contents

トップページ
ヨーロッパ速度無制限
貿易風に吹かれて
アジアの優雅な日々
トラベルはトラブル
世界はうまい
ホテルいろいろ
やっぱりNY
思い出に残る街
今日も大空へ
旅のアラカルト
旅のおみやげ

エヴォラ(ポルトガル)
リスボンの東方、アレンテージョ地方のほぼ中央にあるこの街は人口は5万人ほどでそれほど大きくはないが、古い歴史がある。城壁で囲まれている旧市街全体が世界遺産に登録されている。歴史的建造物がいろいろあり、見どころが多い。Mは前知識としてそれらの歴史的建造物のことが頭に入っている様子だが、僕は予習などは好きではないので、前知識など何もない。Mの説明を聞き、Mについて歩く。まるで、現地係員に案内してもらっているような感じで、キョロキョロ見回しては「ふむ、ふむ」と言うだけだ。僕は世界遺産よりもむしろその国、その街の空気や人びとを見たり感じたり会話をしたりすることのほうが遥かに楽しい。

そんなわけで僕らはすべての建造物を丹念に見学するほど真面目な旅行者とは言えず、代表的な建物に絞って見学することが多い。このエヴォラは歴史的建造物としてエヴォラ大聖堂、サン・フランシスコ教会、マヌエル王宮、エヴォラ大学、ディアナ神殿のほか見どころは数多いのだが、いつものようにこれらの代表的な建造物に絞って、見て歩いた。

この日は晴天で、午後の日差しはとても強く、乾燥している気候のせいか、ビールを飲みたくなった。そこで、サン・アンタォン教会前のジラルド広場でまず1杯。ポルトガルではどこでもSuper Bockというビールが出て来ることが多い。ドイツや日本のビールに比べると喉への刺激がそれほど強くなく優しい感じで、街角で軽く飲むのにぴったりのうまさだ。

この後、歴史的建造物などを見て歩くと、またのどが渇いてビールが飲みたくなった。そこで神殿跡のそばの小公園の屋台でまた1杯。この後はこの街のホテルに泊まるので車を運転しなくてもいいと思うと、いっそうビールがうまいと感じられるのであった。

エヴォラ。世界遺産の街というより、とびきりビールがうまい街として記憶に残ることになりそうだ。

ジラルド広場でまず1杯。


小公園で2杯め。Mもぐいぐい。

前ページへ>