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レッジョ・ネレミリア(イタリア)
フィレンツェから高速A1号線をミラノに向かって走っていたら,午後1時半頃,大渋滞に巻き込まれた。のろのろと2時間ぐらいかかってやっと車が流れ出した。原因はトレーラーが反対側の車線に突っ込んだ事故だった。ボローニャを過ぎると再び大渋滞に巻き込まれた。今度は工事が原因だった。1日に2度もこのような目に遭うのは初めてだ。

おかげで3時間以上も時間をロスすることになり,ミラノの先まで行くのはあきらめてレッジョ・ネレミリアという街で泊まることにしようとMが提案した。この街はパルマの20kmほど手前にあり,私は街の名前すら聞いたことがなかった。一般にはレッジョ・エミリアとも呼ぶようだ。

高速を出て街に向かう。郊外の工場地帯を抜けて街の中心部に入ると,イタリアではどこにでもありそうな中規模の地方都市という感じがした。

やっとアルベルゴを見つけてチェックインし,旧市街に出かけた。ポルティコのある大通りは土曜日のせいか驚くほど人出が多く,活気があった。たいした街ではないと感じていたが,通りを歩いていくと照明がとてもモダンな店もあったりして,第一印象を訂正しなければなかった。通りの中ほどにはひときわ明るく輝くMax Maraの店があ

人々が車道まではみ出してにぎわっていた。


った。Mはこの店の存在を知っていたようで,この街がMax Maraの本拠地だと言う。「なーんだ,そういうことだったのか,この街で泊まろうという訳は」と納得した。

MがこのMax Maraの本店で冬の新しいデザインのコートを買い込んだのは言うまでもない。大渋滞で疲れたが,Mにとっては「禍を転じて福となす」となったようだった。

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