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アルムの山小屋製作日誌 めざせ標高1111メートル

第3回

10/14
 明日はコンサートです。
 ハイジ展もやります。
 先走って「模型の展示もやります」だなんて書いてしまったのは、工作がなかなか進まない自分のヲシリをひっぱたくためでした(^ ^;)

 これが午後6時時点の状況。
 なんとか形がたちあがりましたが、この期におよんで疑問点続出。

 まだ内部の机もテーブルもベッドも作ってない。
 家の前のサクはあきらめるとして、屋根はやっぱり赤く塗らないとだめだろうな。
 そして・・、コンサートの準備はどうなるのだろう。

 ・・・ ・・・ ・・ ・・ ・・・・・・・・・



 10/21
 時のたつのは早いもので、怒涛の運命の日も過ぎ去り、どれもなんとかなりました。oTLなんて書かずにすんで本当によかったと思います。
 コンサートハイジ展の模様は別のページでどうぞ。

 設計図は、けっこうな量になりました。

 基本的な考え方は

1・縮尺は1/35です。 模型上の1センチが35センチになるということです。

2・大体の大きさは実物のアルムの山小屋を基本とし、つじつまの合わないところはアニメ版に「感覚的」に合わせました。
 作ったのはアニメに登場する山小屋そのままを作ったつもりです。
 いろいろ矛盾点を書いてますが、とりあえず目をつぶってます。

3・一階のメインの居住スペースは正方形・真四角にしました。
 実際はキッチン・物置などもあり、最大の部屋は長方形なのですが、宮崎駿の設定をみると、どうも正方形になるような気がします。
 なれない作業ですから、とりあえず「最初」は作りやすいのでそうします。


 作図はイラストレータで行ないました。レイヤーを組み合わせて、各方面から見た寸法をリンクしやすいので使いました。
 簡易CADも使用可能でしたが、やっぱりある程度使い慣れたソフトがいいですよね。

 設計図の枚数は、

 一階平面図 屋根裏平面図  表正面図 裏正面図  右側面図 左側面透視図

 屋根平置き寸法図 の7枚になりました。

 こちらが一階平面図です。表示のため縮小してあります。



 前回、問題提起(^ ^;)しておいた、作りつけの戸棚は、結局その部分だけ壁を外に出っ張らせておき、そこにハシゴをかけて屋根裏に乾草を運び込む設定にしました。こんな建物あるわけない・・かな?
 エントツについては、空中に浮いております。(@@)

 壁の厚さは手元の材料が厚み1センチのものを使ったので35センチです。
 実際にはもっと厚いと思います。

 そして、問題の部屋の広さですが、計算では縦横4.9メートル。24平米で、7.2坪。
 畳でいうと14畳のワンルーム・ログハウスといったところでしょうか?
 けっこう広い。でもワンルーム!

 ヤギ小屋の中には、つないでお乳をしぼるための柱が立っていて、図面では書きもらしていますが、模型実物では作ってあります。
 

 山小屋を作ってみて、意外の大きさに感心してしまったのはおんじの道具小屋です。

 ここに馬型カンナやそりなどの大道具があるのはわかりますが、冬中火を使うとなると、相当量のマキが必要です。
 屋外におくと嵐や雪がふきこんだりして、しめってしまうといけませんので、切り倒してある程度小さくしたらこの道具小屋にいれて乾燥させ、大量に保管していたのでしょう。

 またおんじひとりで大木をどうこうできるわけがないので、そんなに大きくない木を切り倒してマキにしていたと思います。


 さて、次は正面図です。

 ジブリや他の山小屋の模型に比べると、背を高めに、全体に丸くまとめてみました。

 「ハイジ資料展示」で子供たちや女性の皆さんに、「かわいー」と最大の賛辞をいただき、バシャバシャとケータイ・カメラで写真をとっていただきました。
 すべての努力がむくわれたと、単純に感動いたしました。作ってよかった。(うれし涙!)(たとえ・・、てぬきでも・・)


 「おんじ」と書いてある長方形は、身長と横幅です。
 アニメのシルエットにしたかったのですが、著作権が怖いので、これでごかんべんを。

 謎の続きで、だいたい設計図段階で「ははあ」とわかったのですが、ハシゴも問題でした。
 普通の家で屋根裏に向かうはしごは必ず中央に作られています。それはそうです。

 空間に限りのある屋根裏で一番高いのは屋根がとがった中心部です。
 ここが一番動きやすいのです。
 ところが屋根のさがった部屋のスミにはしごが出ていると、屋根裏部屋に上ってすぐによつんばいにならないと、頭をブツケテしまいます。
 ですから、もしおんじが屋根裏にのぼるハシゴをつけるなら、ちょうどハイジの乾草のベッドのあるところに入り口をつくったはずです。
 明り取りの丸窓もありますので、その方が昇り降りに好都合ですし、天窓にもなって一階の部屋が明るくなりますが、そうなると「ハイジはどこで寝るんだろう・・・」と、かわいそうなことになります。

 そして、シーツをかけるときの空中ジャンプができるほどの空間は、どうみてもありません。
 ここにいたって、宮崎駿がどんなに想像力豊かで、山小屋を魅力的に描こうとしたか、かえってそのすごさが実感できます。(余計なこと書いて、ゴメンナサイ)

 屋根裏はもっと背を高くするべきかもしれませんが、そうなると全体のシルエットが横に長くなって、ヤギ小屋や道具小屋がどんどん大きくなりますので、迷うところでした。


 さて、どうにか模型ができました♪。今後の展開はどうしましょうか。

 次回・完結編!(かな?)

2006/10/21