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パレンシア | |
毎日スペイン料理が続いて、いささか食傷気味だった。そこで、久しぶりにチャイニーズを食べようとインターネットで調べると街の中央部のほうにあることがわかった。しかし、Macはあってもプリンタがないので地図を印刷できない。そこで店の名前と住所をメモし、ホテルでもらったシティマップを持って街の見物がてら出かけた。 このへんだというところで探したが見つからない。そこで肉屋の店内でスマホの画面を見つめている若者にたずねた。若者はすぐ理解して僕らを案内してくれた。店には誰もいなくなるが、いいのかな。彼のスピードはとても速い。ついていくのに息切れするほどの速さだった。だが、目的の店は閉まっていた。そこで彼は別の店へと歩き出した。今度は少し遠い。僕たちは小走りでついて行った。 午後7時頃、店はまだ開店前の準備中だった。考えてみればスペインのレストランは夜9時頃でないと開かない。彼は店の主人やマダムに掛け |
あってくれ、僕らは中に入れてもらった。準備中だがなんとか食べさせてくれる様子だった。彼はさわやかな笑顔を残して帰って行った。 この店の子供(小学生ぐらいの女の子)とその友達は、僕らに対して興味津々で、iPadを片手にスペイン語と英語を翻訳し、会話が通じると大興奮の様子だった。店はまだ準備中だが、注文すれば調理してくれるという。店内には大きな陳列台のようなものに魚介類をはじめ、肉・野菜などが並んでいて、その中から食べたいものを選んでカウンターに持って行くと調理してくれるという面白いシステムだ。どのような味に仕上がるかは料理人任せとなる。 期待したチャイニーズとはいささか違った料理だったが、お腹はそれなりに落ち着いた。勘定して帰る際、何を思ったのかマダムはMに手作りのネックレスをプレゼントしてくれたのだった。どうしてなのか、Mも僕も今でも分からない。言葉が通じなかった。 |
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観光地ではないが、旧市街には歴史的な建造物が多い。 |