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アヴェイロ(ポルトガル)
日本で仕入れた前知識として、アヴェイロはアズレージョの街、運河の街として知られているということだったので、ぜひ訪ねてみたいとこの街に着いた。アズレージョとは装飾タイルのことで、ポルトガルではあちこちの街で見ることができるが、このアヴェイロがもっとも有名らしい。そこで街の中の運河沿いのホテル・アルカーダにチェックインした。

細かい雨が降っていて傘を持っていなかったが、さっそく街を歩いた。あちこちの建物にアズレージョを見ることができる。アヴェイロ駅に着くと駅舎の壁もアズレージョで飾られていた。しかし、わざわざ来た甲斐があったというほどのことではなく、なるほどと納得し、夕食を食べることにした。

しかし、この日はクリスマスの25日で、商店もレストランもすべて閉まっていた。もちろんホテルのレストランも閉まっていて、開いているレストランはないという。仕方なく、部屋に戻った。持っていた「かりかり小梅」とチーズ、そしてオールドパーでわびしい夕食となった。ひもじい思いも、オールドパーのグラスを重ねていくうちになんとかごまかすことができたのだった。ヨーロッパでは、クリスマスの日にはレストランが開いていないということは、それまでも経験してはいたが、何の対策も立てずに旅に出たことを後悔した。「食べられるときに食べておけ」。これがこの後われわれの旅の鉄則となった。

翌朝、街はずれのほうまで散策した。確かに街の中にも街の裏にも運河はあるのだが、「ポルトガルのベニス」とMが前宣伝したほどのことはなかった。Mも同感の様子で言葉が少なかった。

アヴェイロ駅の壁にもアズレージョ。



確かに運河はあった。

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