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ゲルニカ(スペイン)

『ゲルニカ』のレプリカ。巨大だ。
ゲルニカはスペイン北部のバスク州にある人口1万7000人ほどの小さな町だ。しかし、町の名と同名のピカソの有名な絵によって、世界的に知られている。この日はビルバオからアルテアガに向かっていた。ゲルニカはその途上にある。ここは通り過ぎるわけにはいかないと、立ち寄った。

小さな町なので、道路脇の駐車スペースに車を止めて「ゲルニカ」を見に行くことにした。といっても、本物の絵があるわけではない。タイルに描かれた「ゲルニカ」があるらしいということは前もって知っていた。スペインの道路脇の駐車スペースは他のヨーロッパ諸国と同じで、パーキングメーターが設置されていた。しかし、スペインでは初めてだったのでスペイン語での操作が難しい。まごまごしていたら、若いお兄さんが親切に代わりに操作してくれて2時間分の駐車がOKとなった。
「ゲルニカ」の絵は公園の前の道路わきにあった。本物の絵画はマドリードのソフィア王妃芸術センターにあり、ここのものはレプリカの壁画なのだが、タイルに描かれてはいても絵自体は多分本物とほとんど同じなのだろうと思えた。町の名前がそのまま絵画の名前になっているこんな町は世界にはここだけでしかないのではないかと思った。

すぐ近くに「ゲルニカ平和博物館」があったので、立ち寄った。博物館の中の床には1937年のスペイン内戦の時に破壊されたゲルニカの町のおびただしい瓦礫がガラスの床の下に敷き詰められていて、フランコ軍による空爆の悲惨さを今に伝えていた。

軽いランチを食べて、ゲルニカのレプリカの壁画を見て、平和博物館を見学して、わずか2時間ほどの滞在だったが、印象に残る町となった。

博物館の館内の展示。

床にはおびただしい瓦礫。

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