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Sobreiras alentejo country hotel (Portugal)
このポルトガルの旅では、いいホテルに宿泊するのも目的のひとつだった。リスボンを出発して途中アルカサル・ド・セルで古城を見物し、そこから一般道を走ってグランドーラの街に入った。この街の中心部と思われるところに着いてそこからホテルは近いのだが、分かれ道のどの道を行けばいいのか全く分からない。街角のカフェにたむろしている高齢のおじさんたちにホテルの住所を示して道を尋ねた。みんな真剣で一生懸命教えようとするのだが、要領を得ない。やっと若い男性が現れて地図を書いてくれた。思ったよりもかなり複雑な道順で、この地図のお陰でなんとかホテルに向かうことができたのだった。

目指すホテルは荒涼とした大地の中にぽつんと建っていた。まるで兵舎が立ち並んでいるような感じがした。しかし、とてもモダン感じで、表に回るとプールがあって、ゲストたちがのんびりくつろいでいた。Mがぜひこのホテルに行こうと執念を燃やしただけの価値があるいい感じのたたずまいだった。

ディナーはおしゃれなホテルにふさわしい料理で、ぼくが頼んだローストチキンに添えられていたのはこれまで食べたことがないような味だった。たずねると、クスクスだそうで意外にあっさりしたおいしさだった。クスクスはアフリカや中東そして南ヨーロッパでは一般的な料理だそうで、なるほどここはアフリカに近いポルトガルだと改めて思ったのであった。

料理はこのほかに、チョリソー、ポルボ(たこ)のトマト煮、ポークなどをいただいたが、ヌーヴェル・キュイジーヌといった感じの料理であった。もちろんワインはポルトガルなのだからヴィーニョ・ヴェルデ。

ポルトガルの南東部、アレンテージョ地方をめぐるこの旅は、おしゃれなホテルにおしゃれなディナーで幕を開けたのであった。

超モダンと言っていいたたずまい。


チキンとクスクス

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