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凸凹道の村・ペルージュ(フランス)
ブザンソンを出発して南へ向かい,昼ごろにペルージュに着いた。この村は丘の上にある小さな村で,城壁に囲まれている。「フランスの美しい村」の1つに選ばれており,いつかぜひ立ち寄ってみたいと思っていた。

車を置いて城壁をくぐると,河原の丸い石を敷き詰めたような凸凹の道が続いていた。とにかく歩きにくい。これではハイヒールの女性などはとても歩けないだろう。

もともとはイタリアのペルージャの人々が迫害から逃れて移り住んだのがこの村の始まりといわれ,時代の進展に取り残されて一時は人口が激減したそうだが,この村を保存しようという関係者たちの努力によって中世のたたずまいがそのまま残されることになったそうだ。この村は映画『三銃士』の舞台となったことでも有名で,その後観光客が増えることになったという。

ヨーロッパには中世の面影を伝える旧市街や村などは数多いが,このペルージュはそのような中でも古さをそのまま伝える点で抜きん出ているように思えた。昼時だったので,村の中央の小さな広場に面したレストランでランチを食べた。サラダもラムステーキも中世の味かもしれないと錯覚した。デザートではこの村の名物の「ガレット」というほのかに甘い固いパイのようなお菓子をいただいた。これも中世の味のような食感だった。レストランの中には中世の騎士たちの鎧や刀剣類などが飾られていて,どこへ行っても中世そのままという感じなのだった。

狭い路地からは,ガレットを焼くにおいが漂っていた。タイムスリップしたような感覚とは,この村こそふさわしい。

村の広場。中央には200年以上の樹齢の菩提樹。


とにかく歩きにくい。

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