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シカゴ(アメリカ)
シカゴに行った回数は数え切れない。わざわざこの街へ行こうと思ったことはなかったが,オヘア空港での乗り継ぎのために,1泊することが多かった。その場合,せっかく来たのだからと空港近くのホテルには泊まらずに,市街まで行って泊まったことが数多い。アメリカではNYに次いで訪れた回数が多い都市ということになるだろう。

この街は空が高い。超高層ビルもあるのだがNYほど密集してなく,通りもゆったりしていて広々している。NYはアメリカというよりはNYとしかいいようがない感じがするが,シカゴはNYよりも典型的なアメリカの街ではないかと感じることが多い。

この街にはNYのメトロポリタン美術館に匹敵する規模のシカゴ美術館がある。私はどちらかといえば「聴覚的人間」なので,ジャズのライブやコンサートの方が好きだ。しかし,美術館はやはりはずすわけには
いかないので,数日滞在したあるとき,この美術館へ出かけた。館内は広く,収蔵品の多様さと数の多さに,アメリカでもNY及びボストンに並んで3大美術館のひとつに数えられる理由がわかった。特にフランス印象派のコレクションが充実していて見ごたえがあった。Mは大好きなホッパーの「ナイトホーク」の前からしばらく動こうとはしなかった。この国の芸術に対する理解と熱意には思わず敬意を表したくなる場合が多い。

絵画を見ていると,ホールのバルコニーからフルートの合奏が聞こえてきた。美術館で音楽というのは日本でも珍しくはないが,「聴覚的人間」の私は思わずその調べの方へと足が向いてしまっていた。

シカゴは思い出の街だが,たぶんまた何度も行くことになるだろう。

館内に響くフルートの音色は美術作品ともよくマッチしていた。

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