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ヴィチェンツァ(イタリア)
14時過ぎにミラノ・マルペンサ空港を出発して、ヴェローナを通過し、この街に着いたのは17時を過ぎていた。この街は、イタリアでも美しい街のひとつにあげられている。僕らの旅は、特に世界遺産などにこだわったりすることはないのだが、そこが通り道であったりすると、せっかく通るのだから寄ってみようということになって訪れることが多い。

ホテルにチェックインして、さっそく旧市街へ出かけた。市街の中心のシニョーリ広場は古い建物に取り囲まれていて、ヴェネツィアのサン・マルコ広場に似ており、落ち着いたとてもいい雰囲気に包まれている。広場とその周辺には、バジリカ・パッラディアーナ、キエリカーティ絵画館、オリンピコ劇場ほか歴史を感じさせる建物が点在している。これらはどれもルネサンス期の建築家アンドレーア・パッラーディオが手がけたことで有名で、どれもが世界遺産に登録されている。18時を過ぎていたので中に入って見学することはできなかったが、外から眺めただけでも十分にルネサンス期の時代を感じることができた。
ホテルでもらったシティマップを持っていたのだが、この中でオリンピコ劇場はどうしても場所がわからなかった。通りすがりのお姉さんに尋ねると、なんと僕らが一周してきたところにあり、入り口は先の角を左に曲がったところだという。たぶん、閉館していたため見過ごしたのだろう。教わったとおり100mほど行って角を曲がろうとして、ふと振り向いた。遠くからさっきのお姉さんが同じ場所でこちらを見ていて、「そこを左だ」と手振りで示してくれた。イタリアだと思った。何度も経験しているのだが、イタリアでは道を尋ねると、見えなくなるまでこちらを見守っていてくれる人が多い。

ドゥオモのそばのレストランでディナーを食べた。アウトドアのテーブルは気持ちがよかった。どれも美味しかったが、中でもイカとアスパラガスのスパゲティは「なるほどアルデンテだ」と感じさせる満足の味だった。Soave Ottoも料理とよく合っていた。

シニョーリ広場

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