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Torre de Palma, Wine Hotel (Portugal)
このホテルはワイナリーが経営しており、敷地はとても広い。建物は敷地の入り口からワイン畑の中の長い道を土埃をあげて走ったその先にあった。門を入るとまるでおとぎの国のようなカラフルな建物が待っていた。チェックインして、さっそくプールサイドのバーでビールで一息ついた。まだ3時過ぎだった。この旅では比較的早い時間にホテルにチェックインして、のんびりすることが多かった。

その後ホテル内の施設を見て歩いたり、ワイン畑の中をぶらぶら散歩をしていると夕方になった。チェックインの際にレセプションのお姉さんから、「塔の屋上から見る夕日がきれいよ」と教わっていたので、塔に登ってみた。なるほど360度の展望で、アレンテージョ地方の田園風景が一望できる。しばらく風景に見とれていると、やがて日没の時刻となった。空が赤く染まり、ゆっくりと日が沈んだ。静かな夕暮れの田園風景を味わうこんな旅もなかなかいい。

夕食はダイニングルームで、コペルトのオリーブ、タラとポテト炒め、鮭・いくら・大根の千切り、ハムとソーセージの盛り合わせ、マッシュルームと卵・ポテトのギャレットなどこの地方の料理とも言えそうなものをいただき、ウェイターにワインを選んでもらった。このワイナリーの白ワインだった。驚くほど深い甘美な味で、この夜もポルトガルのワインのおいしさに大満足したのだった。

おいしいワインと心が休まるくつろぎ。いいホテルは田舎にあると言えるかもしれない。

遊園地のホテルのようだ。


沈む夕日は旅情を呼び起こす。

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