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大西順子のライブに鳥肌が立った
NYのタウン誌で見ると,その夜のVillageVanguard に出演するのは「Junko Onishi Trio 」と出ていた。このトリオは知らないが,ピアノは日本人女性のようだった。

NYほど夜遊びが楽しい街はない。予約なしで出かけたが,少し早く着いたので並んで待って入ることができた。店内では英語のほかにフランス語も聞こえていた。

黒人のドラマーとベースマンを従えて,大西順子は赤いワンピース姿で少しはにかむような感じで登場した。20代半ばではないかと思われる華奢な感じの若い女性だった。

演奏が始まった。はにかんだ表情とは全く別のよくスイングするテンポの速いジャズの世界がくり広げられた。低音部を連続して激しくたたくピアノには思わず鳥肌が立った。

店内はテンポの速いリズムと激しい低音のピアノに圧倒された様子で,演奏が終了するとあちこちから「ブラボー」という叫びが起こった。

翌日のニューヨークタイムズには,このライブに関する記事が出ていて,その見出しは「Exciting but with control」と書かれていた。大西順子のニューヨークデビューの演奏だったことがこの記事で分かった。この日のライブはその後CDで発売された。

JUNKO ONISHI LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD(東芝EMI)

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