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アルカション(フランス)
大西洋に面しているこの街はフランスでは知られた観光地で,夏には大変なぎわいとなるそうだが,このときはまだ閑散としていて閉まっているホテルも多かった。ヨットハーバーには無数のヨットが係留されていてシーズンの到来を待っている様子だった。

ホテルにチェックインし,夕食のためにレストランを探して歩いた。シーフードレストランの前では牡蠣剥きの職人が次から次へと牡蠣を剥いていて,「試食はどう?」と僕たちの方を向いた。そのとき1人のおばさんが通りかかった。彼女は手を出してぺろりと牡蠣を食べて「メルシー」と言ったあと,ちゃっかりとその職人の前掛けで手を拭いて,そのまま歩み去った。彼も別に気にとめる風でもなかった。

そんなおおらかな態度が気に入って,この店で食べることにした。店内は活気があった。カニやエビ,ムール,クラム,ウイットル,巻き貝などが大きなトレーに山盛りになって出てきて,その量に驚いた。しかし,見栄えは豪華だったが,味はどれもいまいちという感じだった。

豪華な海の幸の盛り合わせのディナーは物足りなさが残ったが,オフシーズンで観光客は少なく,のんびり海辺の街を散策することができた。こぎれいな街のたたずまいはさすがフランスと思わせるのに十分だった。

メインストリート


山盛りのシーフード

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