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リモワ(RIMOWA)のスーツケース
それまで使っていた旅行かばんが傷んできたので、この時は新しいリモワのスーツケースを買って出かけた。リモワの中でも限定シリーズのレーシンググリーンという色で、とてもスタイリッシュだ。おそらく空港のターンテーブルで出てきたら目立つに違いない(と思っていたのは僕だけかもしれない)。

成田空港でこのスーツケースを預ける際に、3桁の暗証番号をセットしてロックした。この時はヘルシンキでストップオーバーして、いったんフィンランドに入国した。バッゲージクレームのターンテーブルに出てきた時には特に注目を集めた様子でもなかった(ちょっと物足りない)。

ホテルに到着して、スーツケースを開けようと暗証番号をセットしたダイアルを回したが、開かない。何度も暗証番号を再確認してトライしたが開かない。「絶望的」とか「途方に暮れる」という言葉はこのような場面で使う言葉だろうと思いながら、諦めることにした。しかし、衣類などは買えばいいが、充電器が使えないのがなんといっても困る。パソコンや携帯電話、カメラの充電ができない。

悪戦苦闘30分。諦めようとしたが、しつこい性格が頭をもたげた。何気なく試しに末尾の番号を1つだけずらしてみたら、開いた!天使の微笑に包まれたような気分だった。

この後はまた開かなくなるのではないかと恐ろしくて、ロックをせずに旅を続けた。帰国してリモワの代理店に持ち込んだら、キーの部分を取り替える修理をしてくれて問題解決となったのであった。二度と経験したくない出来事であった。昔の南京錠のようなもののほうが無難な気がするが、このようなロック式の錠でないとアメリカには入国できないので、仕方がない。

スーツケースをロックできないので、何となく心細い。