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アムステルダム(オランダ)
フランスからベルギーそしてオランダへと移動すると,4月のヨーロッパはだんだん風が冷たく感じられてきた。それでもオランダにはいるとチューリップ畑や風車などイメージ通りの風景が展開して車窓からの風景を楽しんだ。

オランダを訪れたのはこの時が初めてで,アムステルダムではわずか2泊の短い滞在だった。運河と自転車の街と呼んでもいいほど,街の風景はヨーロッパのどの都市とも違っていた。ゴッホ美術館に出かけると光があふれているようなゴッホの作品群に出合い,外の風の冷たさを忘れた。

街歩きに疲れて,ひと休みしようと運河のほとりのコーヒーショップに入った。中はやや薄暗く,カウンター席では数人の若い男たちがどろんとしたまなざしで私たちを迎えた。昼間から酒を飲んでいるのだろうか。陰気な上に何か不穏な雰囲気が漂っていて,とっさに「この店を選んだのは失敗だったかな」と思った。しかし,まだ昼過ぎだし,ここはオランダの首都の街の中なのだから,危険などあるはずはないと,とりあえずコーヒーを頼んだ。カウンターでも奥の座席のほうでも男たちしかいなかった。部屋にはたばこの煙が立ちこめていた。落ち着かない気分で,早々に店を出た。

この時は,チューリップと風車,ルーベンスとレンブ

運河の街


ラント,アムステルダムコンセルトヘボウぐらいの前知識しか持たずにこの国に入国した。オランダでは,覚醒剤は禁止されているがマリファナなどのソフトドラッグは合法で,コーヒーショップなどで手軽に買うことができるということを知ったのは,この国をあとにしてからのことだった。彼らはたぶんマリファナを吸っていたのだろう。

ヨーロッパとひと口に言っても,多様だ。

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