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リューベック(ドイツ)
ノルウェーのオスロから国際列車でスイスへ向かっていた。

スウェーデン,デンマークを過ぎ,ドイツに入ってこの街に近づくと尖塔が見えてきた。車掌と雑談をしていた時だったのでたずねると,この街はとても見る価値があると彼は薦めてくれた。カバンは窓から下ろしてあげるから,とにかく急いで降りるようにというので,あわててホームに降り立った。彼は僕らの重い旅行カバンを窓からホームへ下ろしてくれた。

駅のインフォメーションで紹介してもらったホテルは,郊外の住宅街にあるペンションで,こぢんまりして清潔だった。ドイツの知人のお宅におじゃましたような感じがした。ドイツはどんなホテルでもとにかく清潔だ。

まだ暗くなるまでにはかなり時間があったので,さっそく路線バスに乗って街へ出かけた。旧市街にはホルステン門や市庁舎前の広場など,この街はたしか
に見どころが多く,美しい街だった。パンフレットを読むと,かつてはハンザ同盟の中心都市だったことがわかった。歴史の重さが伝わってくるようなたたずまいだった。街を歩き,ドイツのレンズは定評があるので,記念の意味もあってめがねを買うことにした。ドイツ語はほとんどしゃべれないが,なんとかなるものだ。翌日できあがるというので,結局この街には2泊することにした。大きな街ではないが,ゆっくり街を歩くのには2泊がちょうどいい。1泊だとあわただしい。

夜は「リューベッカー・ナッハリヒテン」という重厚で格調があり,古い酒場のような雰囲気のレストランで食べた。ドイツのビールのうまさに満足し,圧倒的な量のウィンナーシュニッツェルに驚いた。

車掌が薦めてくれたとおりだった。印象に残るとてもいい街だった。ありがとうドイツ国鉄の車掌くん。

ホルステン門。おとぎの国のようだ。

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