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フォルリ (イタリア)
この街がこの日の目的地だったわけではない。

ミラノのマルペンサ空港を朝出発して、トスカーナへと向かった。途中でいろいろな街に寄りながら気が向くままに車を走らせることにした。Avisで用意してあった車はフィアット・ブラバ。まだ走行距離は1000kmしか走っていない新車だった。

高速A1を走ってボローニャを通り過ぎ、Castel s Petro Teume で高速から出て、ドッツァに着いた。この日にMが立ち寄りたい街のひとつとして考えていたところで、街というよりも城壁の中の小さな村と言ったほうがいい規模だ。家々の壁には現代的なフラスコ画が描かれていて、村全体が美術館のような様相を帯びている。イタリアの美しい村にも選ばれていて、多くの観光客でにぎわっていた。

ドッツァを出て1時間ほど走り、次の見どころの街はブリジゲッラ。岩山の上に時計塔や協会、古城などがあり、古い建物の中を新潟県などで見られる「雁木」のような回廊が続いている。この街もイタリアの美しい街に選ばれている。

夕方になったので、ブリジゲッラを出て、ホテルを探しながら走った。ベッドの標識が出ていたので細い道に入って探したが見つからない。イタリアではよくあることだが、もう少し親切に表示してほしいと思う。以前も経験したことだが、イタリアだから仕方がないかと勘弁することにした。

また国道に戻ってフォルリの街に入ると、通りに面してホテルが目に入った。20時を過ぎていたので泊まることにして、チェックインした。夕食を食べようと街を歩いてレストランを探したが、全然見当たらない。仕方なくホテルで教えてもらったホテルに近いレストランに入った。

店内は中央が吹き抜けでテーブル席は1階と2階にあるのだが、驚くほどの大音響の音楽が流れていて話もろくにできないほどだった。ウェイターはスキンヘッドで、ブルース・ウィリスに似ている。愛想はいいのだが、イタリア語だけで要領を得ない。ハイネケンのビールとモンタルチーノの赤をボトルでもらい、いろいろな野菜のグリルとチキンソテー、タリアッテレを頼んだが、Mが頼んだタリアッテレは結局出てこなかった。大音響でオーダーが通らなかったのか、英語で頼んだのがよくなかったのか、腑に落ちないディナーとなったのであった。

ドッツァ。壁画の街。


ブリジゲッラ。雁木の街。


フォルリ。街の中心の広場。

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