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台北B (台湾)
台北には新旧いろいろな商店街がある。デパートなどが立ち並ぶ近代的なショッピングセンターの街や、狭い通りに看板がごちゃごちゃ立ち並んでいる昔からの商店街など、バラエティに富んでいる。その古い商店街の中でも特に迪化街は有名で、台北に滞在していたある日、出かけてみた。近代的なショッピングセンターなどは東京でもどこにでもあるから別に行かなくてもいい。

迪化街は狭い通りが約1kmぐらいにわたって続いている。通りの両側の店先は古いアーケードのようになっており、古くからの商店がぎっしりと軒を並べていた。台湾随一と言われる古くからの商店街で、漢方、乾物、布問屋などが密集しており、特に乾物を扱っている店が多いように見えた。

雰囲気や店のたたずまいは上野のアメ横に似ていないこともない。並んでいる乾物も野菜や果物のほかにフカヒレ、アワビ、貝柱など海産物にいたるまでありとあらゆるものがある。台湾の人はなんでも乾物にしてしまうのかもしれないとさえ思ったほどだ。Mは干しエビを買ったら、バナナをおまけにくれたり、商売のやり方も昔ながらの感じであった。

通りの途中に行列ができている食堂があった。食堂とはいっても店の周囲に簡便な椅子とテーブルを並べただけの店構えで、人気の店らしい。こういう店はおいしいと直感が働いた。小さなどんぶりで、軽く食べるのにちょうどよい量だ。福州魚丸類(福州魚つみれ類、60元)、古早味油ねぎ飯(揚げネギ飯、30元)をいただいた。どれもいい味で、とてもおいしい。ベトナムのフォーにまけないおいしい庶民の味だった。

迪化街には旅の楽しさが満ちあふれていた。
(注) 1元≒3.5円。

庶民の街は活気がある。


乾物だらけ。


思わず、「うまい」。