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オンダリビア(スペイン)

ゲチングディ湾。対岸はフランス。
旅の楽しさは食にある、と最近は思うようになった。しかし、Mには食べることだけでなく、買い物をすることにもあるようだ。買い物とは言ってもブランド品などにはあまり見向きもせず、僕から見れば、「えっ、そんなものを買いにわざわざ?」と思うようなものも多い。たとえばポルトガルでは、わざわざクチポールのカトラリーを買いに工場を探して田舎の町へ行ったことがあったし、スペインの田舎の塩田に塩を買いに行ったこともあった。とにかく、あちこちの店やスーパーで塩やオリーブオイル、缶詰などを買う。この旅では、栗の木から作ったかごを買うことが目的で、このオンダリビアの街に向かったのであった。

オンダリビア(フエンテラビーア)は、スペインのバスク州の海岸沿いにあり、ビダソア川河口部のチングディ湾をはさんで、フランスと向かい合っている。フランスから入国し、高速を出て通行量の多い一般道を走り、オンダリビアの市街に入った。フランスよりもはるかに清潔で美しい街並みが待っていた。チングディ湾にはヨットが浮かび、対岸にフランスの街が見える。前日に宿泊したフランスのバイヨンヌのホテルからは1時間ほどで到着した。まだ12時前だったがホテルにチェックインできた。
街の中心部の並木の通りには、数軒のバルが並んでいて、その中の1軒の店でカーニャとチャコリの白、タコのソテーとクリームコロッケで気持ちのいいランチとなった。晴れていたが、日が陰ると風が冷たい。ポルトガルやスペインではイベリコ豚のハムもさることながら、タコがとても美味しい。

街を歩いたあと、いったんホテルに戻り、夜また街へ食事に出かけた。楽しみにしていたレストランは月曜日で閉まっていた。しかたなく近くのバルで食べた。まずくはないのだが、サービズが雑で居心地がよくない。このおじさんは何かといえばすぐ「モメント」を連発して、テンポよくワインや料理が出てこないのだ。

そこで、口直しにと昼に食べて美味しかったバルに再び出かけた。この店のおじさんは僕らのことを記憶していたようで、まずアミューズとしてオリーブの盛り合わせをサービスしてくれた。リオハの赤ワインをもらい、マッスルズの唐揚げとアサリ入りマリスコスをいただいて美味しい夕食となった。

やはり、旅の楽しさは食に左右される。

かごの店。店内もかごだらけ。

アサリ入りマリスコス。美味。

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