ハイヂ 世界少年文学名作集 第8巻
1920 大正9年 日本における初訳 野上弥生子
水谷あやめ 訳
「アルプス の 山の中に そだった ハイヂは すなおで 明るい少女でした。
かのぢょは さまざまな うんめいに もてあそばれますが、どこへ 行つても
しあわせをまきちらす 太陽の子でした。」 口絵紹介文より
ハイジ物語
「この話には「マホー使い」が出てきたり、動物がにんげんのことばをしゃべったりするような、
この世の中にありそうもないことは、ひとつも書いてありません。」と訳者が紹介している。
「八歳の小さな女中さんハイジ。ハイジはアルプスの山の娘です。
足の悪い娘クララの子守りとなりましたが山へ帰りたくて大さわぎを起こします。
これは美しい人間の心が勝利するものがたり」
と広告文にあるのも興味深い。
吉田絃二郎訳 蕗谷虹児絵
「母のない子やぎが、遠い空をながめては、いつまでもないているとき、
ハイジは、やさしく話かけるのでした。」口絵紹介文より
アルプスの山の乙女 中学生全集 1
野上弥生子訳(短縮版) (左)口絵より ジョヴァンニ・セガンティーニ「アルプスの真昼」(1892)