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パンプローナ(スペイン)
パンプローナ。スペイン北東部にあるフランスに近いこの街は牛追い祭りとヘミングウェイの『陽はまた昇る』の舞台になったことで有名だ。

ホテルでシティマップをもらい、アルガ川を渡って城壁に囲まれた旧市街へと出かけた。旧市街には14世紀に建てられたサンタ・マリーア・デ・パンプローナ大聖堂をはじめ、16〜18世紀の建築のいくつかの古い教会があり、幅の狭い道の両側には重厚な石造りの建物が並んでいて古い歴史を感じさせる。

この日は快晴であった。中心部にあるカスティージョ広場は開放的で明るい日差しが降り注いでいたが、広場を出て建物にはさまれた通りを歩くと、光と陰のコントラストが際立っていた。スペインでは晴れている日にはあちこちで光の強さを感じるが、そのため一方では対照的に陰の暗さも感じて、それがスペインの街の風景の特徴のように思えたのであった。

通りにはバルや商店が並んでいる。食料品店と思われる店にはハモンセラーノが吊り下がっていて、いかにもスペインらしい風景であった。ハモンセラーノ(生ハム)は日本ではあまり食べたことはないが、このスペインの旅のディナーでは何度か食べた。どこのレストランでもポピュラーなメニューのひとつで、薄切りにしたハモンセラーノはイタリアのプロシュートに負けない美味しさだった。赤ワインととてもよく合い、満足できる。

さらに、以前テレビで見たことがあるこの街の牛追い祭りの風景とその時の熱気を想像しながら狭い通りを歩くと、スペインを旅しているという実感が湧いてくるのであった。

光と陰の街


ハモンセラーノが吊り下がっている。

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