contents

トップページ
ヨーロッパ速度無制限
貿易風に吹かれて
アジアの優雅な日々
トラベルはトラブル
世界はうまい
ホテルいろいろ
やっぱりNY
思い出に残る街
今日も大空へ
旅のアラカルト
旅のおみやげ
ランス(フランス)
成田からシカゴ、ワシントンDCを経由してパリに着き、すぐレンタカーでフランス北部へと出発した。シャンパーニュ地方は一面にぶどう畑が広がり、山梨県などとはその規模が違う。

「エペルネで泊まってシャンパーニュを」という漠然とした計画だったが、あいにくこの時のヨーロッパは3連休でホテルはどこも満室だった。仕方がなくホテルを探して車を走らせ、ランスに着いた。運河沿いのQuality Hotelに空き室があった。成田から飛行機を3回乗り継いで、さらにシャルル・ド・ゴール空港から200kmも走ったので、くたくただった。

ホテルのレストランは週末は営業しておらず、夕食をとりに街へ出た。中心街と思われる方向へ勘を頼りに歩いていくと、大聖堂の場所に出た。私はランスと大聖堂に関してはなんの知識もなかったが、Mは以前から頭の中にしっかり知識がたたき込まれていたようだった。

暗くなっていた。大聖堂見学は明日にしよう。教会よりも食事が優先だ。シャンパーニュ地方にいるのだから、なにはさておきシャンパーニュだ。しかし、ブラッスリーやピザの店などしか見当たらず、期待に添うようなレストランがない。シーフードレストランがあったが、ここは海から遠いからという理由でMはその先にあった中華料理店を選んだ(フレンチよりも中華を食べたいというのがMの本音だったのかもしれない)。

中華料理店は2軒並んでいたが、直感的に混んでいる店のほうを選んだ。入ってみるとベトナム&中華料理の店であった。いろいろな料理とシャンパーニュ。雑然とした感じのレストランで味はイマイチだったが、フランスでシャンパーニュをという目的を達成したので、それなりに満足した食事となった。そ

 教会の権威を具現化したような巨大さだ。


れ以上でも以下でもないパックツアーの旅と比べると、不本意な思いも残るのが私たちの旅の特徴だろう。

翌朝、大聖堂に行ってみると、昨晩はよく分からなかったその巨大な全貌に圧倒された。これまで行ったことがあるどの大聖堂よりも大きいように感じられた。特にそれが目的ではなくても、ヨーロッパの旅は教会を巡る旅という色彩が濃くなる。

余談になるが、今でも私は「Reims」という文字を見てとっさに「ランス」とは読めない。

前ページへ>