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マルヴァン(ポルトガル) | |
マルヴァン全景(絵葉書から)。 |
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マルヴァン(Marvão)は、ポルトガルの東部、エヴォラの北の岩山の上にあるにある小さな村で、人口は300人にも満たない。女性誌『CREA』(Web版)ではこのマルヴァンについて「時を止めた天空の小さな村。はるか昔、中世の人たちが残した丘の上の村は、天空の楽園のように、平和な光景を描いている。ポルトガルの断崖の上にたたずむ
。」と歯が浮くような紹介文を書いている。この『CREA』に刺激されたわけではないが、かねてからポルトガルの東部の旅を計画している時に、ポサーダがあるので行ってみたいところとしてこの村は気になっていた。
12世紀ごろ、この村はスペインとの争いのために、城塞都市として建設されたという古い歴史があるらしい。インターネットでもあまり情報はなく、そのため、行ってみたいという思いがいっそうかきたてられたのであった。 |
さて、たどり着いてみると、岩山の上には狭いエリアに家が立ち並んでいて、城跡があった。そこからはぐるりと四方を見渡せた。東の方がスペインだと思われたが、どこからスペインなのかわからなかった。 観光地なのかもしれないが、観光客はほとんど見当たらず、静かなたたずまいであった。辺鄙な場所なので、たぶん日本からのツアーなどの旅程にこの村が組み込まれることはないのだろう。 村にはポサーダが1軒あるだけで、カフェなど何もなかった。城跡から四方を見渡して、村を歩くと、もうそれで終わりだった。しかし、短時間の滞在ではあったが、遠くにスペインを望んだ岩山の村として強く記憶に残ることになった。 |
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背後はスペインなのだが、どこからスペインなのかはわかならかった。 |