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土砂降りのマカオ
香港とマカオが中国に返還される前のことだった。香港まで来たのだから,マカオへも行ってみようと出かけた。香港からはジェットフォイルと呼ばれる高速ボートで出かけた。客室は1stクラスと2ndクラスがあり,1stクラスにすると切符には「頭角」と印刷されていて,なぜか感心した。

香港を出発するときからときどき雨の天候で,マカオに着いても同じだった。しつこい客引きをかわしてタクシーをつかまえ,ペンニャ教会へ着くと土砂降りになった。この季節,東南アジアは雨季だから雨は覚悟していたが,これほど激しい雨に迎えられるとは思ってもいなかったので,驚くと同時にむしろ爽快な気分になった。「バケツをひっくり返したような」という表現ではとても物足りない降り方だった。

いつものことだが,この時も傘を持っていなかった。びしょ濡れのままタクシーを拾い,メトロポールホテルで雨宿りをすることにしたが,ホテルの向かいにSolmaというポルトガル料理のレストランがあったので,雨宿りを兼ねて遅い昼食をとることにした。ローストチキンもビーニョベルデもポルトガルの味で,毎日香港で中華料理ばかり食べていたから,懐かしさとおいしさを一緒に味わったような満足感があった。



雨上がりの聖ポール天主堂跡周辺の街並み
帰途,雨上がりの聖ポール天主堂跡へ寄ったが,周辺には土砂降りの名残を思わせる雑多な食物のにおいが立ちこめていた。

土砂降りに遭遇したのは,このマカオ,そしてニューヨーク,ルッカ,チェンマイの4回。どれも記憶は鮮明で,このマカオの記憶も色あせることがないだろう。

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