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ジョージタウン(ペナン島、マレーシア)
ペナン島はマレー半島の西、アンダマン海に浮かぶ小島で、淡路島の約半分ぐらいの面積だ。住民は華人(中国系)のほかにマレー系、インド系の多民族で構成されているという。これまではベトナムやタイへの旅が多かったが、この時は少し足を伸ばしてみようと出かけたのだった。

日本からの直行便はなく、バンコクからスマイル航空に乗り継いで到着した。12月末の寒い日本から着いたら、赤道にかなり近い位置にあるので、とても暑い。女性はほとんどヒジャブと呼ばれるスカーフを頭に巻いている。あれで暑くないのだろうか、と不思議に思った。戒律は暑さを超越するのかもしれない。

その島の中心の街がジョージタウン。旧市街は世界遺産に登録されている。普通、世界遺産と言えば文化遺産として登録されているので、管理されて整備されているところがほとんどだが、足を踏み入れてみるとそうではなかった。街はごちゃごちゃしている上に、汚い。「これでも世界遺産?」と疑ってしまうのだった。

そのジョージタウンで中心とも言えるところにあるのがリトル・インディア。間口の狭い屋台のような小さな大衆食堂が軒を並べているところがあり、みんな指で食べていた。インドの食生活として指で食べることを知ってはいたが、初めて見る光景で、本当に指でつまんで食べている姿を見て衝撃を受けた。絶対に僕はできない。

さて、日本だとあまり路面の状態を気にしないで歩くが、東南アジアだと常に足元の状態を見て歩く必要がある。歩道が途中で途切れていたり、なくなったり、凸凹がひどくなったりするので、油断はできない。前を見て、足元を見て、さらに周囲を見て歩かないと危い。とても歩きにくいが、「ここはアジアだ!」と感じながら歩くことになる。特にこのジョージタウンを歩いて強くアジアを感じた。

これまで行ったことがあるベトナムやタイに比べて、同じ東南アジアでもマレーシアのこのペナン島は食事をはじめとしてカルチャーがずいぶん違うように思えた。アルコール類は驚くほど高い。世界の違いと広さを改めて感じる旅となったのであった。

リトル・インディア。雑然としていて雑多な匂い。

ジューススタンド。東南アジアではどこでも見かける。

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