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フランスの美しい村(Ainhoa, エノア、アイノア)
この日はスペイン北部のパンプローナからサンセバスチャンを目指していた。ミシュランの道路地図を見ると、いったんフランスに入り、再びスペインに入ったほうがいいという感じだった。Mの事前の知識ではフランスに入ると、「フランスの美しい村・エノア」があるから、そこを通って行くことにしよう。

フランスへと続く狭いローカルな道を走ると、山道になり、気がついたら道路標識などはフランス語に変わっていてフランスに入国していることがわかった。しかし、いつ、どこでスペインからフランスに入ったのかは分からなかった。国境の標示などはなかった。

縮尺が100万分の1のミシュランの道路地図しかなかったが、フランスの美しい村に選ばれているエノア(バスク語?ではアイノア)には迷うことなくたどり着いた。それほど大きな集落ではないが、数十軒の同じようなデザインの住宅が村の中心の道路に沿って建ち並んでいた。日本で言えば、福島県の大内宿と
似たような感じだが、ここはヨーロッパだから、たたずまいは全く異なる。

お昼だったので、食事にしようと通りに面して開いていたレストラン(オーベルジュ)で食べることにした。昨日までのスペインから急にフランスのバスク地方に入ったので、どんなものが食べられるのか分からなかった。隣のテーブルのご夫婦が食べている料理が美味しそうだったので、その料理名を教わって同じものを頼んだ。「アショア」という名前の肉やきのこなどの煮込み料理で、それなりの美味しさだった。フランスではあっても、ほとんどスペインに近いバスク地方なので、どちらかと言えばスペイン風フランス料理といったほうがいいのかもしれない。

最近はどんな田舎に行っても日本人旅行客を見かけることが多いが、さすがにパリからもマドリードからも遠いこの村では日本人には出会わなかった。確かに美しい村だった。

電柱や電線がないので町並みが美しいだけでなく、ゴミなども見当たらない。

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