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ヘルシンキ(フィンランド)
ある年、フィンエアーでスペインに行くことにした際、せっかくヘルシンキを経由するのだから、これまで行ったことがないこの街にストップオーバーしようということになって、3日滞在した。ヨーロッパの北の国ではノルウェー、スウェーデンは行ったことがあるが、フィンランドはまだ行ったことがなかったということもストップオーバーしてみようと思った理由のひとつだった。アジアなどで初めて行く都市の場合はどこでも少し警戒するが、北欧の場合はこれまでの経験からそんな警戒は無用だと、緊張感などは全くなかった。

ヘルシンキの空港ターミナルはコンパクトで、戸惑うことなどは何もなかった。入国の手続きもスムーズだし、市街の中心までもすんなりとフィンエアーのバスで到着した。予約しておいたホテルは探し当てるのに少し時間がかかったが、簡単にたどり着いた。この街は成田からまるで隣の街に来たような感じだった。心理的にはソウルや台北などよりも、日本から近い感じがした。

街を歩くと、おなじみのムーミンやマリメッコの店に出会い、市電に乗って郊外のアラビア社のアウトレットにも簡単にたどり着いた。気のせいかもしれないが、ヘルシンキの人々はイタリアやスペインなどヨーロッパの南の国の人とは違って少し取っ付きにくい感じはしたが、これは別に問題にするようなことではない。

この街での3日間は平穏そのもの、驚くようなことや慌てることは何もなかった。ただ、9月中旬だったが、雨の日があったりして毎日寒かった。スペインへ行くのだからと、寒さ対策は十分とは言えなかった。いちおう持っていた長袖シャツなどをまとめて着込んでも寒かった。

考えて見れば、この街は北緯60度に位置しているから、アラスカのアンカレジとほぼ同じ緯度ということになるわけで、寒いのは当然だった。

フィンランドにいることを実感する。


寒さの中でもビアハウスはにぎわっていた。


出発の日のヘルシンキ中央駅。晴れた。

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