは Kodak Ektacolor Gold 400(120)(ドライアイス冷却・ +1/2増感現像)にて80分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−4にて自動ガイド。撮影地は岐阜県乗鞍岳畳平駐車場。(月刊天文ガイド誌の表紙に掲載)

Helix Nebula NGC7293(JPEG:69KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F11. 120 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Mt.Norikura(2600m) Japan.

螺旋(らせん)状星雲NGC7293(JPEG:69KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
みずがめ座に位置する惑星状星雲。明るさは6.5等、視直径は15×12分(1度=60分)
この星雲は数ある惑星状星雲の中でも、ずば抜けて大型のものだが、非常に淡い上に日本からは南に低くしか見えず撮影するのが大変困難な対象。この星雲のディテールを再現する為に、透明度の高い秋期の乗鞍岳に毎週通いつめた。低空の悪シンチレーションの為、星像はいまひとつシャープ感にかけるが、冷却撮影法での2時間近い露光で、そのディテールが再現できた。また、目標のひとつであった螺旋状星雲の外周付近に分布する非常に淡い弧状のガス星雲(画面右下部分)も捕らえることができた。
1994年9月4日、セレストロンC−14・口径35.5cmF11シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離3910mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイスカメラ、フィルムは Kodak Ektacolor Gold 400(120)(ドライアイス冷却・ +1/2増感現像)にて120分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−4にて自動ガイド。撮影地は長野県乗鞍岳位ヶ原大雪渓駐車場。(月刊天文誌に入選)

Tarantula Nebula NGC2070(JPEG:129KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F11. 100 minute exposures on Kodak Ektacolor Gold 400(120) with hand-made Dry-ice Cold Camera. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Lake Tekapo Newzealand.

タランチュラ星雲NGC2070(JPEG:129KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
南半球の星空で南十字座につぎ有名なのが、天の南極近くに雲のようにぽっかり浮かぶ我々銀河系の伴星雲、大マゼラン、小マゼラン星雲。タランチュラ星雲は、その大マゼラン星雲上に浮かぶ複雑な形状を持った満月大の大型散光星雲で、その形状からタランチュラ(毒蜘蛛)星雲とも呼ばれている。青い恒星雲に浮かぶこの星雲のイメージはこのコーナーでも紹介したが、このイメージはさらにクローズアップ撮影を試みたもの。焦点距離4m弱もの超長焦点による撮影で、タランチュラに喩えられる複雑な構造を描写できた。
1995年5月1日、セレストロンC−14・口径35.5cmF11シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離3910mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラは自作円形写野ドライアイスカメラ、フィルムは Kodak Ektacolor Gold 400(120)(ドライアイス冷却・ +1/2増感現像)にて100分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ST−4にて自動ガイド。撮影地はニュージーランド・テカポ湖畔。(未発表作品)

Globular Cluster NGC5139(JPEG:129KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F7 with Lumicon Giant Easy Guider 's focal Reducer. .80 minute exposures on Fujicolor Super G400 Film with ASAHI PENTAX-MX. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial.. Autoguide by Lumicon Giant Easy Guider and SBIG ST-4. Location by Lake Tekapo Newzealand.

球状星団NGC5139(ω星団)(JPEG:129KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
ケンタウルス座に位置する超大型の球状星団。明るさは3.6等、視直径は36分(1度=60分)
球状星団とは数百万の恒星が球状に密集したもので、銀河系をとりかこむように分布している。 このω星団は球状星団の中では特に大型で見事な物だが、日本からは南の地平線近くまでしか昇らず、 見づらいものの一つだ。
1995年5月1日、セレストロンC−14・口径35.5cmF7シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離2490mm)の直接焦点にて撮影。 使用カメラはアサヒペンタックスMX、フィルムは Fujicolor Super G400 Ace(135)(+1/2増感現像)にて 80分露光。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀+ルミコン・ジャイアント・イージー・ガイダー+ST−4にて自動ガイド。撮影地はニュージーランド・テカポ湖畔。(未発表作品)

Comet Hale-Bopp(JPEG:130KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
SMC PENTAX67 105mmF2.4(F3) lens with 120 size Hand-made Astro Camera. 15 minute exposures on Kodak Ektachrome E100S(120) film.Takahashi-Seisakusyo EM1S Equatorial.. Location by Mt.Jyatouge(1600m)

ヘールボップ彗星(JPEG:130KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
ヘールボップ彗星は1995年7月に木星軌道の外側でアラン・ ヘール、トーマス・ホップ両氏により発見された彗星で、近日点通過の1997年3月11日を挟んだ期間には、約−2等級に輝き、 大彗星となった。その姿は都会の街明かりの中でも肉眼ではっきりと確認でき、特に空気の澄んだ暗い夜空の元では、15度以上にも発達した、ダストテールとイオンテールがVの字にたなびく姿がはっきりと見え、素晴らしい光景となった。また、双眼鏡や、天体望遠鏡でみる彗星核近傍の姿は、ダイナミックに彗星核から流れ出すダストやチリの構造がはっきりとみえ、感動で手が震えるほどだった。
この作品は、飯田市の街明かりが雲海をやわらかに照らしている光景がとても印象的だったので、標準レンズを使って彗星と同時にと雲海に沈む街明かりを、標準レンズを使って彗星と同時に撮影した。
1997年2月17日、午前3時40分に撮影。 マミヤRZフィルムフォルダー利用自作ペンタックス67マウントカメラ+PENTAX67・105mmF2.4−>F3 フィルムは Kodak Ektachrome E100S(+1増感現像)にて15分露光。高橋製作所EM1−S赤道儀にて自動ガイド。撮影地は長野県浪合村蛇峠山。(未発表作品)
さらに多くのヘールボップ彗星の画像・情報はヘールボップ彗星特集から、どうぞ。

Comet Hale-Bopp(JPEG:206KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
SMC PENTAX67 165mmF2.8(F3.2) lens with 120 size Hand-made Astro Camera. 15 minute exposures on Kodak Ektachrome E100S(120) film.Takahashi-Seisakusyo EM1S Equatorial.. Location by Mt.Jyatouge(1600m)

ヘールボップ彗星(JPEG:206KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
この作品は望遠レンズを使ってヘールボップ彗星をアップで捉えたもので、上記の標準レンズによるものとほぼ同時刻に撮影したもの。ダストテール中に見えている、大彗星特有のシンクロニックバンドや、発達したイオンテール・ダストテールの構造がより詳細に観察できる。
この彗星の彗星核は平均直径10〜20km(ハレー彗星よりやや大きい)と超大型で、またダストやチリの放出量も大きく、尾は見事な発達をみせた。イオンテールが鮮やかな青色に見えているが、これは彗星核の成分のひとつである一酸化炭素などがイオン化して発光している為である。彗星核近傍とダストテールが黄色っぽく見えているのは、彗星核から放出されたチリやガスが太陽光を反射している為。
1997年3月18日、午前4時05分に撮影。 マミヤRZフィルムフォルダー利用自作ペンタックス67マウントカメラ+PENTAX67・165mmF2.8−>F3.2 フィルムは Kodak Ektachrome E100S(+1増感現像)にて15分露光。 高橋製作所EM1−S赤道儀にて自動ガイド。撮影地は長野県浪合村蛇峠山。(未発表作品)
さらに多くのヘールボップ彗星の画像・情報はヘールボップ彗星特集から、どうぞ。


Saturn Eclipse(JPEG:18KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
Celestron 14-inch C-14 Schmidt-Cassegrain Telescope working at F11. Collimator Lens Vicen LV25. Exposure 1/60sec by SONY DCR-TRV900 DV Format Digital Video Camera. 15-20 frame Composite. UJI-Tentaiseiki SKY-MAXlll Equatorial. Location by Gosen-city Niigata-prefecture Japan. Date: October 8,2001 03:43:27
03:44:55 03:45:42 03:47:12 04:08:28

土星食(JPEG:18KB) 通常サイズのイメージ(約1000x1000ピクセル) 縮小サイズのイメージ(約500x500ピクセル)
 限界線の通る地域で撮影することを考え複数の遠征計画をたてていたが、当日の天気予報では新潟方面以外は晴れる見込みがなかったので、新潟県三条市に向かった。20時頃三条市に到着、快晴である。限界線上に位置する新潟県三条市大島中学校を撮影地とすることにした。
 天候のようすを見るために0時頃まで待機、薄雲はあったもののほぼ快晴だったので機材を設置し、調整に入った。しかし2時を過ぎた頃から雲がわきはじめ、土星を肉眼で確認することが難しくなってきた。よくみると月が傘をかぶっている。急遽撮影地を変更することに決め、インターネットでひまわり画像を確認しながら東北道を使って新潟県を北上した。新潟中央ICから磐越道にはいり、福島方面へと戻ってみる。強風のおかげか、やや雲が少ない。時間もおしつまっていたので、安田ICでおり、適当な撮影地を探すこととした。
 ようやく撮影地を見つけ撮影を開始することにした。薄雲があるものの月に迫る土星が肉眼で確認できる。三条市よりは条件はよかったが、土星の輪がときおりぼやけてしまうほどシンチレーションが悪く、強風にも悩まされた。しかも時間とともに雲はどんどん厚くなり、出現時には望遠鏡でやっと土星が確認できるほどにまで曇ってしまった。全過程は撮影することができなかったが、土星食を映像で記録することができた。 
 2001年10月8日03時43分27秒, 03時44分55秒,03時45分42秒,03時47分12秒,04時08分28秒に、セレストロンC−14・口径35.5cmF11シュミットカセグレン式反射望遠鏡(焦点距離3910mm)+天文ガイドビデオカメラ用アダプター+ビクセンLV25によるコリメート法にて撮影。使用カメラはSONY DCR-TRV900 DVフォーマットデジタルビデオカメラ、露出1/60秒で撮影した動画よりキャプチャした静止画を各15〜20フレーム・コンポジット合成。宇治天体精機SKY−MAXV赤道儀にて自動ガイド。撮影地は新潟県五泉市巣本小学校付近。(月刊天文ガイド誌に掲載) 

参考文献: 写真で見る小宇宙
THE DEEP SKY
全天星雲星団ガイドブック
カラー天文百科
古田俊正著:誠文堂新光社
沼沢茂美著:誠文堂新光社
藤井旭著:誠文堂新光社
小平桂一監修:平凡社

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