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ハンドブレーキを解除できない
フランクフルトの空港でレンタカーのチェックアウトを終えて,キーをもらった。イグニッションキーはなく,カード型のキーでドアを開閉するボタンがついている。このキーを差し込んでボタンを押せばエンジンが始動するという。係員から取り扱いを教わったので何とかなるだろう。車種はルノーのメガネ(Megane)。変な名前だ。車がある場所は口頭の説明だけで,わざわざ案内してくれたりはしない。あとは自分で車を見つける。

このようなキーは初めてなのでとまどった。エンジンを始動させようとボタンを押したが,できない。何度か試みて,クラッチを完全に切った状態でないと始動しないことが分かった。さて,次にハンドブレーキ(日本ではサイドブレーキ)を解除してスタートしようとしたが,どうしてもハンドブレーキを戻せない。飛行機の操縦桿のような形をしていて,ロックを外すボタンを押してレバーを下げようとしても,ブレーキが戻らない。

何度やってもできない。周囲には誰も見あたらない。
仕方がないのでレンタカー会社の職員を捜しに戻った。6階から下の階を順に探してやっと2階で整備の係の職員を見つけた。彼は「ボタンを押して戻すだけだ」と不可解な様子で説明してくれるのだが,とにかくそれができないので一緒に来てほしいと頼み込んでやっと忙しい彼を連れて戻った。

簡単だった。ボタン押したままレバーをやや引き上げるとカチッと音がしてレバーを下げることができる状態になるのだった。私は苦笑いするしかなかった。彼も苦笑いしていた。このトラブルのため,出発が30分も遅れることになった。

以前オペルの時はどうしてもギアをバックに入れることができず苦労したことがあったし,プジョーの時はエンジンの始動すらできなかった。基本的な操作に関することは国際標準の規格に統一してほしいものだ。

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