contents トップページ ヨーロッパ速度無制限 貿易風に吹かれて アジアの優雅な日々 トラベルはトラブル 世界はうまい ホテルいろいろ やっぱりＮＹ 思い出に残る街 今日も大空へ 旅のアラカルト 旅のおみやげ	バラハス（スペイン）
	マドリードのバラハス空港は巨大だ。4つのターミナルがあり、ターミナル1･2･3とターミナル4はかなり離れていて地下鉄で結ばれている。そのターミナル1･2･3の駅とターミナル4の駅の間にバラハス駅がある。駅を出るとバラハスの街だ。 だいたい日本から乗り継いでマドリードに到着するのは夕方から夜にかけてだから、この日すぐレンタカーで出発することはなく、バラハスのホテルに泊まって翌日また空港へ戻って出発することになる。逆に日本へ向かう場合は、マドリードからは早朝に出発するから、前日に空港でレンタカーを返却し、バラハスのホテルで一泊することになる。そこで、これまでマドリード到着の日と出発の前日に何度かバラハスのホテルに宿泊した。 バラハスの街はなんの特徴もない。にぎやかな商店街などはなく、タパスの店やレストランがポツンポツンとあるだけで、マドリードの中心街から離れたやや殺風景な街といった感じなのだが、何度か滞在	してるうちにこの街に奇妙な親しさや懐かしさを感じるようになった。地下鉄から地上に出ると、まるで勝手知った自分のホームタウンに帰ってきたような感じがするのだ。 例えばパリやミラノなどは何度も行っていてもこのように感じることはない。バラハスは街の大きさもさることながら、その街の人々が親しみやすく、下町っぽい街の雰囲気が決して緊張を強いることがないからかもしれない。いろいろなレストランで食事をしたが、あるタパスの店ではご主人が「オゴリ」と言ってタパスを2皿ごちそうしてくれたことがあったし、チャイニーズのレストランではマダムが僕らの顔を覚えていて、「まあ、久しぶり」と言って握手を求めてきたり、とにかくこの街はフレンドリーなのだ。とびきり美味しいと思える料理に出合うことはなくても、なんだかほっとするような気分になる。 こんな街は、われわれにとっては世界の中でこのバラハスしかない。
	「オゴリ」のタパスの店	握手のチャイニーズレストラン

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